あたたかい言葉がいいだろか
優しい言葉がいいだろか
夕暮れ時の帰り道
欲しい言葉を考える
雨 雨ふれふれ
ふったとて
帰る距離にはかわりない
なのに人は傘さすせいで
みえない壁 ....
月も隠れて
通りは闇に閉ざされる
一人歩く僕
足音が僕の耳を刺す
こんなことになるなんて
何を間違えたんだろう
コートの襟を立て
つらぬく木枯しを
じっと堪える
何か ....
百まで積んだら
零まで崩して
千まで積んだら
零まで壊して
万まで積んだら
戻れなくなる
知って積むのは
罪になるのか
知らず積むのは
恥になるのか
戻れないなら
もう戻 ....
どしゃぶりの雨がふった
桜がようけ咲いたのう、
事務のおじちゃんが
きのういってたのに
はなびらが日差しに透けて
枝と枝のすきまから
春がちらちらもれて
ああ、うらやましいなあ
....
体の中に呼んでいるみたいに
手にさせられることの意味が 何かですらもない
手に確かだった 何にも無い 魚すらいない
夢を言葉もなく舗装された今は見ていたのだろうかと
川を見つめる 平た ....
ざぶんざぶん、ザブンザブン。
引いては寄せる波の音
月が見える。
潮の臭い
命の根源
懐かしい風
ここから全てが
はじまった。
時間が止まる
自分が消える
宇宙と繋がる
....
雨が降っている
雨は私の屋根を打ち
私の壁にしみ込んで来る
雨が私の枕を濡らす
水というより、夜の、宇宙の体液だ
雨は、私のマスカラに降り
私の服に降り
私の靴に溜ま ....
馬鹿が
俺に
ローンを奨める
金を借りろ
と
俺に奨める
馬鹿じゃないの?
馬鹿だ
金利で暮らす
奴がいる
この世にうじゃうじゃ
うじゃうじゃ
いる
墓場の
影の
足のな ....
断食あとの
大蒜味噌
茹でたキャベツに
御飯を巻いて
そうさ
おいらは
何も信じちゃいなかった
誰を敬ったりもしていなかった
田舎のやくざのそれと同じに
脳味噌忘れて
突撃
....
雲ひとつない空よりも
少しでもいいから雲がある空のほうがいい。
なんとなくでも
高さがわかるから。
眩暈がするような果てしなさより
....
耳の中、ゆっくりと流れ込んでくる群青色の金属音は
きりり、きりり、と子守唄気取り
前に進めば、曖昧なクラシックが見えてきて
立ち止まれば、冷えきったエレクトロニクス
遠い国か? い ....
指先でティーパックのお茶を振るとき
私は目の前に広がる茶畑を見る
小さなパックの宇宙に広がる緑を見る
半円形のそれは
ぴかぴかと光を反射して
まだ朝露もまあるく転がっている
乱暴に ....
何を嘆いてるんだ
踏み出した足を出し間違えたことが
そんなにも悔しいのか
大したことじゃない
何にもしないで
うじうじしてるやつらのこと
考えてみろよ
ま ....
最後はいつも疑問形。
「何が好きなの?」
「何が嫌いなの?」
途切れるのが怖いから、
ケーキをちびちび食べる子供の様に、
話題を小出しにして。
馬鹿みたい。
0を ....
三月の飛鳥山
王子駅から望むと
厳冬時とさほど変わらぬ
枝振りの樹々が
何の衣も纏わず
剥き出しではあるが
陽光に透けて
半月後の桜色の
淡い期待を靄のように
纏っている
穏や ....
桜の花が咲いて
友と過ごした学舎と
別れを告げる
風に揺られて散っていた
桜の花弁を一つ
受け止めた
この桜の木も
数え切れない程の
出会いと別れを
ひっそりと校庭の端で
見送 ....
ほら穴から
抜け出た
青い
その青い空目掛け
俺は胸を広げ
叫ぶ
さぁ
好きにしろ
もうなかったことにしたいので
テレビをみたことも
なかったことにした
車に乗ったことも
なかったことにした
ひつまぶしを食べたことも
なかったことにした
習字をしたことも
なか ....
サイトーさんの常備薬のひとつに釣り針があって
咳の止まらない日にはそれを喉に引っ掛けてミチさんを釣り上げる
ミチさんは体長数ミリの小人で
だいたい寝ている間に鼻から入ってくる
ミチさんが何 ....
今日は、みなさんに。
ありがとう。
いつも、私の詩をよんでくれて、
ありがとう。
コメントも、たくさんもらって、
ありがとう。
口下手な、わたしです ....
ヴァージンロードを歩きたい
――ある難病の女性の話から
歩いてみたい
この道を
車椅子から立ち上がって
遠い道
遥か彼方にあなたがいて
本当は ....
人が人を求める理由は
人が人を食べないからだ
人は本当は人のことを
食べたくて 食べたくてたまらないのに
食べてはいけない決まりになったから
それ以来 人を求めることをやめられない
....
非対称のしあわせ
暗がりのむらさき
すれちがう音
知ることなく去る音に
黒が結ぶ蒼
星ぬぐう想い
明かりの消えた
棘 棘 棘
招びよせたなら
(ぬくもりな ....
貝の中で眠る
エナメルに身を添わせ
なめらかな肌に
潮騒を聴きながら
貝の中で歌う
孤独とは空間原理
反響して丸く閉じていく
原初細胞の相似形
世界の外では日が昇り
また太陽 ....
いいんだよ
僕のこと無理に良く言わなくても
そんなうそを聞かされると
きみの歯をたたき折ってやりたくなる
いいんだよ
僕のこと無理に見つめなくても
そんな視線を感じると
....
いっこの点
ぐいるぐいる
切断面
にぃぃつやと
喉仏を動かして
ありったけを
跨ぐ
道と道が交差する
信号機は
滑舌よく
大人たちは
お囃子に合わせて
黒い眼を回しだす
....
私を照らそうとしないで
静かに暗闇にうずくまっていたいだけなのに
どうしてあぶりだしたいの
私を引きずり出そうとしないで
穏やかに温室で居眠りしていたいだけなのに
どうして寒空に放り出し ....
角へと近くの自動化された売り子が曲がり歩く、
ガムを売り歩く先には販売機だ、
傍らには改札も、
実家に持って帰ってくすねた区役所から椅子は点在、
田舎の一個が新しい卵、
一個前の子がレジ ....
朝。
春のさえずりに、
青い欲望が目を覚ます。
風に誘われるまま、
ベッドから這い出して。
左足にスニーカー。
右耳にイヤホン。
3分足らずのポップ・ソングが僕を急かす。
「分かっ ....
私は言われたから
生きるのか?
私は必要だから
笑うのか?
私は誰が為に
呼吸をするのか?
地球は言われたから
廻ってるのか?
違うだろ?
正義の味方 ....
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