私と君がバランスを取り合うこの世界は、い
くつかの悲しみによって支えられ僅かに綺麗
な側面によって、装飾されている。書置き。
降る言の葉。てのひらを傘のようにしてあな
たは、透き通る雨に打たれ ....
悲しみが増していくだけだから
これ以上
抱きしめあうのはよそう
きみの好きだった歌をBGMに
ぼくらは
別々の人生を歩んでいく
なぜ
どうして
百万回以上
心の中で言 ....
上空5000メートルから落とされることになったので
頼んで500メートルにしてもらうが、
それでも死ぬので50メートルにしても駄目なので、
5メートルにする
逃げだと嘲笑されても死ぬから仕 ....
波を追う波
何も無い青
影は淡く
砂を蝕して
艶の失い赤
光なぞる黄
高い葉が冷え
雨になる
雫の層が
睦み合う
空は順に
姿を捨てる
....
ピンポン玉のような
まんまるの桜を見ると
ついバドミントンの
構えをしたくなる。
川には鳥がいる
犬が散歩して
酒に酔ったおばさん達
平和を感じる。
小学校の前を通る
お母さ ....
舐めんじゃねえよと言っていた不良がいたっけ
その不良のほっぺを
ぺろぺろ舐めたらどうなるだろうと
そんなことは机上の空論かもしれないが
高校時代に夜な夜な考えたものだ
考える人というブロ ....
{引用=
? ためらう水紋
しぐれる春
名残りの花に
しずくしたたり
風もよう 波もよう
光さすらひ 想いまよひ
水紋 水紋 水紋 水紋 …
繰りか ....
今日
勇気をだして図書館に行ったが
彼はいなかった
私がいるの知ってるから
来ないんだな
私は下くちびるを噛み締めた
すこし経って
彼がやって来た
眠そうにあくびをして
なん ....
行過ぎたみちのりと
伸びた爪が
ひりひりと ひりひりと
しにそうな足の裏と共に
一度だけ許された
交代に
愛した死体の痛みを引き受けて
土の冷たさを知る
それでも きえない
光りのよ ....
夕暮れに宇宙船がよく似合う
町から町へ 港から港へ
電子が行きかうせわしなさと
カスタードクリームみたいな浮雲
閉ざされた場所で自由だったから
外の世界に出てわからなくなった
生きるこ ....
トイレに入って
便器にドッカと腰を下ろし
ブリブリと豪快に決めた後で
紙がないことに気付く
ついでに
水が流れなかったりもする
君にもっと細やかな心があれば・・・
いいや、いいのさ
細 ....
顔が見えなくても
あなただとわかるのは
裸になった
あの日の真夜中が
教えてくれるから
何度も何度も思い出すごとに
それは刻みこまれる
頭の中の隅々まで沁み込んでいく
忘れなよ 過去のことだろう と
誰かが警告を鳴らす
大切なものを取り零してしまうよ
深く深く刻み込まれた ....
青信号で立ち止まって
傘に寄りかかる
世界中に散りばめられた人たちは
もう風景の中
私は目を閉じて、深呼吸をして
海面に落ちていく
親切にしてもらったから
ちゃんとお礼が言い ....
今日は雨が降るらしい。
誰かは恵みの雨と言い
違う誰かは靴が濡れるから
嫌だと言った。
今日は雨が降るらしい。
誰かは雨を飲むだろうし
違う誰かは水溜まりで
遊ぶだろう。
今日 ....
ぎらぎらの夏の果汁を飲み干してゆく君の喉が
自動機械のように凹んだり膨らんだりするのを
世界が終わってまた始まるときまで見ていたい
すべての鳥の羽を一枚ずつもぎとって ....
春はきっと
人がもともと持っている狂気を
曝け出してしまうんだ
おだやかで
おだやかで
おそろしい
頭痛がひどくて
胃痛もひどくて
そんなんだから、
心もひどくて ずっと眠い ....
人は人と出会い
その人から自分にはない
新しい何かを吸収し、学ぶ
人は人と過ごし
時には笑いあいながら
時にはぶつかり合いながら
相手の心に染み込んでいく
人は人と別れ
『 ....
薄ぃ暗い夜道ぁぁ濃密な夜霧
畝をとろかす二つの雲が太郎
工場と樫の森と琥珀とこぶし
ちっちゃく気高く可愛らしい
七分ざくらで雪の香り 艸
夜道は月明かりの妖しい仲間
水の浮いた田んぼ ....
陽光がこそばゆいので
自分の詩を読み返してみた
おもしろいじゃないか
俺はけっこう面白いことを書いてると思うよ
つまんないのもいっぱいあるけど
あとはなんだろう
軽 ....
この世に大きな期待もないが
望みもなく生きるには
あまりに弱い自分なので
有り得る程度の希望を胸に
少しだけ祈るのさ
だから夢は叶えてはならない
追い続けるものだと背中が言うので
私 ....
嫌なら嫌でいい
何もしたくねェなら
しなくったって構わねェ
お前が望む事だけやれ
勝手に
大いに
やりやがれ
好きにしろ
ある時
....
猫がとなえる雨乞いの呪文
断りもなく春は重い
丸い肉球で世界を救う
そのとき僕はなにをしてるんだろう
花が咲いたと風が笑う
影がこっそり出かけてゆく
桃色のブーケをいっぱいつくる
黒 ....
無色の眼光に崩壊した空は いまだ自転の歯車を回し続ける
微かに揺れている 渦巻いた日蝕の環に 写影機は 操られている
非具象絵画が 乱雑な閃光に 連写される
既に太陽と月は 暦を稼 ....
今夜もまた 不意になった想いがひとつ
出店の焼きとうもろこしと一緒に胃の中に消えた
溶けたでんぷんは腸を渡り吸収され
明日を生きる活力となって
新たな恋に動かせてくれるだろうか
みんなで始め ....
楽になる
リラックスじゃなくて
弛緩の問題
冬の朝
起きようとしても
布団から出られない
そんな感じで
流れていく
岩肌のトゲを
長い年月をかけて
取り除く
そん ....
声が聞こえる
とても遠いところから
すぐ近くから
ここにいるよと
声が聞こえる
わたしの隣の席から
贈り物が届いている
箱を開けると
欲しかったものばかり
微 ....
今日は
図書館が定休日だったので
ミスドにいった
勉強をおしえてほしい
という口実で
ミスドに誘おうとしたが
彼は
うまくかわしやがった
私には興味がないようだ
結局
「し ....
{引用=
どこまでも遠浅の海岸で
白波を追いかける明方
目覚めると涙を舐めていた
すぐ熱いシャワーで
洗い流そうとしたのに
いつまでも耳奥から波の音が消えずに
こんな音
溺れる前に ....
君のお気に入りになりたかったある日気付いたら私は君のお気に入りからはずれていたことが自分でも予想もしてないほど悲しかったことにびっくりだ
しょっきん
ともだちだと思ってたのにって言ったら君は軽蔑し ....
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