ぽつぽつと落ちるのは
帰りみち、
ザーザーとそよぐのは、
風の通風口
ぐにゃぐにゃとぼやけるのは
明日の性(さが)
雨は、あざやかなパラソル
を
映す前ぶれ
前世のお ....
煩悩が
欲望が
人並みが
静かに降り積もる
安定を求める日常が
理性を犯し
真実を葬る
夢を見れたのは
ガキの頃だけだろ
今は金 ....
まるで、することがないみたいに
夜の間、ずっと満ち欠けの月の境界線を
なぞっていたのは
愛の国から幸福へ行く為じゃないの
報復行きの切符が買えると聞いたから
「都市伝説かもね。」
....
血の汗を滴らせる
水銀灯が冷え切る前に
消せない緋文字に彩られた
悠久の煉獄に繋いでおくれ
真朝と空が
やさしいキスを重ねる前に
見えない瞳に閉ざされた
螺旋の悲劇に触れておくれ ....
ゼロをたくさん
あんたの体についた脂肪みたい
切ってみると
殺人鬼がうようよ
白猫が 轢き潰された
昔 よく通った道だったし
車の量は多かったけど
それほど危険だとは思っていなかった
まるで 散歩するような 足取りだった
轢いた車は 派手な 高級車
派手に音 ....
明け方
身を離すあなたの気配を
全身で追っている
社会や自然環境がどうあれ、私の内部は、いま大河が深く静かに流れるようにして、その上空では雷(いかずち)が一輪の微笑を打ち鳴らしている。
今朝の朝日が部屋に差し込んで来た。また、一日を始める時 ....
適当な星をみっつ選んで
「あれが冬の大三角形だよ」
今では星の名前なんて忘れてしまった。
膨大な量の勝手な名前をつけて神様きどり。
適当に繋げることで好き勝手な形を描いている。
小さい頃 ....
さくらが きれいだと きれい言
さくらは きれいか
さくらは 夜に花開く
ならば 夜咲く さくらを と
まだ 冷たい公園に寝ていたのはどこかのだれ ....
いつも 思い過ぎること
はかなく いつも 思うこと
消えない痛みに 思うこと
いつも 悲しく思うこと
はかなく いつも いつも
見えない明日に ....
{引用=
繋ぎたい手をわざとに隠す
距離に焦がれる眼球を
胸に取り込んでベッドまで持ち帰る
ランプの灯りに意識を漂わせて
アルコールを一口舐める
(あの丸くて柔らかいの欲しいな)
(ホル ....
独身女性二人と
喫茶店でのデートは
楽しいもんだ
ただ意味も無く
だらだらと喋り合うのも
良いもんだ
二人は独身であるが故に
セクシャルには敏感だ
二人である事が
開放的 ....
重量感をレールがつける
向こうを蟹は広がっている
景色にしていたり全てだったりする海のコンクリートが
向こうを春に
とても沖縄の僕が広がっていた
全てにはその景色に向かう
確か ....
横たわるその躯から
流れ出したメロディーに
歌詞を、つけてみた
風で揺れる指先から
刻み出されたリズムの中に
あの日の影が、見えました
大きな大きな林檎を一つ
....
あの小山のてっぺんの公園に
十七のぼくは二十六の女と上った
ふとくてぐねったまっ白いアスファルトの道
したで買ったハンバーガーは
チーズの足腰のない冷えた匂いと
ピクルスと湿っぽいパンの淋し ....
例えば優しさがあって
それは優しさだけど
君を傷付けたとする
僕は悪くないとは言わない
君も謝られることは求めていない
後には傷が残ってしまう
難しいね
ねぇ、
公園の三毛が
仔 ....
見えないものが
見えるようなきがして
ライオン
見なきゃならないものを
見ないように
深海魚
五感を忘れた
質感にさいなまれたよ
何かが
どこで失くしたんだろう、
僕の存在証明書。
曖昧さではぐらかしたせいなのか、
いまいち実体が掴めないんだよ。
もし明日僕が死ぬなら、
僕の中の僕まできっちり死んでしまうだろう ....
夜が痙攣して朝を産む
吐息が凍って花びらにしがみつく
道路が疲弊して流れ去る
その永遠の一瞬に
愛している
完璧に混ざり合う水と油
緑の血の妊婦
指のないピアニスト
その不可能 ....
うまのかげにとうぶんを、にとうぶんする
ちがでる
しぬ
けいれんした筋が
拒んでいる
人は、並べて食う、並べて
馬は
焼かれて
人 ....
こぼしちゃいけないってがまんしているきみの
その眉間のしわが好きなんです
吐息が融解していく夜の海に
降りしきる雨はひそやかな銀
さようならをうまくただしく言おう
そのためにわた ....
奥歯にものがはさまって
どうにも上手く言えそうにない
借りてきた猫は縁側でずっと
所在無げにぐるりを見渡す
小さい手がとりこぼすものは
その手につかむものの補集合
はじめからなにもない ....
線路を描く
薄暗がりの方から
ほのかな明かりを灯して
路面電車がやってくる
駅を描く
路面電車が停まる
後扉から乗る
チラシの安売りの服を着た女の人が
前扉から降りて行く
....
素早く黒く内転する北風。
見え隠れしている
耳と口の部品である言葉の
調律が乱れたままの
時の音階。
銀と黒の液体が出会う不純なる海峡
沸き立ち割れる泡の痛み
混合 ....
{引用=
せかいを美しくみるために
そっとプラグを挿す
あなたが指を動かすたびに
さざなみのように細やかな電流、
わたしの両腕を駆けていく
好きな言葉の感触は
「かん」から始まる ....
夜風をぬって届かせたい夢の国の
ドアはそこにあると思う
この手に触れそうだから
春風にゆられ木にぶらさがっていたい午後の
遊覧船みたいな あやふやになりたい
星のみえない夜
月は大 ....
選ばなかったものが届いたのではないか
重大な間違いの渦中にいるのではないか
という考えが四六時中頭を占めるのであれば
自転車に乗って住宅地を走って
片道5時間の道のりをかければ
緩和できると ....
自然や
動物や
静物を
つかってしか
ものがいえないなんて
なんて
と
そこから
さきに
つぐ
ことばが
ない
なんて
なんて
と
沸きあがった
からだが
うその ....
夜の隙間でないていた
メェメェ羊
月明かりを浴びて
夜空に駆け出すよ
数え切れない星々の
川を泳いで
メェメェ羊旅をする
ねぇ君
体中に星が広がってるんだね
夜空と混ざりあって
....
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