遠くの空は晴れているのに
郵便局から出ると
黄金の針を束ねたような
冷たい雨に打たれる

明日の天気は確認したくせに
家を出るときに傘を持ってこなかった
思えばぼくのこれまではこういうこ ....
希(ねが)わくば我を遠き過去へと放ち給へ

国も無く、法も立つ前の世へと

魂が剥き出しで居られ

身体の傷が生きる証しであった

あの日々へ

ねぐらも無く、雨風に吹き ....
月も星も見えない闇夜に
黒いマントに黒頭巾
黒いマフラーなびかせました
ああ闇夜に溶け込みたい
なのに私の黒は目立つの
みんな上手に溶け込めてるのに
姿も見えないぐらいなのに

見えな ....
叫びにも似た咆哮が
鼓膜をつんざくだけで
気が付くと
装填された散弾銃を
こめかみに押し付けられ
射抜かれた処女膜は
10ドルで精巣をたらしこむ


どのくらいひどいんだ?
 ....
そうか、
わたしとは
社交辞令さえもなし。
付き合う気
さらさらないわけね。

だから
なにも言わないんだ。

ごめんなさいね
迷惑なはなしよね。


きもちわるいわよね。
 ....
コガネイ係長と食事をしたあと係長いきつけのスナックに連れていかれた
ふだんスナックなど行かないユキオには居心地のいい場所ではなかった
こういう店はカウンターのなかにライトがいくようにしてある
大 ....
 道というものは目に見えないものだ。だが道を生やし、道の代わりに目に見えて、道を導くものはある。アスファルトが敷かれていれば、石畳が敷かれていれば、林の中そこだけ木々が生えていなければ、そしてそれらが .... 硝子の鋏  

  が

切り取る 

  の
  は



  色
  の
  な
  い 


 奥
     行
        き



  知
 ....
 
 
仕事はすべて
機械がやってくれるというのに
人はまだ働こうとしている

機械に負けないように
速度ではかなわないけれど
きっと彼らは何日も寝ていない

私は今
午前なのか ....
トーン
トーン
と、
黒い影
頂上から落ちてくる

灰色の空
白い壁
音は無い

飛び込み台
水は張っていない

トーン
トーン

死人はいない
死人は無い

黒 ....
「ふきのとうがコンクリートから顔を覗かせて
いるからもう春だと思います」
と、松戸くんが言いました。

私は松戸くんが嫌いなので、松戸くんの筆箱に
給食で出たししゃもを二匹入れてあげました。 ....
ひとつの幽霊となって
ある日の透明をかえりみる
止まない雨に
裂けない雲に
青空の贖罪を聞く

糸を編む蚕の
たゆまない運動の
底の磨り減った靴の
歩いてきた時間を告げる

再会 ....
夢から覚めた一人でさまよう
色褪せた日々が視界を遮る

突然起きた出来事に戸惑う
止まった時計の針は動かず


カレンダー変えた季節は過ぎ去る
思い出ばかりが部屋に散らかる  ....
痺れる喉が歌う感情論を伝えられたら世界が叫ぶ
閉じた心に響く体感速度無駄になるなら意味がない

ロンリー幼気な言葉を添えて
ストーリー描いたら未来が変わる
もういいなんて塞いで自分を ....
シバタさんと久しぶりに話せた
所長にだいぶ持っていかれてるんじゃないか、
ユキオは顔をこわばらせながら
そうですね、と言って演技ではなくため息を吐いた
シバタさんからの注文以外ほかで取られてい ....
彼女がやってくるというので僕は夜食の準備を始めた
シンプルな木の机に真っ白なテーブルクロス
ランプ
ナイフ
ホーク
今日は一口サイズのパイ包み焼き
料理が得意な僕の家に彼女はたびたびやって ....
知らずに
湧き出る
美しい泉を
探す
旅から
私は
知らずに
戻っていた


「きっとまだ
 あそこにあるに違いない」


やっと戻った
夢見がちな私に
窓辺の黄色くて ....
壊れそうな気がしていた
一瞬でも気をぬくとパンパンに張り詰めた風船のように
空気を全て吐き出して
しぼみ何処かへ飛んでいきそうだった
会社での私はそんな感じなのかもしれない

感情が分から ....
         ?

