花が咲き散る道を
君の手をとり
あるいてく
遠くでカラスが羽ばたいて
星は流れて去ってゆく
泣いていんだよ
微笑が揺れるように
波の音きいていた
君のとなりで目を閉じて
....
家庭教師のセンセイは
教科書切って細くして
社会をぐるぐるまきにしろという
仕方が無いから指先でチョキチョキ切っておりました
ノオトの端でぴっちりと指の先端切れたから
あかあい血がにじん ....
登り窯
緑青
パチンと
はぜる
月
春の空に近付けたことで
もういいやと思っても
いつだって、いろいろ言われたりして 心が折れる。
気持ちが弱くなる。
心の中で考えれば考えるほど 辛くなる。涙が出てくる
誰も知らない辛さ ....
「さあ、お昼にしようか」
というぼくのかけ声で
みんなが席に座る
ぼくは年長者だから
先に座ろう
ぼくらは四人で
座席は全部で六つある
みんなが席に座る
....
お互いに頼りあって助け合っているつもりだった
けど
振り返って気づいた
お互いに傷つけあって臆病を紛らわしあって
お互いがお互いを光から遠のく理由にしていた ....
君は一気に青春を駆け抜けた
四月の朝のことだった
誰も止めることなど出来なかった
君は光り
青春という言葉も輝いた
そして君は安らかに逝ったね
誰も君のことを忘れられない
葉桜の下に君の ....
男は孤独な生涯をあっけなく終えた
誰からも顧みられることはなかった
1歳2ヶ月のときうけた啓示を信じ
直感をたよりに
原初の宇宙は無数のおっぱいで満たされていた、という学説 ....
はね上がる飛沫
飼い慣らされた黒い飛魚が
四方八方暴れまわる
水面から深海に
うずくまるような
巻貝のような白い肉塊
鼓動が破滅への
独奏を奏で
やがて
静かに浮かび上がる
....
暗い部屋の一角を 橙に染める白熱灯
闇と光の境界面に 一羽
透けた油色の水鳥が 羽根を休めて
緩い波紋 円の波を生んでいる
この胸まで 波は 広がっては消え また広がる ....
{引用=
のそり。枝垂れすぎた桜が、穴開きブロック塀の上を跨ぐようにして、地面に口づけをしている。ような格好で、あたしの方にお辞儀をしている。薄桃色の、明るい、花色。雨上がりの陽に触れてそれは、どこ ....
ラジオとうごめき
前の部屋の匂い
寝る前は寂しがり
窓を開けたくても開けられずにいる
お酒が好きだった
タバコは吸わなかった
気前がよかったが
すぐ顔に出るので
こちらも言葉に気を ....
買い物は食材も服も
ネットショッピング
ドア to ドア
週末にやおら
詩の朗読に出ると
翌日から引きこもる
ピンとはねた髪
寝ぼけた目
ツヤのない肌
あなたに写メな ....
しあわせな
人が書く詩は
どことなくわかる
役に立たないことを
知ってるから
しあわせな
人が書く詩は
少しだけせつない
たりないものが
少しだけ
残ってしまう ....
さらに小さくふるえる水面
うちとけることのない二つの世界が
原子核よりわずかに軽い約束を
かわしたのは冷たい雨の日
もの思うようになってはじめて
自然と流れる涙の熱さを知る
大人はもっ ....
傘と長靴の下校時間
ピンポンパンポン
市が丁寧にもまた
不審者から子供達を守るよう
善良市民に呼びかけます
ボクはこの
当たり前な日常のど真ん中にて
また
「散髪し ....
唇の裂け目から
こぼれ落ちゆく食べカスやら幽霊やら、
その一部始終をキャッチする
雑踏の肩と肩とをすり抜けていくのはジュゴン、
あ ....
ちいさな波の数を数えられないように
あなたの涙はたぶんすくわれない
それでもよいなら泣いてください
話を聞くことくらいしか出来ませんが
背の高い白樺の森を抜けて
寒々しい冬の空にあなたと ....
来年の春に上書きされて
思い出せなくなってしまう前に
あなたの知らないことを教えてあげる
そうやって知識として、あなたの一部を占有しようとするわたしを
言葉はいつまでも、心に残るかたち ....
私の母は
きれいな泉の水でガラスを作って
私が生まれたときに父さんが植えたカシミで輪郭を作って
枝とツタと黄緑の実で飾りつけて
窓を作った。
いつか家を建てたときの
子供部屋の窓につか ....
境界線はなぜ生まれるの?
あたしの中のジェシカが尋ねる
あたしと水
肘と手の先の丁度間らへん
人差し指と中指、薬指の先
親指と小指はもう水の領域
右足の膝小僧の周りをぐるり
左手 ....
教会の裏手にある墓地でやさしい墓守が
土を掘る音がきこえる
冷たい海の底で体温を失った蛇を
埋めているのかもしれない
カーテンをそっと指先でずらして
覗いてみる
新しい銀河が生 ....
{引用=
真夜中の公園で素っ裸のオヤジに首輪付けて散歩させてる
あれは昼間お料理教室で一緒だった清楚なあのオンナノコ
マルキ・ド・サドって名前だけは作家気取りの性癖異常者
僕は夕暮れの公園 ....
いつも、おっぱい
はんぶんはみだして
しあわせそうな女の子
ぼくの青春の
片隅に
消えないように
こっそり
隠れて
東京、新宿、夜を行く
明るいパネルに挟まれた
道路はあらゆるシルエットたちを
幾何学的にまき散らす
豆電球のフィラメントを
アリの足とするなら
この街の電光源は
一体、何に例えら ....
世界は確かにマリッジブルーで包まれている
マリッジブルーという言葉を何か神秘的な「色」ととらえてる私の叫び声
産声
うん
この声で目を覚ましたのだもの
間違いない
....
木の葉が落ちる
ように
静かに死ねる
人間は
いないだろう
祖母は厳しい人だ
でも私にはいつも優しい
子供の頃一緒に住んでいたけれど
怒られた記憶はあまりない
とてもせっかちで歯に衣きせぬ物言いで
厄介ごとを集めてしまうような人ではあるけれど
....
青春は
まだ青いカジツだから
たべてみると
苦くて
涙がでてくるね
「あのねぇ、わたし、モテないんですよう」
はぁ、そりゃまたなんで?
「わたしてきにはね、そんなにブサイクというわけでもないと、おもうんですけど」
ふん、ふん
「クラスのなかで、 ....
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