はじまりの場所を探しながらいつも
風にゆれる木の葉を目で追った
夕闇が訪れるよりはるかに前に
次の言葉を捜してる
すれ違う季節が壁伝いに別れを運んで
涙は
僕だと思うのだ
考えさせられていない僕だったと
人間はそうだ 出て行く道も
考えさせられようとする君のいる
人間の立って出て行く影のいる どこだろう
君だけが 響いていたが
何で ....
ナポレオン
起きてこいよ
日本の朝日も
きれいなもんだぞ
おはよう
一番にそう言うのさ
教えてやろう
正義と野心にもえていた
そんな日もあったね
教科書に書いてある
僕は君 ....
【花葬】
足許に咲く一輪の花のように美しかった愛
白黒の心に一筋だけ色付いた、それは…愛
やがて枯れ逝く花の命は短い黄昏
明日は我 ....
にこにこ笑って街歩くと
誰かれ構わず
僕を笑うようだ
お前らなんてよ
後ろから近づいてぐさりだ
なんて時々思って
陰向いて笑う
俺 笑ってるんだ
誰もそんなもんだ
なにか ....
古城に積まれた石の壁を
遠くから眺めて
はせようとするけれど
なにも浮かばない背景
わからない時代をわかるなどと
桜の開花に似せて占いそうになる
今ある自分の足元の
小さな水溜り ....
ムラウチさんは横に座った人間が
とてもにおったので
ウエストポーチから取り出した
爪楊枝でそいつの手の甲を
刺した!
殴られた!
折れた!
歯が!
ムラウチさんはポ ....
egg
あの日の夜空に 一人こっそりと
込めた願いはちゃんと 星座になったかな?
大きな海を渡る 風はちゃんと
知らない町まで たどり着いたかな?
全ての歌が 鳴り止んだ後の
舞台 ....
これって何かの間違いだったりして
夕方近くに先日面接受けた問屋さんからの着信
胸の震え抑えつつ電話に出てみれば採用しますの吉報だった
他の誰かと間違えていないよね
いつもの野良猫に ....
二十六才のお姉ちゃんが十月に入院した
おじさんはボクに
「入院してから笑うことを忘れたみたいなんだ。」と
ポツリと言った。
ボクは、お姉ちゃんを笑わせることができないか
そんなことばかり ....
お早よう! 夜が明けた
全くひどい嵐だったが
ノアの箱舟の諸君、
どこでも好きな所へ行きたまえ
全くひどい夜だったよ
川を流れるオフィーリア、
太陽の光は残酷なものだ
もうお前の顔に ....
冥土にも知る人は居るのか
笑いが消え愁いの毎日
娑婆で見た弥三郎ばかり
もう誰もが信じられない
泣かないで
言い当てた
浄土を信じて
出る杭は打たれるけれど
ほらちゃんと揺らが ....
かえろうよ
そう言って風は積雪の氷をはがし
小さな白い頬を撫でた
一瓶の底に這う旅
握りしめる緑の葉づれ
きこえて 忘れて
かえれないよ
そう言って風は積雪の氷を埋めて
小さな ....
眉毛は太くて下がってて
一重まぶたの団子鼻
唇厚くて下ぶくれ
良いとこ一つもないけれど
語り口調はおかしくて
さっぱり解らぬ話でも
話下手でもどもっても
心のきれいな人だから ....
{引用=
他愛もない笑い話をして
おどけた返事をする
きみは
僕のことを
僕よりも詳しくて
その華奢な肩に
少しの間
体重を預けたくなったり
する時がある
でも僕が
そん ....
ぜんぶ捨てようかと思うが
捨てきれず
かといって進むのもどうかと
これで間違っていないのかといえば
間違っているのではないかと思う
間違っていることがわかったときどうするか
それこそ捨 ....
桜の花が咲く 花が散る
花の影がわたしを斑に染める
晴れた空はうつろに息づいている
わたしにきららかな憂愁が降る
胸のうちをほの白い人の列がゆく
半透明に やや蒼ざめた横貌を見せて
....
虚しい朝はいつもひとりだ。
まだ始発ががない朝もやのなか
途方に暮れたような。
泣きはらしたような。
ちゃんとあきらめがついたような。
あんなに泣いて怒って
....
まどろみの中
からみつく漆黒
回帰線の払暁に
失われた光を
閉じた瞳に
まとわりつく陽光
刹那の日常に
安堵の涙を
鳥かごの中で
小さなキリンを飼ってる
餌は野菜だけでよいので世話が楽だし
時々きれいな声で鳴いたりもする
夕焼けを見るのが好きで
晴れた日の夕方は
日が沈むまでずっと西の空 ....
”恋愛”をしていたら、いつのまにか時間が過ぎてしまいます
その時間のせいで、”恋”は終わってしまいます
そして、その”恋”が終わった時に、どんな形であれ
上手いぐあい残っているの ....
聴かせたいから、なのか
聴いて欲しいから、なのか
聴かせてやりたいから、なのか
聴かせてやってるつもり、なのか
ただ、唄いたい(弾きたい)から、なのか
....
白い吐息が薄れかかる頃
陽だまりに梅の蕾を砕いて浮かべ
縁側に確かに重力を感じてる
引き寄せられる眠気
隣の家の子がピアノを弾いてる
飴細工のカーテンが蕩ける
夕食の支度が始まるまで
束 ....
『金子みすずは素晴らしい』
これ、お母さんの口ぐせ
なんで?と聞くと
『だれも気がつけなかったことに気がつけたから』
なんだって
詩人とは、そういうものなのだろう と ....
カタヤマを丸亀でピックアップした
競艇にいってくれないか、ユキオはびっくりして聞き返した
このまえ上田さん、パチンコが好きだって話してただろ、
週いちどのカタヤマとの飲み会でそんな話になったのを ....
花
雷を閉じ込めた蕾。静か静かに、開く、
浅黄色の空を閉じ込めて、朝露にとける、
ふるえた葉から零れる雫が、地面にふれて
貴女は朝を僕らに告げる。
鳥
夕景に聳える、あの塔の廻りを飛ん ....
待合い室で座っていると隣に「過去」が座っていた
反対側を見るとそこでは「未来」が新聞を読んでいた
「過去」はそわそわと落ち着かず何度も鏡を見ている
「未来」は老眼鏡をずらして ....
僕はきっと君をアイシテル
アイシテル
アイシテル
アイシテル
だからダイキライ
誰かをその瞳に映す君は
ダイキライ
ニクラシイ
クルシイ
イジメタイ
カワイイ
ダ ....
あなた、愛してやまない
あなた、そんなあなたに欠けているもの
どんなにあかい林檎でも
その甘さをもってしなければ
結末のないお話
あなた、愛してやまない
あなた、そんなあなたに欠けてい ....
遠くの空は晴れているのに
郵便局から出ると
黄金の針を束ねたような
冷たい雨に打たれる
明日の天気は確認したくせに
家を出るときに傘を持ってこなかった
思えばぼくのこれまではこういうこ ....
3427 3428 3429 3430 3431 3432 3433 3434 3435 3436 3437 3438 3439 3440 3441 3442 3443 3444 3445 3446 3447 3448 3449 3450 3451 3452 3453 3454 3455 3456 3457 3458 3459 3460 3461 3462 3463 3464 3465 3466 3467
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
8.04sec.