あなたはカラスは可哀想だと言う
黄色い色が見えないから
菜の花畑の心地よさがわからないと
黄色に指定されたゴミ袋を見て言うんだ

はじめから見えないモノ
知らないモノ
それがわからなくて ....
炎の中には幾千もの蛇が住み着き

時折その舌を出し天へ昇ろうと試みる

俺の中にもその蛇の舌と同じ色のものが流れている

否、這いずり周ると言う方が正しいようだ
人波なみなみ人の世

3月流れて日が暮れる
朝も呆けて足取り重く
日差し軽々飛び越え歩く

あひる紛いの罪ツグミ
なにを探して来た道もどる

ああサンガの武さ
我が目も眩しく感じる
堕ちる病を
無名抄に禁ずる

吼える意志を
無名抄に禁ずる

雑なる壊死を
無名抄に禁ずる

歪む中庸を
無名抄に禁ずる

果て
伽藍の園に花一面
 咲き乱れ ....
私の言葉が尖るのは
爪とぎ忘れた猫だから
咲き始めの葉っぱだから

ごめんなさい
ごめんなさい
と春にまかせておじぎした

ぽきん と折れる
かもしれない

でもね でもね
そ ....
その花は春に咲くという
涙のかたちの花びらだという
人の心の色だという
震えて散ると思われる

想い重ねて
見るべからず と看板たてて
宴が行われているという

血を探して求めて
 ....
大地に爪跡を残さずに
何のために産まれてきたのか


黄ばんで
所々虫食いのある
煤けた書物がそう言った


墓石の
冷たく滑らかな壁面に
辛うじて
名前を書くのが
僕の ....
本当に必要なモノは何か?



夢か
希望か
明日か
今日か

見えないモノなのか?



もしも
自分の命に疑いを懐かないなら

もしも
当たり前と思っているの ....
ざん ざざん
また着いてしまった
波の寄せるこの場所に

ざざあん ざざん
白い泡が行ったり来たり
だんだん足から飲まれてく

ざざあん ぴしゃり
顔にかかった水しぶき
舐めたらし ....
 覚えている。
 まつげ。くちびる。あごひげの、長いところ、みじかいところ。つむじ、寝ぐせ、大陸みたいな背中。せまいキッチンの、ほこりをかぶったトースター、使われたことが一度もないみたいな炊飯器。ひ ....
となりのカプセルのアラームに起こされたユキオは浴場にゆき湯につかり頭を洗い全身を洗い歯を磨いて髭を剃りトイレを済ませてカプセルホテルを出た
8時まえにはメーカーに着き通勤ラッシュの正門まえに立った
 ....
嗚呼なんと悪戯な
バッカスの酒を呑ませたのは
貴方だと云ふのに

非現実でしか無くても
全て覚えておきたひと云ふのに
忘却の彼方へなど寄越したくは無いと云ふのに


其の眼球も
 ....
喩えるならば
結び目を

幾重にも
重ね重ねて

遂には絡まり

千切れ
離れてしまふ糸


喩えるならば
この身への戒め

唯、幸福の為の自虐だと云ふ
気休めと知 ....
之をあなたに綴ったところで
傷つくことを恐れるわたしは
結局あなたにおくれぬまま
月日が流れていくのでしょうか

わたしが本当に望んでいるのは
何なのでしょうか

わたしは今もまだ ....
煙突と空と煙が同じ色

風と埃と夜と泣き虫

30メートル上に赤い目光る
ふたつ光る

60メートル上に赤い目光る
これもひとり勝手に光る

そのうえに虹

夜なのに虹
思い出そうとして、思い出せないまま
思い出せないことを、思っている
みんなキレイで、神様みたいで、
キレイだってだけで、みんな神様みたいにきれいだ

季節が変わる/ハンドクラッピング ....
蝋燭の火で煙草に火をつけた。その蝋燭には赤い薔薇と黄色や青の花が散りばめられ、それらの花々の茎や枝は金色だった。母親の一人を弔うために、小さな町の教会で買い求めたものだ。教会の中庭には薔薇のアーチをく .... どんな時だって頼りになる
強い人だと思っていたけど
はじめて見せた君の表情に
痛いほど気持ちが伝わってきたよ

