{引用=
身近に抱き合えば体ひとつ
こんなにも大きなあなたは
またわたしよりも遥かに
小さなものだと思う
腕におさまらない広い肩は
狭くこごまってわたしに甘え
触れる肌は当たり前 ....
悲しみと
同居する心は
未だ渇きが取れず
潤いの水を
求めていた
渇きを
癒すため
荒れた土地を
さ迷う
此処には
潤してくれる
水なんて無いのに
見当違いの
場所に ....
がんばることは
大切なこと
でも
そのことで
頭がいっぱいになってしまうことがある
何を
急いでいるのかな
何を
あわてているのかな
がんばりすぎるのは
あまり
いいもの ....
この世に
生まれてきた
私に
ありがとう
何事もなく
今まで
生きてきた私に
ありがとう
わがままだろうと
そうでなかろうと
あたたかく
自分を
優しく見守った私に
....
私の夢が破裂して
遠い所にあるのを知った
私に黙ってわたしは
探しにゆこうとするだろう
私は私が欠けたことに気づいて
わたしに戻れと泣くだろう
早く戻れと泣くだろう
夕闇が
....
昼間の月はあんなに高く
路上の吐血はあんなに紅く
廃墟のバラはあんなに脆く
朽ち果てた大聖堂で
福音は
悪魔の口から洩れ聞こえる
23時45分発の列車に乗って
窓から零れ ....
時が満ちて時が下る
泣いたり笑ったりする間に
スカイツリーが完成して
僕は誕生日を迎える
見失うことを恐れて
見出すことが出来ない
ヘッドフォンから流れる音楽
目の前で見過ごしている ....
ことばが
わたしのように
かがやくとき
んだべがな
とおもっている
んだべ
とだけおもえば
いいものを
がなが
じゃまをしている
がなはまもの
が ....
君はもう忘れてしまっただろう
私ももう忘れてしまったから
ランドセルを投げ出して
入り込んだあの家は
もう今じゃ見つかりっこないね
大きくなるにつれて
何でもできるようになると思っ ....
青く繁る
高い木の枝から
飛び降りた
木漏れ日に
初夏の
水面が見えたのだ
水面に届くまで
永遠に続く
夏の思い出が
いま一瞬の
出来事のように
落ち ....
産声が「こわしてください」だったら救われただろうかとか考える若い午後
台所で僕はカフェオレを飲んでいる、また何か考えている、言葉が疲弊していくのもしかたない、今までもだいぶ酷使してきた、リビングにあ ....
真顔で最高のジョーダン言うヤツには勝てねえよ
だってサイコーだもんな
夜が好きなヤツはたいてい月を夢見てる
だってこのシチュエーションから見る月ったらサイコーだもんな
なあ ....
私は歩く
歩く体として
私は私の思いでなくさせられた
ああ 私は夢だ
空として 走る
走る 真っ白だよ
そうさ 灰色だから私は 殺す
私でいたい あんたへと
あいするのは
とても体力のいることですから
あいそうと
力まなくても
いいとおもいます
あいして
あいされなかったときに
それでもいいや
と
おもえる余裕が
自分にないうちは
....
いったいどうやって忘れたらいいだろう?
すべてはたしかにここにあったのに
いったいどうやって忘れたらいいだろう?
空白は暴力で
暴力は痛みだ
痛みは実体としてここにあり
ここにあるもの ....
頭を胸のなかにいれて
ただしい頭蓋骨のかたちをおぼえる
そのあいだじゅうあなたはずっと息をひそめていた
かるいからだを持ち上げて
ただしい体温のおもみをおぼえる
そのあいだじゅうあなたは ....
僕に惚れてくれてたら
良かったのにね
カントリーガール
でも何度も性懲りもなく
あの手の奴らに惚れて
泣いて
もう僕に惚れてくれたって
君を幸せに
な ....
い きながら えて
いきながらえ る
いき ながらえ て
いきながらえ る
いきな がら えて
いきながらえ る
いきながら えて
いきながらえ る
ぼくは残念ながら男性なので
女性の身体のことはわからない
まして妊娠や出産のことなどなおさらわからない
数日前から妊娠中の妻が
お腹の中で なにかが動いているのがわかる
まるで魚が跳ねて ....
汚れた染みを
拭き取りたいと
手にしてしまうは
濡れたティッシュ
引っ張れたのは
切れ端だけで
ちりぢりになる
紙片がまた
染み入るために
また汚れてく
卵に言葉を教えた
教えた言葉を
卵はすべて覚えたけれど
口がなかったので
話をすることはなかった
雲が形を変えながら
夏の空に消えていく
わたしが生まれてから
何度も見たそ ....
わたしのむねのおくをのぞいて
ひとよりすぐれているといふ
じぶんをみつけてぞっとした
つくえのひきだしがちゃがちゃで
だいじなノオトがみつからない
いいこといっぱいかいてたの
それはひ ....
死んでしまいそうで
誰か助けてくんないか
....
31
朝日は海の深いところに落ちている。
32
彼女は、彼の下駄箱に手紙が入っていたのを見て、代わりにポストに投函した。
33
彼がアルバムを整理していると、出会う前の写真に不自然なほど写り込む、 ....
笑顔が金で買えることに気付いた者たちが
金で笑顔を買いあさる一方で
感情労働を強いられる者の
内面を推し量ったとき
打算と嫌悪感しか感じられず
明らかに笑顔の下には悪意しかないのに
....
空の色を忘れてた
形の無いものばっか 見えないものばっか
望んでばっかで じゃあ目の前の物はどーすんの?
少し休ませてよ 少し考えさせてよ
言っても時間は止まらないよ どーしよう ....
鳴りやまない星が
寝床に降る
重さに抱かれるように目を閉じる
もしかして
もしかして
もしかしてと鳴りながら
おなかの中を撫でられつづける
そのまま長い針がひとまわり
するまで
....
最初は無色透明だった…
今は寂しくて蒼くなって 貴方に逢うと紅く染まるの
最初は無色透明だった…
誰にも染まらないと思っていた
いつから 貴方に染まったのでしょう
いつから無色透 ....
キミよ
キミは いま
この空の下
どんな風景を
ながめているのだろう
眠れている?
お酒を飲みすぎていない?
Sちゃんは元気?
長く メールのやりとり
していたね
....
{引用=何かを言いかけて
何かのままにしてしまう
そんなところに
きっと淋しさはあるのだと思う
そんな淋しさのそばで
やっぱり何かを言いかけている
そんな自分がいること ....
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