許してほしかったのは何だったろうか、と
そんなことを久しく考えていなかった頭で考えたけど
分かるはずもなかった
タイムマシンがあれば、今すぐにでも行ってそして抱きしめてあげる
すべての ....
雨の紗に浮かぶ桜花
彼方に霞む山の冠雪
狂い咲きではない
気が触れているのはむしろこの星
星はそのうち火に呑まれる
だがいま花は日に飢えている
雨だれが花弁を弾く
志半ばに散るものも ....
日曜日の街宣車から流れる軍歌を口ずさむ
御年28歳男のコンビニ店員は切ない
モテないわけじゃない
と彼は言う
いつもいつも女の子がそばにいる
だけど いつもいつも恋がしたいと嘆 ....
駅の方向から帰った場合
団地の入り口に当たる
あそこのあの
円い花壇の上で
あいつは待っていた
あいつと眼が合った瞬間
僕は輪廻を
確信することができた
やあ ....
何にもなくなった手で掴もうとすることの詩が流れていくのを感じる
私自身はどこにいるのだろうと眠る
暗闇のどこかだった
ぼんやり 朝の事を花火に 失われた
空の霧の元気さなのだ
だが 思わ ....
ぼくは疲れてしまったんだ。
きみ、ちょっと来てくれるかい?
ハロー、ハロー、きみにはぼくがみえる?
最後の弾丸できみをころしてしまうまえに、たくさんのキスをしてあげよう。
たとえ君が喜 ....
{引用=
一、花占い
仕方がないので
この
頼りない
ゆびさきに
精いっぱいの呪文を
語るしかなくて
それでいて
そんな瞬間が
いとおしく思えて
ならなくて
....
肌がふれても
体温はあがらない
わたしたちの関係が死んだのだ
しんじられないほどつめたい
死んだ関係とは
ひとの死体ほどつめたく重い
ケムシ日和な今日この頃
バラバラにもがき苦しめ廃棄物共
腐敗する野菜に湧く蛆虫!食す俺!
交尾の肉感の一切を排除し
神々のキャンプへと移行を開始するのだ!
日々精進、日々精進、日々 ....
39番目の卵が死んで
40番目は私だった
女子高生の持つビニール袋には人間の頭部が入っている
老婆は呪文を探し続け
くたびれた神父は右手に4枚の生爪を持って
満員の最終列車は保育所に ....
1
妻は、朝起きられない私がニワトリになろうと決意するのをみて、包丁を研ぎ始めた。
2
ほんとだよ、を繰り返す恋人の話に、うそでしょ、と繰り返す彼女は、恋人が嘘になるよう、お祈りするのを欠かさない。 ....
忘れてしまったことのいくつかを
からだのどこかで覚えているように
透明な結晶のようなかたちで
胸のおくにしまっている
ひさしぶりに動物園にいった
動物園にはあまりいきたくないのが本当で
....
はあとのつもりで
はあとをつけた
いたがった
はあとのつもりで
あとをつけた
いやがった
はあとのつもりで
はとをつけた
とんでいった
はあとのつもりで
と ....
竜王が指す一手
棋聖が顔色を窺いながら
『どうだ?こんなのキツイだろう』って
パチンと鳴らした勝負手を
『マジか?』と思う
....
まもなく海が終わるのだと
水銀灯のしたでアナウンスを聞き
気泡を次々と追いかけては
食われる魚たちが昇っていった
耳の後ろを押さえたまま歩く
小さな手のひらで痛みをかばいながら歩く
高 ....
たまゆらのいのちだもの
あなたの紫煙につつまれてゆきましょう
{引用=猫讃仰フェスティバル参加謹呈}
ねこちゃんは
一体どこから来、どこへ去るのか。
ねこちゃん
ねこちゃん。
これがコンニチの課題である。
じつに、コンニチの課題なのであった。
....
あとの2分30秒は余分だったから、ipodを一時停止した。すきなものもきらいなものも、足りないくらいがいい。筋肉質に憧れている。
週末午後の烏丸通り。春の空気は煙ったような青。し ....
生理が一日遅れた時は
ポーチの中身は無用の長物
生理が二日遅れた時は
下着の湿り気にトイレへ走る
生理が三日遅れた時は
血の滴る不快が恋しくなる
生理が四日遅れた時は
排卵日の折れ線グラ ....
宮本クンは
バルタン星人の真似が上手かった
大友クンは
キューピーってあだ名だった
及川クンは
養護施設から通ってきていた
学校の遠足で藻岩浄水場に行った時
自由時間に伏見稲 ....
40歳になったので
煙草を覚えることにした
からだにわるいことをなにもしてこなかったから
何だか申し訳ないような気がして
ベランダで星をみた
あおい煙が目にしみた
すこしもおいしくはな ....
土を踏み
緑匂い立つ
樹々の中を歩く
見上げれば枝の幾つも重なる隙間から
晴れ渡る空がある
歩けども歩けども
果ての無い場所であれば、どれ程楽しいだろう ....
街を貫く
高層ビルに
まだ間に合うかな
私は橋をかけて走っていく
今夜
ね
綺麗な星がきらきら光っているよ
空にも大地にも
私が今
確かにここにいることを
知っ ....
わしづかみするような五月のひかり
なだらかな緑のモザイク
呆然と見つめるいがい
ほかにどんな対処があっただろう
見つめかえしてくる
こんなところにいるんだ
ひかりが静かな
ざわついて ....
屑以外の何者でもないことが露見し
今まで生きていたところで
生きていけなくなったので
東北の日本海側に移住する
人情が厚いらしいから
新しい土地で
屑以外の何者でもないことを隠すた ....
私はアイウエオ
愛飢男と書いてアイウエオ
願わくば
愛植男と書いてアイウエオになりたい 脱皮したい
アイウエオ それは母なる音
だから母性があるはずだ
今、愛に飢えていることに ....
愛でては
水の際 熱さまし
大事に
大事に
玩具に灯した芥子色の
そっと切り立つ夕闇 ひと揺れに
やさしく頬張って
咀嚼した 嘶ぁた
沃土にけぶる童気が
か細い
....
この春の終わり
愛猫 そらは
臭腺破裂という
見た目もかわいそうな
おしりを真っ赤に
血に染めた
外傷にみまわれた
抗生物質をブチュッ!と
打たれ
薬をひたすら 猫カリにまぜ ....
食欲がない
おなかは グーグーなって
いるのに
目が頭が食べ物を
欲しない
ストレスでここまで
やられるのか
そうだ
子供たちが小さいとき
発熱して
食欲のないとき ....
僕が君のことをファシストと呼んでも
あまり真面目に
受け取らないで欲しいんだ
僕としては
ごく自然に出てしまう言葉
告発口調でもないでしょう
微笑みながら
言って ....
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