普段は弱みを決して見せない
一人で戦っては傷を作る
辛そうな姿を見るのが辛 ....
ちょっと

散歩してきます

と言って

君が出てゆく


その背中に

さよならと言って


僕のほうが

消えてしまいそうだ


そろそろ

大岡川の ....
売り子がガムを売り歩く、
煙草の販売機や
自動化された券売機
練り歩く先には椅子がいくつも、
傍らには近くの養鶏場からくすねた一個の卵、
家に持って帰って食べよう

新しいフライパンが用 ....
夜な夜な通う男があった。
おのれとは不釣り合いな貴人であると思ったから、
娘は誰にも告げなかった。

幾山越えて川越えて
林を抜けて森抜けて
夜な夜な参る者の名を
ちちはは知らずたれ知ら ....
くらやみのひかれた丘の上で
私は黙想している
近くに大きな河がある
冷たい風の向こうがわ
乳のように深くて豊かな河が
夜に寄り添うように
よこたわっている

河は今、水かさを増している ....
何にもないおもいでいられるきみたちは
ものおじした心のせつなさかもしれなかった
しかしそんなふうだったぼくの歩いてきたような気のした

そんなふうにしながらもあるかされていくじかんにけされてい ....
今日はあなたが生まれた日
一年に一度訪れる、特別な日
今日という日は
あなたがこの世界に来た
人生のはじめの一歩を刻んだ日

今日、あなたはこの世界を
ぐるりとひと回りしてきた
もう何 ....
僕は祈る
きみがいなくなるよう
目を閉じて
そのまま
次の朝を迎えることなく
この世から消え去るよう
僕は祈る


僕は迷う
きみと出会えなくなるよう
大陸の奥深く
タクラ ....
小蝿が旋回している台所、たくさんの腐ったイカの目玉がこちらを見ていて、嬉し恥ずかし、アイドル気分

今日も私は輝いている 

ストロボライトが私を照らす

今年の春に隣に越してきた素朴な ....
証拠はいつだって欲しかったけど
本当に望んだのは
そんなものじゃなくて

例えば全ての時間を共有しても
2人で何かを生み出しても
それ「だけ」じゃ意味がない

そうでしょう?

欲 ....
                 100317




よにお
かまたれと
ふと思うことがありました。
かまたれとは
かわたれのことだと分かった
分からないのは
よにおということ ....
 
夕方の公園で男が一人
ブランコをこいでいる
くたびれた感じのスーツを着て
サラリーマンのようにも見えるけれど
首から上に頭は無い
代わりに
水の入った水槽が乗っかっている

水槽 ....
小さい時大好きなホワイトチョコレート
テレビのCMでやっていた。
それを食べると感動していた。
それが夢でありませんようにと

ところがある時から
チョコレートを見たくなくなった。
押入 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
スクランブル交差点ルナ710/3/18 12:40
蒲生万寿010/3/18 12:33
Maito夜恋110/3/18 12:22
無名抄ニ禁ズpur/cr...010/3/18 11:42
猫の爪朧月210/3/18 11:32
桜妄信210/3/18 8:54
自己非存在証明寒雪010/3/18 8:38
必要性考察ユダ010/3/18 5:54
波廻りhowa010/3/18 3:51
こいびとはるな510/3/18 2:25
蛇の謝罪吉岡ペペロ710/3/18 2:21
血族の晩餐やぶさめ010/3/18 2:03
結び010/3/18 2:02
真実はどこ010/3/18 2:01
それから月しべ110/3/18 1:47
季節が変わる/ハンドクラッピングrabbit...8*10/3/18 1:06
海面上昇8510/3/18 1:06
表情1486 1...4*10/3/18 0:54
芽吹きAB(なかほ...4*10/3/18 0:49
手紙番田 010/3/18 0:49
針刺して[group]佐々宝砂9*10/3/18 0:33
メソポタミアの遺丘楽恵15*10/3/17 23:35
バスで行くには近すぎて番田 110/3/17 23:35
birthdaykimkim110/3/17 23:26
遺言寒雪010/3/17 23:21
ぼららbanjo210/3/17 23:12
あかしやや0*10/3/17 22:50
ふとあおば0*10/3/17 22:44
たもつ710/3/17 22:36
【チョコレート】チョコレート同盟企画作品ペポパンプ5*10/3/17 22:30

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