ふたかかえもする
庭石のくぼみが淀ませている
枯れ葉を腐葉にして
「時」のひかりをふくむこともせず
「空」の叫びにこたえることもなく

やがて 湛えたあまみずもさよならするだろう
そして ....
頭をなくした こどもの魚が遊泳する
それをお母さん魚は どこかと捜す
綿毛のせんぱいは空の上 雲にうまく混じれただろうか
たんぽぽは そう考えながら自身の旅立ちを予定する


おいおい ....
少年は
死んだ
白血病と戦い
そして倒れた

外にも
出られず
歩けなかった

車椅子に
乗ることが
多かった

少年は
明るく
生きた
素直だった

やさしかった ....
心無き人よ
安らかに眠れ
誰も恨むこともなく
自らを
悔やむこともなく
安らかに眠れ

心無き人よ
思い出すがいい
己の未熟さを
心無き人よ
悔やむがいい

己のために
心 ....
人と
争っても
つまらない
喧嘩してても
もめても
何も良いことはない

最近
はじめて
気が付いた

自分を
大切にしていく
これから
したいことだけを
していく

 ....
 彼女は染みだらけのバナナっす

 こりゃもう駄目かな
 いやいや
 そんくらいの時期が
 かえって一番いいもんなんすよ

 シュールレアリスムは嫌いっす
 けどダリの時計みたいな裸婦 ....
虫の音を
聴く
深い夜へ
星が瞬いているのも知らず
あのひとは
ねむっているのか
荒野が明けることは なく
しわぶく空よ ここに直れ。

わたしは 暗闇に透ける
深淵のねむる火
 ....
歩き疲れて立ち止まり
雨がしとしと降り出して
静かに静かに降り出して
道に敷かれた石畳
次第に次第に濡れてゆく
並木の青いプラタナス
静かに静かに濡れてくる

歯を食いしばり空を見 ....
すれ違い様のカンニング

嗚呼、陰湿!

やたらと大きな箱に入っている金属片は
確かに鋭利な形をしているが
触れたならば崩れ落ちそうなので
威嚇する顔つきはどこか可哀想
捨てられないか ....
こわれたオルゴールみたいに
いつまでも
同じ音を奏でる物悲しさは
必ず東の空から昇る


星を眺めるフリをして
見えない望遠鏡で
あちこち覗きみる
土星は見えるか?
いや
 ....
 
 
帰宅して
テレビを点けると
職場の人たちがいた

今日の忙しさを
器用な言葉で
楽し気に話している

着替えながら
会話に耳を傾ける
笑っても
話しかけても
彼らに ....
 運動会に
 宇宙船の円盤が降りてくる
 
 雲一つ無い快晴の空に
 組み体操の人々の束が
 何らかのメッセージを
 送っていたのかもしれなかった

 しか ....
耳と眼を塞いで
僕は君の雰囲気を呑もうとする
それはただこの上ない
自己満足の投影

僕は歌うけど
誰もこの身を護ろうとはしない
自分のことだけ考えて
何気なく当たり前の現象
途方も ....
そのものをどうにかしろと言われた世界だ
自信など失われた体
どこかに担ぎださせられただけの 岩山
塊の 千鳥模様の並べられた

滝などないさ
そこにどこかを そうしてはああ 眺めた
その ....
あなたの腕とか、すきです 瞳に映りゆくものが

褪せてゆく


ものの哀れさ故の

刹那に



ひとり 君を想うが

心までは 届かぬことを

知りながらも



込み上げる

愛し ....
ターン・テーブルに箸をかける

あなたが右へ回したら

箸もそろってパタタと倒れる

懲りもしないで また私は

ターン・テーブルに箸をかける

あなたが左へ回したら

箸 ....
生まれてからいままで

幾度桜を見上げただろう

 青空の下 雨の降る中 夜の空

 あるがまま咲く花は いつも私を一人にした

  今年の桜はしずしず歩み ぱーっと咲いて 誇らしげ
 ....
海の胸から届いたそれは
しゃぼん玉のようにぽこぽこで
生まれくる瞬間の匂いを閉じこめたままで
いまにも弾けたがってふるえてて
まつげに触れるとやっぱり弾けて
潮の飛沫が飛び込んでくる ....
ニット

