躊躇いがちに触れた指先が冷たくて
思わず肩を震わしたわたしに
君は苦笑しながら吐息をかける
春の始まりが垣間見えるこの頃なのに
夕闇に融けたそれは白く拡散した
ひっそりと二人を照らす電灯 ....
私の想いをころせ
何度もつぶやきながら
埋める 春の景色の中に
いっそうくらい 春の景色の中に
桜舞うか 舞うか桜の花は
私の眠るカラダを抱いて
舞うか桜のはなびらは
きりきり ....
私はあなたがインターホンを押しただろうかと考える
そのドアの前に立った何週間か前のあなたが今日、あなたの携帯電話の画面を見たら果たして
あなたの今日のその笑顔を見たら果たして
「天才ってどうなるの?」
脳が歪んで
愚問が産まれた
「そんな奴いないでしょ」
脳より先に
口から漏れた
「才能」は価値
「無能」も価値
天才になりたいなら
....
マスク依存症になった
別に風邪でも無ければ
花粉症でも無い
それでも手放せない
マスクは楽だ
表情を気にする事も無い
電車でヨダレの心配もない
隣のくしゃみも気にならない
口臭も鼻 ....
マスク依存症になった
別に風邪でも無ければ
花粉症でも無い
それでも手放せない
マスクは楽だ
表情を気にする事も無い
電車でヨダレの心配もない
隣のくしゃみも気にならない
口臭も鼻 ....
今朝
なわとびをして
残像のまま
戻らなかった
公園で追いかけっこしたら
あっさり治った
ああこれはピスタチオの匂い
君が僕の唇に触れた指先
僕はたゆたう 海月のようにたゆたう
窓越しの月もまどろんでゆれる
悲しいことはすべてなかったことにして
手拍子に合わせてわらったりおど ....
ゆっくり
隙間をぬって
全てが満ちる
瞬く間に
全てが弾けて
波紋だけが
静かに漂う
丁度いいから
笑っただけ
指を差して
眼を開けて
口を広げて
全てが丁度良かった
....
銃があったら撃ち抜いていたが
ないから撃ち抜かない
ベンゼン環を3つ重ねて
かたちづくる
土星にはカッシーニの輪という輪があって、
それが地球の軌道に微妙な影響を与える
、
....
耳をふさぎ
目をふさぎ
口もふさぐ
そうして
我は裡なる幽かな音を聴く
脳髄の朧げな像を見詰める
静かなる心の奥にある
張りつめた湖に向かって ....
一体何が重要なんだ?
拘泥した泉の中で
底抜けたスコップを玩んでいる
一体何が大切だ?
YES・NO
で応えられる問題なのかも分からないままで
自分が進んでいるのかも判らない
時 ....
読んでしまう
光や空気のように読んでしまう
不安をソラシと読む
雲をドシレと読む
つまるところ
わたしの思いはひとつだけだ
犬を飼いたい
ゴッホの絵がほしい
星晴れのする、小屋 ....
声 その声を聞きたくて
今教わったばかりの番号をダイヤルする
そして 櫛を入れた洗い髪のように
柔らかな声がぼくの元に届いた
話すべき言葉なんて
用意していなかったので
ぼくは ....
夕陽の傾きかけた街の一角に
何人もの成人した人間の列が歩く
皆一様に下を向き黙ったまま歩き続ける。
歩いている間は生きていられる。
立ち尽くした人間は片っ端から
列最後尾をのろのろ走って ....
肉体が朽ちていく
だけのことじゃない
涙が涸れることなく
流れているのは
わかるよ
見上げたら
涙は零れない
そう思ったのに
埋め尽くされた魂
ひしめきあって
....
ときには素直に
夜の空の暗さをみる
ただ光がないだけの話で
じつは日中となにも変わらないように
ぼくの思うことも同じだ
々という文字を子供の頃
不思議に思った
それをつなぐだけで ....
一夜にして終わる頭の大革命
切った髪の毛の残骸をつなげる
まっすぐ、しなるように
風に吹かれて揺れるように
大嫌いなあのこの歌
それは何も知らないから、の美しい
....
毎日毎日ぼくらは鉄板の上で焼かれたいんだけど何で焼いてくれないのかしらねーって
そんなのはお前がただ不細工でどうしようもないくだらない女だからに決まってるんだけど
でもお前はどうしようもなくバカで ....
{引用=
夜と昼と海が三分割された世界で
神経や筋肉や骨格のことばかり考えていた
何を考えてるのって聞かれて
沈黙するたびに擦り減っていった何かに
ぽつんと謝る、
(ごめんね い ....
腰も腕もくるぶしも
肩もほほも耳たぶも
二十の指もつま先も
ぜんぜん食べてもらえない
肌をひやしてまってたよ
夜はひろくて明るいから
わたしを食べればいいのにな
落ちていた金を拾うのは、幸運とは違うだろう
ネコババしたそれで食いつなぐのが幸せとは違うように
寒い戸外から帰って熱いコーヒーにありつける幸運な人の
想い及ばぬ状況が世の中にはあるにせよ、幸せと ....
夜空に浮かぶ
ホワイトホールのような満月が
泣いている
嘆いている
それは
母である地球が
徐々に欠けてゆくから
それをただ見つめるだけの自分が
悔しいのだ
月は傷 ....
シャープペンシルの頭をがしがし鳴らしながら
星のドアをがんがん叩き壊す
中にいる 理想論者を引きずり出してゆく
空にいれば安全などと思うのはまだ早い
道を踏みしめてゆくために人数が足らない ....
雨が呼ぶ窓
水の白と黒
声は遠く
夜に架かる
はざま径 音
敷石 外灯
暗がりの上
鳴りつづく光
曇の溶ける先
波の終わり
忘れかけたつながり
....
日本の首都は東京だ
俺の首都はどこだ?
どこであろうと 一極集中になってはいけない
東京は日本を背負いすぎ
日本は東京に頼りすぎ
どっちも楽になりたい そして地方は泣いている ....
視界の端っこでうたたねをしていたナナは
気付いたときにはもうそこにいない
寝る前にはいつも少しだけ読書をする
きりのいいところでしおりを挟んで本を閉じると
ナナはとってつけたようにそっ ....
我慢強くなった。
辛抱するようになった。
待てるようになった。
辛さが増えた。
ほら笑ってごらん
愛する人の為に
自分をこらえる。
君の笑顔の為に
心と体を尽くし
全てを貴方 ....
あなたの周りをがりがりと回る
そしてにたいのぬいぐるみ
あなたの惑星になっている
太陽オア月
かすめ取ることさえできているのかな
クンズホグレツ
プレーンオムレツ
わたしはうすい血の ....
偶然に弾き飛ばされて
偶然に引き寄せられて
偶然に蹴り落とされて
偶然に抱き締められて
僕はここにいる
何気なく左を選んで
怖くて右に逃げ込んで
勇ましく左に踏み出して
泣 ....
3440 3441 3442 3443 3444 3445 3446 3447 3448 3449 3450 3451 3452 3453 3454 3455 3456 3457 3458 3459 3460 3461 3462 3463 3464 3465 3466 3467 3468 3469 3470 3471 3472 3473 3474 3475 3476 3477 3478 3479 3480
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