好きな映画を観て
好きな小説を読んで
サントラを何度も 聴いて
あんまり遠出はしなけど
うちの前に咲く桜
はなみずき
もう 深い緑はきらきら輝いている
木々が風に揺れる 音になら ....
終わりが悲しいからじゃなくて
えぐられた傷口がみっともないからじゃなくて
炎に焼き滅ぼされるような
狂おしいまでの情熱を思い出せないから
ぼくは雪が舞い散る水銀灯の下
....
荒川放水路にかかる鉄橋に
次兄とぼくは向う
川の土手にある踏み切りから
線路にはいる
手をおくと微かな震え
枕木に膝をついて
線路に耳をつける
太鼓の低い音
「電車がくるぞー」
ぼく ....
いじわるをいわせないためには、どうしたらいいだろう
*
最近の話をしようとすると
思考は酷く曖昧で
断片的なものになってしまうから
こんな形をとっ ....
41
前向きな人として有名な彼は、後頭部にもう一つの顔を隠しているので、いつも前しか向けない。
42
彼は、彼女が、あなたはまるで風見鶏ね、と非難したのを聞いて、風に向かって立ついい男だろう、と自慢 ....
私は、
闇。オリオン、
恒星の、
灰。瞬き、
地中にー
私は、
写真の、番号。
戦争はー
数。
やはんすぎから
ふりはじめたあめが
あさめざめると
やんでいる
それはきっと
そぼのしわざだ
まいあさ
ひめくりをめくる
そぼをみていた
しわだらけのゆびで
....
綺麗に真っ白に
してしまいたい夜がある
君の緑を夢に見たまま
立ち尽くす私の
足元に広がる蝉時雨
白い花弁は雨に消えるの
むかしあたしは
透明になりたかった
どこまでも拡が ....
アクセスしたら
繋がるなんて嘘だ
皆気まぐれで
酔いたい時には
酔わせて貰えない
すべての情報を
シャットダウンして
あたしは真っ暗の
ゼロに閉じ籠るだけ
いちめんの ....
私の視覚が無くなって
あなたの口臭がなくなったら
私は
あなたがあなたであることをわかるだろうか
あなたの口臭は
おそらくけっこうニンニクだろう
....
思いがけない虚しさを
変わらぬものは
いつまでも
空を隠した雲でさえ
雨が降るまで気付けない
寂しく笑う心にも
変わらぬものは
いつまでも
闇を照らした光さえ
夜が来 ....
つけまつげとグロスとカラーコンタクト
ipodにジャパレゲ
黄土色のエクステ
吉田さんか、山本さん
松井さんだったか
だれだおまえ
どれと会話してもクローン
何体もいる
....
日々は繰り返しの波
雨が降れば雨のように泣き
晴れわたれば歌うたう
雨のち晴れや
晴れのち雨や
いつまでも晴れない気持ちに
ときどき気が遠くなり
それでも
ふと見上げ ....
この皮膚が 境界が
邪魔だ
「触れている」証拠
なんていらない
ドロドロに溶けてしまいたい
君と一緒に
中学が終わる日は
『んじゃ又な』って中学の知り合いと別れたし
高校が終わる日は
『んじゃ又な』って高校の知り合いと別れた
....
{引用=
午前三時、まどろみの淵で眠りについて、午前六時三十分、母の声で目が覚める。何もしていないのに、何故か身体中が痛い。きっと大きなクマが瞳の下で寝そべっているに違いなかった。目が、とてつも ....
今日のお昼は今年初のまめごはんを食べた
新婚ほやほや妻の手作りである
はっきり言って自慢である
社内のみんなに自慢したいまめごはんである
俄然鼻息荒くなるまめごはんである
窓際族であるが ....
いろんなことが
ぐちゃぐちゃしすぎているから
もう全部 おなべに入れてシチューを作る
真っ白な クリームシチューを作る
いつもの手順で
気持ち抑えて 切るしかない野菜を
ひと呼吸 ....
クリスタルガラスの煌めきの向こうで二五時の世界が崩れ落ちてゆく、お前はなにを見ていたんだい、手を伸ばせば届く距離でかすかにも触れられない何かが俺たちの間にはあった…水槽のエンゼルフィッ ....
抱擁がすべてだと
言ってしまいたい
熱に触れて
泣きたくなるほど
眠る
朝
正体を隠すのではない
内側に隠れた正体を
暴くものとして
仮面を与えよう
すべて通り過ぎるもののあとで
後悔することのないように
うたかたの戯れとして
仮面を与えよう
本当に救いようのない人間をすくうことは
なまみの人間では無理なのに
すくおうとしたから無理が出た
それは肉体的に
歯が銀歯になっていたり
息がくさかったり
選民思想に彩られていて
....
たかだか2m足らずの器の中から覗いているもんだから
何時まで経っても小せェまんまだ
手前ェの心に託したものを仕上げれば
空間も
時間も
飛び越えることが出来る ....
ふわふわの雲の上を
歩いて
ふわふわの心に
着地する。
くるくる風車は
回り
くるくる目玉は
回る。
欲しいものを1つ上げよう
と言われても
私のような者には
勿体無いお ....
きのうなくしたのは
かげふみしたきおく
なしくずしのあした
いつまでもこうして
でぐちをみないふり
ひからびたどうこう
らくになったつもり
かすかなしょうどう
なにもないからっぽ
....
うすももいろの花びらが
いちまい その色のまま おちる
その ひとひらは かるすぎて
ことばも おちる
初夏の陽射しに刺し貫かれ
薄片(はくへん)は
くものまの 空に吸われ
いちまい ....
<上>
暗中模索のキッチンで
夜食を見つけて意気揚揚
紆余曲折のビール腹
逆三角の栄枯盛衰
横行闊歩の食欲を
抑えられない艱難辛苦
気宇壮大の体脂肪
Gパン入らず苦心惨澹
....
ぶらあん ぶらあん ぶらあん
ハイッ!
「ぶらあん ぶらあん ぶらあん」
ヨシッ!
ぶらあん ぶらあん ぶらあん
ハイッ!
「ぶらあん ぶらあん ぶらあん」
ヨシッ! ....
あいつらはもしかしたら
きみが鳥に見えたのかもしれないよ。
とてもあの日きみは自由だったから。
あたらしい世界は
きみがまぶしそうに太陽を覗く指の
すきまから生まれたんだ。
....
綿毛布 包まれしばし まどろむ
真夜中に目覚める度に愛猫じゃれつき
考え込むと眠くなるそれだけの器の人
のびた髪 娘の輪ゴムでおだんご頭に
レンアイと寂しさはボ ....
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