帽子


十六の島に染められた子

遠景と 自動販売機から出た温かい缶を左手に
少女として佇む

移ろいゆくあなたが
ひとり勝手に 丁寧に動いている

遠雷と時報 ....
やたらと動きのよい男は
チーフを取り出して涙を拭う
そして顔を傾けて囁く
女は台本通りに今宵二度目の愛を誓い
嗚呼、悲劇などないのだ、と


そして舞台袖の暗がりでは
黒髪を撫でつけた ....
くちびるからこぼれた息の糸は青くのびて、しなやかに細い鋼材として夜を螺旋した、あなたと交わした指止めはあまり物の工具のようで、小さな廃墟のテーブルと、小さな廃墟のランプと、よわい背 .... さようなら僕は君を見失う
責任転嫁にも慣れたころに
手を振った君は笑顔だった

さようなら君が僕に告げる
夕方過ぎに飲んだコーヒー
零れた雫なら染みになった

色々なものを急ぎすぎては ....
さよならに押し流された季節

 また 出会う 折から出ようとさえしない人々

 幼い目が追う積み木

 親たちのおびえの衣を汚さないことを孝行だと免罪符

 
 ひとり 鍵が開 ....
涙を流し
目をこする
影のかたちは
去る季節への敬礼なのだ
無数に下りる遮断機を
無数に無数に越えてゆく音
額が受け継ぐ花なのだ
光の川を渡れずに
ひと ....
君の揺らすスカートの長さが
ゆったりとして安心する
二年前もその前も同じように揺らす
服の趣味の変わらない君が
錯覚させる、僕をひとりの頃に
善人ほど早死する


そうだっていうなら
おれは長生きなんて
したくないね
悲しいことだとは思うけど
泥にまみれたぬかるみの中
僕は新しい道を作る
灼熱の太陽が
意地悪くほくそ笑む
そんな炎天下の下
透き通った青い空が
悲しみにくれている
そんな土砂降りの下
暗い表情の雲が
 ....
きみは涙をなしながらつぶやく


『変よね。悲しいときに、目から液体が出るなんて』


ぼくは


そうだね、


といいながらきみのかみをすいた


きみは涙にぬれたま ....
この地は楽園とまでは言えずとも地獄ではなかった
僕には探しものがあるからだった
探しているものは見つかるものであって
見つかるものが僕をして探させているのだ

いるかいないかを見分け ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
凍てついた炬火(九)信天翁210/4/15 16:10
それぞれの唐草フウ8*10/4/15 13:18
そよ風さん2*10/4/15 12:52
心無き人よ1*10/4/15 12:46
前向きに・・・。3*10/4/15 12:40
裸婦像藪木二郎2*10/4/15 11:32
日没こしごえ2*10/4/15 10:33
雨上がりの歌……とある蛙5*10/4/15 10:04
リピートする[group]中原 那由多3*10/4/15 7:44
リアルタイムシミュレーション寒雪110/4/15 7:37
歯磨き小川 葉310/4/15 2:46
モンスタ—ヨルノテガム310/4/15 2:39
包帯宙空 心110/4/15 2:07
無に笑顔を思っていたい番田 010/4/15 1:46
すきki110/4/15 1:31
Secret desire ----- 密やかな想い --- ...tomoya...1*10/4/15 1:17
ターン・テーブルゆうか010/4/15 1:07
桜咲くしあわせ[group]逢坂桜310/4/15 0:56
海が待ってる[group]しろう210/4/15 0:51
窒息しべ310/4/14 23:55
観劇瑠王9*10/4/14 23:51
beyond/ねことら310/4/14 23:48
雄太110/4/14 23:46
山崎 風雅010/4/14 23:33
ノート(47Y.4・14)[group]木立 悟610/4/14 23:27
結婚記念日瑠王5*10/4/14 23:01
善人ほど早死する寒雪010/4/14 22:52
010/4/14 22:50
こころくろきた210/4/14 22:42
Lookin' for the seven colors[group]しろう010/4/14 22:39

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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