それらをぼくは追いやって新しく息をしよう
それらをぼくは追いやって古くからの息をしよう
新しくて古いぼくは息をしよう
東大阪の公園で中国人のこどもたちが日本人のこどもたちを追いや ....
ぼくの中を犬が泳ぐ
きれいな犬かきのフォームで
どこかにある向こう岸を目指して
一方ぼくはといえば
水の中どころか
空気の中でもうまく泳げない
手足を無駄にばたばたさせて
....
僕 真似るのがすきだけど
君の真似だけは 絶対しない
だって君がすきだから
僕は君になりたくない
君は自由な顔をして
だれにも真似なんてさせないで
僕はきっとだれにでもなれる
だ ....
何か暖かいものがほしかった
一杯のコーヒーでもいい
通りを一人歩くと
つらぬくような
つむじ風が身にしみた
うらぶれたレンガ屋根
中をのぞくと
ケーキとロウソクがひとつ
....
奇天烈な電波が飛び交う
騒音にまみれた街で
正常に機能する体を使って
私は生きています。
本当に欲しい物なんて
分かりません
でも語らせてください
最後は
海に近い一軒家の二階 ....
出会う前から分かっていたのかもしれない。
離れてみて分かったのかもしれない。
認めたくなかっただけかもしれない。
久々に会って分かったんだ。
握った手がどこか遠くにあることを
触れ合った ....
横断歩道を
全力疾走。
あぁ、
思ったより
足が動かない。
ジャンプして
歩道に着地。
見たか!
涙が うるうると
あふれ
つぅっと
頬をながれる
あたたかい
このあたたかさは
あたしが
キミをおもう
温度?
もってかれた
もってかれた
あたしの
ココロ ....
私の腸としての幻想の、
幻想の指先は、指紋。
網膜の一点としての、知恵の輪。
渦の音色は月面のクレッシェンド、
おごりとしての憤慨。
昔
歯ブラシをくわえ
ベランダから
父親と並んで
満点の星空を眺めていた
夏の夜空は
広くて
蚊にさされるのが
難点だけど
それに勝る清々しさが
いいね
そんな感 ....
愛するものが未来にあって
そこに私がたどりつけないとわかったら
なんて
当たり前のことでしょう?
愛するものが過去に埋もれて
もう私にはとりかえしがつかないこと
くらい
知っているか ....
歩き方には拘らなかった
朝には優しさが満ちていた
音のならない靴をそろえて
こんなにも遠くへ来てしまった
人の道という、溜息の上澄みを掌でそっと掬うような、薄さ
踏みしめているようで ....
漂うものは言葉を奪い妄想は力を与えつづける
いつか手にするものを今日手に入れる必要などない
考えることを仕事にして仕事のことを考えないようにする
働きすぎるまじめな人が多いこの国で難儀なことだ
....
魔境へ行く駅のプラットフォームの
線路へと落ちる寸前に足をかけ
太陽から吐き出された黄土色の列車が
卍型の運転士を載せて
左腕ははるか星まで手に届く
やがて天鵞絨の空
列車が肩 ....
お酒というものは人間を廃人にしてしまう 恐ろしい薬です
お酒はその反面 飲む人をハッピーにします
かくいうぼくもお酒の虜です メロメロです デレデレです
中毒です
お酒の中毒に陥るこ ....
タニシ君
君がうらやましい
だって君は堅い殻を持ち
人間から踏んづけられても平気なのだろう
カタツムリ君
僕は君がうらやましい
君は水が乏しい季節を
眠ってやり過ごすことができるの ....
君のその手は君のものだけど
今だけ少し僕のものなんだと
そういうことにしてくれたなら
話は早いと思うんだ
そしたら僕は君の手を
僕の意志で動かせる
君にはボクノテヲアゲルカラ
僕 ....
{引用=
いなくなったきみを探していたら
僕は自分を見失ってしまった
砂浜を歩くたどたどしい足元が
早く何処かへ連れて行ってくれないかと
波にさらわれることを望んでいるこころは
宙に浮 ....
我独り
古城の主
両刃の剣に
映える月の光
石段の途中より振り返り
細め見る闇の森
我が世界の清らかさよ
訪うものは
夜の温もりに適う音 ....
悪いところにメスを入れないと
健康にはならないんだよ
文明の発達が
地球をここまで衰弱させた、と
誰かが言った
文明が発達せずに
自然と共存して暮らせば
地球の終わりなどこなかっただろうに、と
誰かが答えた
....
私はあなたを目標とし
あなたに追いつこうとひたすら走る
そしてあなたに追いついた時
わたしは
あなたを踏み台にして飛び越えてゆく
そして新たな目標を見つけて
....
二機は、一晩中逃げ回っていた
飛行機は、蜘蛛の巣に引っかかっていた
「プレーンモビルって言うんだよ」
「ふーん」
夜、僕らの残骸が、露に濡れて光を放った
蜘蛛、手をつないだ僕と君
バランスをとって緩や ....
駆け上がったスケールの天辺で
頭にティアラを乗せられた途端
3オクターブ下の森へと転がり落ちた
黒鍵に打たれた身体に赤い痣が散る
地面に投げ出された
ティアラの真直ぐで静謐な輝きは
脆い影 ....
内地から釣りに来た太陽と恋人たちを
島尻の斎場御嶽にガイドする。
財布から百円玉を取り出し受付機でパンフレットを買うのを指笛に
午後の観光が踊る。
....
君からメールが来た
今更だ
今更何でだ?
今更何を言えばいいのか
今更何を聞けばいいのかな…
出てくる言葉は
『何で?』と『どうして?』
何を言おうが
....
ぼよおん ぼよおん ぺろん
ハイッ!
「ぼよおん ぼよおん ぺろん」
ヨシッ!
ぼよおん ぼよおん ぺろん
ハイッ!
「ぼよおん ぼよおん ぺろん」
ヨシッ!
もっ ....
踊れないのは だれのせい
腐ったあしと 脳みそと
20の指を もうすこし
じょうずに使ってみなさいよ
踊れないのは だれのせい
迎えにこない ママと彼
そんなのぜんぶ 捨てちゃって ....
{引用=
翌朝いそいそと出て行ったあなたは
スーパーの袋を提げて夕方再度戻ってきた
おやつを作るよなんて突拍子も無いことを
つぶやく彼女がばたばたと何かを始めだす
へらりと笑いな ....
歩き疲れたから 空とんだ
外見をおいて 空とんだ
ばたばたしてるその様は
地面と変わりないみたい
じたばたしてるその羽は
落ちそうで 落ちそうで 忙しい
枝で休めていたいけど
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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