黒光りする盧舎那仏は
大仏殿のひんやりした空気の中に
佇む自分を見下ろしている。
盧舎那仏に見られている
自分だけではなく
その場に佇むすべての者に
注がれる大仏の眼差しは
見る者からは ....
君が巣立ってゆく時に
言いたい言葉がある。
困っている人を助けて下さい。
たとえ失敗しても良い。
積極的に生きて欲しい。

人を愛し、愛され
信頼し、信頼され
尊敬し、尊敬され
良い ....
夢幻(まぼろし)のごとく
無常なるはこの世の業なれど
桃の薫りは確かな証(あかし)
移ろいゆく華の舞に
一筆の恋の文(ふみ)散るなかれ

  *

望月の宴(うたげ)  ....
日曜の朝
ふと覗いた時計の針は

夕方頃を指していて



それでも
まだ眠い自分が居る。



夢うつつ



夢に見るのは

髪の毛の羽根を
折り畳んで微 ....
障害者の弟がいる。
障害者の弟って、恥ずかしい。
昔から思ってきた。考えないようにしてきた。
消極的ではあるが今、正面に立つ。

障害者は当然、馬鹿にされる。子供の無邪気さは残酷で、仲間外れ ....
 
 
ぬめぬめとした悲しみが
晴れた空から降っている
ものとものとが擦れ合う音や
ぶつかり合う音が記号のように
いたる所にありふれている
スクランブル交差点を渡る人々は
無秩序な足取 ....
あのひと
どっかで
こきゅうしてる
がたがた
ふるえる
じめんの
ように
とうぜんの
こと

きのうおそうしきだったよ
おやまのふもとで
やかれたよ
こころのこりだったろうね ....
仕事を一生懸命するひとが人格者とは限らない
重要なことは考えないで決めている
酒は一日の疲れを酒の疲れにすり替えてくれる
家で飲む酒は川の水のように重い
永遠の緑は情熱の持続を教えてくれている ....
あまいゆめ
にがいうつつ

あおいとり
くろいねこ

うえはてんごく
したはじごく

あかないどあ
ただのかべ

とおくのしんせき
となりのたにん




ほん ....
夜中に灯油をいれる
つばめが驚くから電気をつけられない
灯油をいれるもの
懐中電灯で照らすもの
ふたりで作業することになる

ひとりでできることなのに
つばめがぬくぬくとすごすために
 ....
どういう仕組みか知らないが
ペットボトルに羽虫がいた
難儀な自殺と考えた
助けようとも感じたが
入り口は小さいし
はさみで切るのも億劫だ

干からびたボトルを放置していた
という点
 ....
みんな
僕の事好きだなんて
嘘だったんだね
みんな
僕の事頼りにしてるなんて
幻だったんだよ


みんなが
本当に好きなのは
僕の白い車
みんなが
本当に頼りにしてるのは
僕 ....
・・・脳外の偏向をよるに歌う・・・

貨幣の面持ちは災害のなか
牝馬の尻をたたくことを
生業にする 道祖神の一派だ
振るわない成績のあるいはなかみごろ・・・なかみ・

こそばゆいはずのス ....
君いらない
俺だっているか!

八月は雨の日の吹き溜まり
振付師たちの憂鬱な夏だ
ボケてボケて 輪郭のない情熱
残骸と廃墟の新しい迷宮
誰かが始めたが
俺の知らない誰かだ
有り難 ....
 