名古屋弁で言う「やぐい」タイプの俺
その主体性のなさゆえ
夜桜ツアーに参加したのだが

桜と言えば一本だけ
バス停のそばに二部咲きのがあったきり
かなりの数のヤ ....
テントの外は暗い闇
ブランコ乗りが落ちた。
テントの外に青い月
ブランコ乗りは落ちた。

 ネットはあった。
 多分あった。
 けれどもその
 網目は広い。
 
テントの中は無人で ....
ペルシアの海を挑む丘陵で
僕等は夜明けを待つ

(独りぼっち、俯せになり夜明けにウインクをする)

隣で眠る彼は鎮魂歌を子守唄にして
胎児のように膝を抱えて
まあるい小さな世界で ....
意思力がないので
団子をかじれなかった
意思力がないので
犬をけしかけられなかった
意思力がないので

よくしようとしなければ
きまりきった手順でいいのに

本物であるのと同程度に
 ....
鹿威しいっぱいの
クリアなサウンド
その響きは加速を感じさせながら一定のリズムを刻む端正なロックみたい
わたしは音が弾けた方向を見定めて手を伸ばし感情を掴もうとするけど予定調和みたいにそれは消え ....
ふるい塗料で
世のなかに
送電線は雨や 風

紙粘土の鉄塔が
削り取られ
魚のように
崩れそうに

土草ミズ艸
田んぼ道の
泥濘む足元に

横たえられてら


目の前の ....
あの遠くに見えるのが、
ダウンタウンのビルの群れ
ガラスの建物達が、光りを吸っている
白い家並みが黙っている木々の中
赤煉瓦の屋根は、みなが城と呼ぶ屋敷 
尖塔を空に向け 
放ち、教会のよ ....
友よ
僕は死ぬ
朦朧とした意識の中
それだけが
明確な事実


友よ
僕はいつの間に
ボタンをかけ間違えたのか
見上げた空の
青く染まったうろこ雲が
激しく上下左右
 ....
死んだ鳥みたいに止まり木にじっとしてるけど
お気に入りの曲がかかったらフロアに飛び出して
今しか命がないみたいに激しく踊るの

タップは踏めない(彼女裸足だから)
フロアは汗とアルコール ....
雪の降り積む
季節の頃に
じっとつぼみを
育んできて
やわらかな光が
いま やさしく包む

きょう、桜の花が
咲きました

これからずっと
幾年も
ふたりでいつも
過ごします ....
鏨(たがね)を打ち込む

光沢のある表面に
一閃の傷をつける
堅固な光沢のある表面に
鏨(たがね)を打ち込む

切断する術は腕一つ
ハンマーふりおろしの際の微妙な躊躇は
表面を滑 ....
 お月さま取ってきてよ
 些細なことでボタンを掛け違えて
 へそを曲げてしまった私に

 ちょっと待ってろよ
 今、長いハシゴ作っているから


 そんな我儘を言ったことも
 すっか ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
ぼくのこれまではこういうことの繰り返しで瀬崎 虎彦510/3/29 13:44
希わくば…蒲生万寿2*10/3/29 11:46
闇夜怪傑小瓶0+10/3/29 9:54
Landscape寒雪110/3/29 8:47
おんなこころゆくま...3*10/3/29 8:40
続 蛇つかいたち吉岡ペペロ310/3/29 7:40
肉体の定義葉leaf010/3/29 5:35
硝子の鋏唯視110/3/29 2:06
しずまない小川 葉2*10/3/29 1:32
頂上から落ちてくるOz110/3/29 1:14
松戸くんと呪い桐谷隼斗0+10/3/29 1:13
春の雨within6*10/3/28 23:53
窓辺の決意[group]1486 1...1*10/3/28 23:44
プラズマ[group]0*10/3/28 23:41
蛇つかいたち吉岡ペペロ410/3/28 23:38
食欲[group]暗闇れもん010/3/28 23:23
黄色い花さき510/3/28 23:09
球体採取[group]暗闇れもん210/3/28 23:07
ジャパニーズ カルトハイドパーク6*10/3/28 23:01
ブランコ乗り亜樹210/3/28 22:42
夜明け前Shaka010/3/28 21:45
20100328a1+10/3/28 18:08
傾き15フィール...010/3/28 17:37
しべ410/3/28 17:35
ゴンザレスの丘月乃助11*10/3/28 16:48
Where Are They?寒雪010/3/28 16:29
ROLLはるな110/3/28 16:02
桜 咲く鵜飼千代子14*10/3/28 13:23
鏨(たがね)……とある蛙6*10/3/28 12:14
月 の 雫鵜飼千代子10*10/3/28 9:44

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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