今日も勝手に世界は回ってる
あの子が笑っていても
あの子が泣いていても
変わらず空は青くて
人々は立ち止まることもなく歩き続けて
あの子の悲鳴に気付こうとしない
悲しくなんてな ....
またぞろ、首都に恐竜の骨が現れた。
しかも泡の抜け殻で
唸りを上げて
ブロントザウルスの首の骨は
子供達の学んだ校舎を
子供達の遊んだ公園を
今は髭の生えている
今は化粧の香 ....
ハッカの花びらは
剥けて落ちるので青白く
外浪逆の上で
灯火の撒き餌になります
数滴
冷たい風にのって
持ち上がるのは
それは
大雪加です
見上げるほどに甘ったるい
葛 ....
ふらふらとさ迷う
季節も間違えた少女が
何もないその浜辺を
ひとり
白い大きな帽子を抑え
振り返ることなく
ふらふらと
鳥も飛ばないその海は
何を飲み込んだのだろう
....
もしもことばに満ちあふれているのなら
いまいっそ大声で泣けばいい
なぁ、そうだろう?
そのくらいじゃ気が済まないってこと
解っていても
ぼくはまた あんなふうに
何回も何回も同じ過 ....
阿呆が口をあけてひと言「お豆まめまめ
泣けてくる ああ 涙なみだの足の裏」
大きい立派な屁をこいて鼻くそ耳くそほ
じって湯冷め、うんとこどっこい坂道を
声を出 ....
おばさん
おばさん
僕がマニアだってこと
知ってるよね
おばさん
それなのにその目尻の小皺
そうまでして
僕に媚を売りたいのかな
鬢の白髪も
誘いだよ ....
内側から悲鳴を上げて裂ける
軽金属が流れ出る 多摩川沿い
いつも おまえなどなにほどのものでもない
こころは おまえなどまかりこすところでない
邪念をはらみ怨嗟に打たれて
町はコンゴウ ....
↑ ← ← ← ←
私はぼんやりした人である
だから空へ登って行きたいと願う 手段は問わない ↑ ....
南西
紅い沼
ヴェントリン
秋色
誰かの禁断症状
不潔な針
バスタブの汚れ
落葉色の血
アスピリン
惨酷な唯識論
震える轍
美
シリンダーヘッド ....
嵐の夜である 怒号のごとき轟音をおかし、風神が迫ってくる
木々はざわめき 雨粒が塵界を激しく撃つ
石が転がる トタンが舞う 風見鶏が忙しくはばたく
血気はだえに迫るいきおい
カンカンカンカ ....
拒絶されたのは、このオレ
どんなに外観を
セメントで固めたとしても
その奥底で蠢く
互いの不信感は
拭いようもない
次々と
連々と
オレの前に
おまえたちの亡 ....
憂鬱
は
ひよこ豆
の
スウプ
で
ある
と
ママ
が
教えた
ここでは
何もかも
フェイクファア
で
....
手を離したら
おしまいだから
最後の最後まで
繋いでてよ
目を見てくれなくても
声を聞かせてくれなくても
あの改札までは
恋人でいてほしい
このまま君を
連れ去ってし ....
上京してまもない
夏のあるひ
一夜を共にした男性に
マルボロに火をつけたとき
背中でポツリと言われた
付き合う?
うれしかったのに
あぁ、その気なかったのかとその時気がついて
....
夢の世界は
無くなったのかもしれない港に
言葉の存在を追い求めた つぶやき
水の粒たちだった
暗闇のひとつすらなく
思いを似通う声などなかった
そうではなく
それは 人の体などで ....
君の目に写るのは
赤い満月か
蒼く光る新月か
目に写る
それは大抵見えている
目に写らない
それも
昨日わたしは恋をした
日没の背に
その向こうにある
朝の胸に ....
知らない間に
恋から離れて
わたしの心は
夜に墜ちてゆく
涙を流しても
何も変わらない
わたしの気持ちは
ただ沈んでく
朝になっても
いつもの調子で
笑えないかもと ....
どうしよう
好きだ!
好きすぎる!
触れるのも怖いぐらい好きだ!
こんなに好きなのに
まだ指1本触れたことないんだ
時代錯誤だね?
誰も好きにならんと思ってた ....
秋田県の特産品はたはたを
FAXを用いて相手方に送信する技術は
2018年を目途に実用化されるらしいと
死んだ爺さんが夢枕で教えてくれたが
もっと他に言うべき事はなかったのか
今朝の仏前にて ....
ドラマチックな恋にあこがれて
オフィスレディに成り果てた君は
みじめでぶざまな人生の敗者
日産ラルゴの座席カバーとして
ハワイのTシャツを着せるのは
もうそろそろやめにしないか
それより星 ....
内側の真っ赤な熱が透けて
桃色のようにみえる
生き物のようにやわらかくて、よくみると
痙攣している
それを薄紙で包んで
そしてリボンをかけて
ポケットに入れては持ち ....
もうほんとうはわたしに
必要な言葉なんてないのだと思う
ただ
意味もなく泣き出してしまいそうな
きもち、
きもちを
持て余している
ただしい丸を形作る粘土
を乗せて回転する ....
23:37
知らない番号から着信
ひとまず出ない
1分ぐらい考えてかけなおす
もしもし …
お疲れ様です。
お疲れ様です。
誰か解りますか?
解りま ....
ごめんね、とつぶやいて、終話釦をひとつ落っことしてみただけだと言うのに私は寄り添っていた心ぞうを引っぺがされるような気持ちになってたまらない。
爪をかけて思い切り剥がす。
心ぞうをさんざく声が痛い
....
遮られた色は
混ざることなく
孤高を持する
捲【めく】られた刹那の中に
存在した その色は
彼方まで
変わることはないだろう
あなたが秘めてた色は ....
桜が大勢で騒いだので
その周りで年寄りがころびました
電車もゆっくりめに走っています
窓の中の人もみています
新入生も新入社員も研修で
桜の中にはいってゆきます
どうしたら花になれるか ....
愛しい人をうしなったとき
海のさざなみをきくと
こころにぽっかりと穴があくような気がするのは
なぜだろう
もう戻らない想い出が
心を駆け抜けるわけでもなくて
愛 ....
やさしいひとの
やさしくあろうと
どりょくしているひとの
たましいにふれた
それはなにより
やわらくて
ここちいい
しごとができるとか
くちがうまいとか
おかねがある ....
自分は土井晩翠の「星落秋風五丈原」を全文暗誦できるんだけど、文中に「蛮触二邦 角の上」と出てくるので、カタツムリを思い浮かべるのだが、カタツムリは常に粘液ばかり出していて恥ずかしくないのかと思う。 ....
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