砂漠の昼
降るはずのない雪が
乾いた砂を覆い
静かに静かに降り積もる
大人は光景に言葉を失い
子供は寒さを忘れて遊び
静かに静かに降り積もる
白い結晶
鳴り響い ....
新雪の上にあし痕をつける代り鮮血を垂らす
雪の原(畑で可)に裸の女3人をしゃがませる
1の女は経血を垂らす
2の女は死産児を産み落とす
3の女は陰部にナイフが刺さっている
3人の女の流血 ....
終わりのない貴方の肌を必死に捕まえようと
夜が明けてしまう前に 癒されない 私は
時間は無垢である そして残酷だ
ここは砂漠 灼熱/酷寒
過ぎていく焦燥の中で私は何を掴み取り何を遺棄したのか ....
君と初めて会ったとき
あたしの顔を
しっかりと見つめてくれた
とても新生児とは
思えない
子供子供したまっすぐな
瞳だった
ぷにぷにの手首
やわらかいほっぺ
君は家族の中心に ....
炬燵の常夏で猫は寝ている
ここ2、3日の寒の戻りに私の厚着より彼女は薄着だ
居間の空気は停滞している
日当たりも悪いし仏壇まであってモルグのように寒い
私はそこで幽霊のように座りキーボードを叩 ....
それは嘘かもしれない
いや、
本当かもしれない
まさか、
嘘でしょ?
じゃあ、心に聞いてみな
心は嘘つかないから
本当に?
じゃあ、風に聞いてみな
普遍的な事を教えてくれるは ....
光のない部屋で
草木は頼みもしない花を咲かせ
ほころびた香りが鼻先にまとわりつく
風の無い部屋で
種はその不幸に気付きはしない
(今夜 ルーリードに手 ....
赤い水玉模様に抱いた
未だ物心もつかぬ幼児の
ばたつかせる手が拭う
白粉の下に隠れた象皮に
深く刻まれた街区の端では
青痣と浮腫が今日も賑やかで
皆に愛されるお時間です
強いばかりの ....
灰色だったアスファルトがあった
鉄道への彼女の声を聞いて
走る道の脇を専門学校へと歩いた
スポーツ用品店の角を曲がる
テニスボールの色に
通っていた日々を思い出す
山手線は緑色だった
....
不完全な僕たちは
その間抜けなF音に縋って
つま先の置き場に困っている。
(飛びたいのか逃げたいのか)
(消え去りたいのか喚きたいのか)
(縛られたいのか駆けずりたいのか)
....
ぶり大根を作る
お頭が入ってた、ぶり大根用のパックの中に
気持ち悪いと言ってきれいなビニール袋の中に捨てた
数分して血があふれかえっていた
あの瞳は指で押すとぐにぐにしていて
死んだ魚の目を ....
声のない生活にも慣れ雨音と会話もできそうだ。
滴る粒は虚しさを積み上げ見ているはずが逆に見られているような、
錯覚。もしくは他者を望むがゆえの幻覚。
ここには最低限のものしか無い。生きるためには ....
yahoooo!yahoooooooo!
あ・しんめとりー・あ・あ・しんめとりー・あ・あ・あ・あ
暖房の効いたあけがたのへや、アイスクリームをたべながらもじもじPCをいじる ....
大切なものは隠しておけ
誰の目にも見つからぬよう
気持ちがハイエナ野郎に
食いちぎられて
俺は言葉にレイプされる
頭の中から
想いという想いを絞り出され
俺はがらくたになる
....
あの夕焼けを誰よりも美しくしたためることが出来るなら
まかり間違って詩人になってもいいと思ったわけだし
ポジティブシンキングで幸せになることはないことぐらい
鱗を散らして空に溺れた魚の目を見るよ ....
春のせいにしないで
花びらもつぶやくのに
君は去ってゆく
春の風はゆるやかだと
思い込まないで
春はいそぐ
春はうつろうから
ゆったりだと思おうとして
君を捕ま ....
季節の変り目には
雨がよく降る
いまがまさにそうで
冬から春へと
季節がわたろうとしている
そういえばあいつも
こんな時に死んだのだったな
そう思ってまだかたい
桜のつぼみを見上げる
....
土色に枯れた千の蛾が部屋を覆い尽くす
それに 白粉の殺虫剤を 噴きかける
ぽそぽそと 大小の蛾が 落葉になって
床に重なると 兄さんが 粉で真白の瞼を擦って
真赤な涙を垂らしながら言う
「一 ....
そのメーカーはあった
コガネイ係長の言うとおりだった
最初にかけてみたメーカーがそうだった
そこのなら、移設でもシステムやりかえでも、何でも出来ますよ、元そこの社員の設計がうちにはいますから ....
(1)
核戦争後の荒廃した未来で、少年がかつての国家首脳部の電脳室にたどり着く。
そこで、昭和のSFに出てくるような大仰なコンピューターに向かって、
「ゼムリャフランツァヨシファ ....
その街は静かになりました
もう、人間しかいませんでしたから
精霊も、神様もいませんでしたから
なのに彼らは恐れていました
もう、人間しかいませんでしたから
精霊も、神様もいませんでしたから
....
ぼんやりとした大根頭に快感という月が降ってくる
ひ らり ×2 ひらりと!
言ってはいけないこと、の境界線
時間の遡及剤、明日に垂らし、
喉が叫ぶ、「今日を返せ」
だって、一人ぼっちの交差点 ....
無造作に投げ出されたそのものの形状それこそを俺は真実と呼びたい、お前に何が言えるのかね、ただ闇雲に研磨する事ぐらいにしか真摯さを見つけられないお前に?無菌室で育てた命が外界でいきられる ....
月が綺麗ね
あなた
三日月であろうと
半月であろうと
喩えば新月でも
夜空見上げて
語りかける
まるであなたが
横にいるかのように
月が綺麗ね
あなた
雲に隠 ....
手があるから
何も作ることが出来ない
足があるから
何処へも行けない
頭があるから
本当のことは何一つ考えることが出来ない
体があるから
心があ ....
雨が降る日
アシスタントが描いたような風景に包まれた 夕闇の中
違和感を積み上げて昇り
たどり着いたのは 三階建てのアパートの屋上
疑いの目を向けて迫ってくる風にのせ
傘を飛ばす ....
雨の降り止んだ田舎道
憂いを背負った帰り道
閑散とした沈黙の田に
やり場のない想いを投げ込んだ愚痴
一匹の蛙が反応し
静寂は破られた
別の蛙が次々と呼応して鳴き
騒ぎは瞬く間に一面に ....
あなたの部屋にどういうわけか
一本の木が生えてくるでしょう
勘違いしてはいけません
それを自分の一部なのだと
脈を通わせてはいけません
それがたとえ同じ血をひくものだとしても
それ ....
正義を貫き通す
しかし正義の逆は
悪ではなくそれもまた別の正義であった
戦う毎日倒す毎日
英雄は今日も人々を助ける
けれどその一方で悲しむ人もいるであろう
誠に不釣 ....
きみんとこ、自動倉庫できるんだ、
ようやく工事物件の話をひとつ掴んだ
いまある自動倉庫を移設したいんだけど、きみやってみる、と現場のコガネイ係長が声をかけてくれたのだった
カタヤマの言い ....
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