火の衣をまとった
お前が現れ
何もかも焼き尽くす
手に取った仏像さえも
灰に変え
何喰わぬ顔で
「聖なるものなど何処にある」と
叫び続ける
赤ん坊は泣く
抱いてよう 抱いてよう
ほんとうにそうなのか
生まれたことを嘆いて泣いている
のではと思ってしまうのは
生まれたくなかった私
赤ん坊のつきだす両腕は
求めている
....
君の街も
晴れてるかい?
こちらは青空
突き抜けて
春が夏を
探していたよ。
きみと初めて出会った季節はすぐそこで
相合い傘を思い出す
寂しがり屋のわたしはいまも
この青 ....
絶え間ない雨が静けさと共にやってきて
見下ろす街路を濡らしていた。
ガス灯は霧にかすみ
木々は風にゆれていた。
音もなくわたしは窓に触れ
祈りの言葉をそっと呟いた。
ストーブの薬缶がコ ....
わたしはくっぴーというものです
海からやってきて
きっと
海へ返っていくものです
それは私がきめたことではありません
おてんとうさんとうみさんがお話合 ....
日照時間と気温がわたしのすべてです
青森の自殺率が
沖縄の元気率が
日照を浴びて
大根をかじって谷に転げ落ちてみれば快楽
あたえられた霧雨も、水になって落ちていく
ねえ聴いてみて
オレンジのスカートがくるり
雨合羽のきみがはらり
なにもない荒野を旅していたとき。
バッファローの群れの中に一匹の犬をみつけた。
かつては開拓者とともにバッファローを追っていたのかもしれない。
昼は彼らの後方を歩き、夜には群れからすこし離れ ....
{引用=
雨ふる夜更け
テレビを消した後の静寂
凪ぐ海辺
心拍数
きゅうに予定の空いた休日
おかけになった電話は、
電波の届かない場所にあるか、
電源が入っていないため、かかりません。 ....
街角ごとに違う風が吹いている
蜃気楼の街灯をぼうっとひらめかせて
サーカスが来るまでに子供たちはベッドへ
サーカスが来るまでは子供たちもベッドへ
どこからたどり着いたのか知らないが
気が ....
あてのない新婚生活と花嫁がにぎりしめたこぶし
祝宴に集う躁うつ病患者たち (あぁぁ、花婿がっ)
酔っ払いの戯言は 亡者の群れに滴り落ちていく生酒(なまざけ)
長い春が凍って震え ....
知らない遊びを怖がって
炭酸飲料で約3%に希釈した恍惚を飲み干す
最初から分かりきっていたこと、花より団子
お利口さんな日々を過ごしてきたものだから
東淀川がどうしても大きく見えすぎて ....
自動改札機なんてまだ無い頃
駅員さんに
切符に切り込みを入れてもらう
そのタイミングを計るのに
ドキドキしていた
ちょうどよく駅員さんの前に
立ち止まることができるかどうか
改札に入 ....
どろどろした嫌なものは、ばっさり切り捨てた。 切られている時の光景は今でも忘れていない。
ばらばら落ちてゆく黒い塊。 それに比例する開放感。 首筋を風が撫でる気持ち良さは真夏の風鈴みたいだ。
....
そうだ忘れてた
押し黙ればよかった
ひとりで爪をかんでた女の子はじっこであたる風はなんでこんなにも冷たいんだばかみたいじゃん
誰にも教えてやるもんか
秘密秘密秘密
誰もそんな秘密なんて知りた ....
あん
もっと私だけ見てください
愛してください
布団の中に潜って見る夢の話し
そうして耽るひとりあそび
あなたがすきです
ゆめにも出たような言葉
ゲームで見た月があまりにも美しくて泣けた ....
抜けるような青空にはそうそう会えない
母の事を考えながらそんな事を合間に思う
父親になって思うのは
母に随分迷惑を掛けたのだと言う事
母は頼みもし無いのに鞄と人生をくれた
しかしその迷惑 ....
エイプリルフール
ふいに飛び込んだ訃報
満開の桜のなか
見送られたあいつ
今頃なにしてんだ?
どんな顔してわらってんだ?
残された僕ら
いつもと変わらず過ぎる日常
少しだけネジ外れ ....
うちの主人、宝くじで3億円当てたのよ。
そしたら、あまりの嬉しさに白眼を剥いて2〜3日ずっと射精しっぱなしなのよ。
わたし、火照っちゃう・・・。
そんな会話を路地裏から聞きながら、力士たちは ....
カップラーメンをご存知ですか
そう あのカップラーメンです
私ならね コンビニに入れば
「いらっしゃい」と微笑む店員に会釈で応え
まず 再沸騰ボタンをピッとやる
そして 店内を順繰り ....
雨上がり
臼雲から俄【にわ】かに射す陽に
春なんだと実感する空気は
優しくもあり
そして 哀しげでもあったりする
雨露が瑞々しく
新緑に滲みこんでゆく
....
何度でも思う
これは奇跡だと
春まで生きていて
本当によかったと
{画像=100413110014.jpg}
立ち去る君にかける言葉も無く、
立ちつくす僕は一匹の蛙だ
やっと啓蟄になったのに
気が付いた時に
桜の蕾はパンパンに膨らんで
僕らの別れを祝うように
枝は軋んでいた。
僕が声をかけ ....
青空も輝く真夏のある日
ヒップホップユニットの野外コンサートに来ていた
アコースティックギターを階段から落としたとか
天然ボケなボーカルのトークに
辺りは笑いで溢れていたはずなのに
北の ....
太陽が東から昇ると
おれはまたしても踏みにじられる
あんたらの言う常識が
おれの体には流れていなかった
繰り返し繰り返し
針のとんだレコードみたいに
前を向け
あんたは言う
....
あこがれは。いつまでも。うたをきいている。えがかれた。おわらない。かなしみが。きえていく。くるしみのなかで。けとばした。こえ。さよならは。しずかに。すべる。せなかと。そら。ただただ。ちかくに。つきの。 ....
きのうはだかを撫でてくれていた
そのちいさな手のひらに
射精してしまってもいいですか
あなたがいないだけで
ぼくは罰を幻視してしまうのです
ゆくさきを見失った熱が
ぼくの真ん中で氷をつ ....
なぞはすべて解ける
だが振り出しに戻っているのが気に食わない
俺は宇宙が気に食わない
人間と宇宙の関係のあり方が気に食わない
宇宙ったって
何なんだ?
星が動いてるだけだろ
ほとんどは空 ....
恋をしたのだと
人に告げると
恋はなぜか
はかなく散る
だから僕は
無人駅で
一人列車を降りた
切符は思い出に
コートのポケットに
恋の日付が
記されたまま
....
いくつもの音階なのだ
テーブルの上にある 声は
落とされていくその言葉として聞かされた
その言葉として そこで 転がった
言葉の響きを聞いた
テーブルの上にいた 僕は
今はもうすでにな ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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