 
やすみなさい
明日できることは
明日の楽しみ
だから
取っておきなさい

おやすみなさい
眠る君に言う
起こさないように
明日の君の
幸せのために

今日できること ....
煙突の上に煙突が乗っかって
綺麗な空だ
黒い空だ

人を憎むな
人を憎むな

こぼれ落ちる星がひとつ
ファミレスの窓がふたつ

天井が壊れ
フィルムの中で踊っている
くるりくる ....
             100403



伸身の宙返り
二度回転して
捻りを加え
三回転目に着地する
身長が高い方が難しいが
成功するとより美しく見える
失敗すると・・・
 ....
風の音がする

窓越しに見上げた、トタンの屋根が
端っこの方から剥がれるのを
何も言わずに見ている




***




きちんと真ん中ではない、
 ....
【Beauty】



 ああ…君が美しい。

 花も、命も、夢も、永遠も 儚く見える
 孤独も、悲しみも、絶望も 似合わない

 天使のように愛を貪る こんな僕は醜い。

 ....
あんなにも暗い向こう側から

やがて笑うだろう君は来たのだ

やふぁやふぁと滑る肌に
神様のお使いみたいなすました顔で
僕たちのおどけた顔を眺めて

バレエダンサーの様な優美な手つき
 ....
震える言葉を摘み取ってみる
掌の中でフルフルと揺れて溶けて
流れることも滴ることもなく揮発する

赤い液体を吸い込んでしまった
痺れる感覚は思い込みなのか条件反射か
そんなこと、どっちでも ....
ぼくは病院を経営していた叔父叔母に育てられました
ぼくの部屋は病室でした
かたくて高いベッドと狭い机しかなかったけれどなんの不自由もありませんでした
妹の部屋は病院の最上階、叔父叔母の居住するフ ....
橋の上、
時計回りに見渡せば
{ルビ下野=しもつけ}、{ルビ下総=しもふさ}、{ルビ武蔵国=むさしのくに}

いつからか都の殿上人たちはこの地にも境を引いて
左扇で国獲り遊戯
その頃すでに ....
手が届かなかったなら
来世に期待しても
たぶん来世はないから
無駄に終わり
チョコレート味のクッキーを買ってきたので食べる

冷たく否定されたのなら
非礼を詫びて
それでも確執は消えず ....
ダンボールの中の子猫
雨の日に、ミュウーミュウー
ないている。
お腹減ってるのかな
寒いのかな

同じ命なのに
人間とは待遇が違う。
他の生き物がいるから
人間も今の生活ができるのに ....
                       100403



表面から融けだして
底まで達すると
真っ黒な地面が現れる
雪が溶けた
春が来たと思う
草が生えて
花が咲き
枝が ....
 
 
今日はワカサギが良く売れる
いつもは店の奥まったところに並べているだけなのに
学生も社会人風の人もノートや鉛筆には目もくれない
いっしょに良い匂いのする消しゴムや
綺麗な色の蛍光ペ ....
えっちな牛乳

というタイトルの牛乳を買った


1本300円するのだ



飲んだ



なんだ 普通の牛乳と

何も 変わらないじゃないか



 ....
{引用=
なにかいつも悔しくて
無理に笑うことなど
できなかった

さくらばかり、知らぬ顔で
春ひと色

それでも、
きまって咲く花に
いつも違う春がやってくる
矛盾が好きだった ....
 触ると死ぬぞ

 みんな、離れろ

 そいつに触ると死ぬぞ

 少年は少女を半ば背負うように、それでも力強く
 南へと歩く。大人たちの愚かしさをいっしんに受けて。

 誰かが言 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
盧舎那仏……とある蛙8*10/4/4 18:46
君の旅立ちの時にペポパンプ5*10/4/4 17:55
春宵夢中乱太郎8*10/4/4 16:56
日酔う日ユダ210/4/4 16:20
手付かずの未来ぽこぽこへッ...5*10/4/4 15:49
都会たもつ610/4/4 14:56
信じていないイシダユーリ610/4/4 14:27
一日の疲れを吉岡ペペロ410/4/4 12:33
うらおもて みぎひだり青井とり110/4/4 10:54
つばめのいる家朧月410/4/4 9:20
がらんどう佐々木妖精9*10/4/4 8:50
Miserable寒雪010/4/4 6:38
connnennnect竜門勇気010/4/4 5:55
ちくしょう010/4/4 5:20
おやすみなさい小川 葉3*10/4/4 4:43
夜空しべ510/4/4 4:10
おやすみなさいあおば0*10/4/4 1:21
春のこと山中 烏流3*10/4/4 0:57
Beauty綾瀬たかし010/4/4 0:38
四月三日1*10/4/3 22:33
震える言葉を摘み取ってみるkauzak7*10/4/3 22:27
幸福吉岡ペペロ11*10/4/3 21:47
三国橋の上で都志雄2*10/4/3 21:46
手が届かなかったならa010/4/3 21:10
生類皆平等ペポパンプ5*10/4/3 21:05
凝視あおば4*10/4/3 18:32
文具店たもつ710/4/3 17:28
えっちな牛乳八男(はちお...610/4/3 14:10
さくら坂月乃助8*10/4/3 13:26
触ると死ぬぞOhatu010/4/3 11:21

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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