嘴(クチバシ)の殻が割れ 稲妻とも都心の電車網ともつかぬ
亀裂が走る いや、ネット網、電線、ケーブル、
光ファイバーの中を羽ばたく一羽の分身、bird、そんな
スペル、レ ....
弱々しい光が まどろみに咲く
鈍く 浅い眠り
左右に滲む 時計の針音
指輪の中に 溶ける指
白い時間に
記憶が 目覚めの中に ほどける時
物憂い 発光は ぬるい痛みを帯びて
....
終わるくらいなら
あのこであった、あったあのこじゃない
あなたを貸して
あなたが作ったんだ、揺れてる私
風がくるよ、音が漏れるよ、窓を全部閉めて
私の妹はどこだ
こ ....
すきじゃないのに
すきなふりしてたから
かなしかったよ
すきなのに
きらいなふりするより
ずっと
あなたが笑っててくれればそれで良い
あなたが生きててくれればそれで良い
あなたの笑顔で存在で僕は生きていけるんだ
戦闘機が買えるくらいの端た金なら要らない
地球を買い戻せるくらいのお金なら欲しいけれど
貰っても使えないさ
ドブに捨てる事なら出来るけど
そうだろう?
友達も恋人も入れないような
そん ....
お前の歌が聞こえない
まぎれも無く俺の青春だったのに
お前の夢も見ない
思い出も聞こえない
俺の青春だった
お前が
ポートアーサーで生まれた
あの女の歌は聞こえる
岡山で生まれた
....
風が
五月を終わらせる風が
不規律なステップを踏み
わたしは
ほどけないからだで臥せったわたしは
頬をゆかに押しつけ
網戸越しに流れ込む黄や薄青や緑を
血の通わない指で
ゆう ....
しどろもどろの口説き文句
口先ばかりの酔いどれ男
募る想いに夢を紡いで
そんなアンタは大嫌い
あん時悲しくてどうにもならず
泣いてすがって弱音を吐いた
そん時アンタが歌ってくれた
ト ....
ねえ
どうして記念日が必要なの?
どうして特別な日が必要なの?
まるで
それが法律であるかのように
型にはまって恋をする人達
そんなの関係ないよ
とに ....
そいつはこの上なく獰猛で
このうえなく強い顎の中に
鉄をも貫きそうな頑丈な牙を備えている
だけど死体だ、死体だ、死体だ
建築計画が頓挫した
コンクリが剥き出 ....
人は少しずつ変わる
まずぼくに
最初の紅茶がやってくる
砂糖の少ない紅茶が
ぼくはしばらく
砂糖の少ない紅茶をすする
それからゆっくりと
考える
だれがどんなふうに
変わった ....
大好きだよ
君のことがね
こんな私のもとへ来てくれた君のことがね
本当に心から大好きだよ
君がね
私のお腹に宿ったと知ったあのときに
お母さんはなんて素晴ら ....
彼女はいつも小さなベランダから
校舎裏の駐車場で
憂鬱に潰されてかかっている俺を見つけては
静かに螺旋階段を下り
情熱も慰めも含まれていないキスをくれた
唇が触れた跡には淡い火傷のような感触 ....
こわい夢をみました
こわい夢はこわいものになって
私を覆っていきました
なぜこわかったのか
それは私にはかなわないものだったのです
私がなにをしても なにを言っても
言葉が通じなかった ....
わたしは秘密基地を持っている
いくつもの基地の中でそこだけが唯一、「秘密」
見つけてほしい訳じゃないけど
敢えて囲わない
つまりはそういうことさ
あなたの世界を傷つけてしまいました
あなたのほんの少しの優しさにしがみつこうと
手を伸ばし
あなたの世界を傷つけてしまいました
あなたの隣にある優先座席に
ひょっとしたらわたしを置けるのでは ....
疲れた身体を脱いで
立ち上がれたら
なんて楽だろうと思う
始まったばかりの朝は
あっという間に夜になる
何をしたのか数えていると
堕ちて行くように目が閉じる
明るい朝が来ます ....
バスの中で後ろに座った関西弁の男を
持っていた画材の入った袋で何度も殴る夢を見た
小さな声で歌っていた鼻歌が五月蝿いと言うから
黒い画材の入った袋で殴ったり喉元を突いたりした
俺は滅多にバスに ....
自らの居場所を知りたいのなら
ただ詩(うた)を歌え
一つの視点に立ち
高らかに歌え
恐れも
喜びも
嘆きですら
恥じる事なく
ひたすらに ....
馬の何も語らず引いて、
金粉をこぼれる月の街に海の、
馬の居場所を通る水袋を入れる、
見えるラクダの一匹の見える、
水を希望する海岸脇の遺産なる、
近代文明に出撃す刈草場を車が走る、
....
高架線の流れに押し戻されつつもドア際へ体を寄せれば
やがて天井桟敷の建物が左手に顕れる
夜勤明けの尻ポケットには馬券の束
そして耳に挟んだ赤鉛筆
「穴場に手を突っ込んだ勝負馬券は当然に ....
深夜二時に近所の公園に
殺人光線が降るという話を聞いたので
浴びに行く
と書き残して
コンビニに行く
みんなが困れば幸いだ
「僕はお汁粉が好きで」と言いながら蕎麦をすする、
....
嫌な先生がいた
すごくすごく嫌いだった
何かにつけて私のことを
何でも解っているような
笑い方が大嫌いだった
でもある時
風のうわさで聞いたのは
....
部屋を片付けるのが、嫌なんです。
決して、汚いのが好きというわけではありません。
ただ、自分の空間を邪魔されるのが、嫌なんです。
なぜ、父や母はこんなにも
『片付けろ片付け ....
チョコレートを頬張って
寝る前の歯磨きをさぼったら
真夜中に
頭がうなり始めた
甘い甘いチョコレートの逆襲だ
虐げられたカカオ豆農奴の
怨念だ
うなる頭を抱えながら
積み重ねた ....
今日のさよならが
明日の始まりでありますよう
沢山の思い出達が
あなたの指針になりますよう
いつの日か、いつの日か
僅かでも灯りますように
ここは 来たこともない街角
さもなければ
山色の険しいけもの道
道標もない白い雪原
あたしは一人ぽつねんと 立っている
足あとさえもなくして
道に迷ったのです
どうして ....
ほね ほね ほね ほね
ほね ほね ボーン と跳びはねる。
骨はどこ?
探してみても骨折り損
おまえは骨のある奴だ
と思っていたが大間違い
見当違いの 骨抜き野郎
ほね ほね ....
今日の終焉 気持ちの終焉
でも明日になれば必ず
愛想笑いで自分を偽って夜になれば上手く笑えなくなる
どうしても叶わずいくつも物事が色んな方向に駆け出して
山のような選択肢
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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