オーボエ奏者のボナンザがある日こう言った
20000人の観客を前にステージの上でこう言った
愛用のオーボエを床に叩きつけながらこう言った
茫然とする楽団の面々には目もくれずにこう言った
客席の ....
午前三時
世界は暗い
冷え切った部屋の中で
彼らは

午前四時
未だ闇が地上を覆う
毛布にくるまった
彼らは

月は赤く
少しずつ
地上から遠のいていく
眠れない子供らがそれ ....
世界は球面ではなく
幾重にも分かれた
平面だったのか
白鷺よ
お前に迷いはないのか
さびしくないのか
悲しくはないのか
地下鉄がやってくる
地上から
人間が降ってくる
バニリンが鼻 ....
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい。
私の口癖 ごめんなさい。

すいません
すいません
すいません。
私の口癖 すいません。

私はボールに入れられて
かき回されて
そ ....
わたしは
あなたの音楽でいたい
あなたのくちびるがそっと開いて
嬉しそうに口ずさむ
空に向かって呼ぶように

わたしは
あなたの水でいたい
奇跡の泉にはなれないが
乾いた心を潤し ....

衣替えが近いので
冬服を夏服に入れ替えることにした
天袋の奥にしまいこんでおいた段ボール箱をおろし
夏服を一枚ずつ箪笥の引出しにおさめてゆく
最後に
去年の夏によく着ていた
さくらん ....
雨がやまないから寒くなって
あなたの隣にもぐりこんでみた
いつもなら触れられない部分にそっと
触れて温度を確かめてみた

あなたが生きている
そう思うだけで
私も生きていようと思う

 ....
詩心はいつもこっそり現われては
ぼくをこづく
虫捕り網でぼくは何度も捕まえようとするが
するりとかわされてばかりいるので
ぼくはいつもうまい詩が書けないんだよ
つばめは
どしゃぶりの中を飛んでいった
ヒナにエサを与えた後で飛んでいった

雨の中でもとりが飛ぶことを
知った ぼんやりした頭で

ひっそりしている巣の中に
命があることを想う

 ....
嘘ばっかり つくよ
わたしは
すなおになりたいから
嘘ばっかり


うつくしい あなたを
嘘のかたまりに
おぼれさせたくて
くるしめたくて
ころしたくて
わたしを
にく ....
  ぼくはいつか、
  ひとを殺すだろう。
  五月の雨のざぶざぶ降る、
  世界の中心で。



  かなしくて、
  くやしくて、
  憎しみのようにふくらんだ
  き ....
銃口を突き付けられて
血飛沫を上げる
フェンスに
擦り上げられる
ヘルメットの下から
遠く離れた胴体


他人の死を
液晶画面の向こう側に
無理矢理押し込めて
自らの無事 ....
ばあさんが男を一人しか知らないとしても
人生の物足りなさはそこに在るのではなく
今日もやかんの熱湯をポットに注ぐことや
皺だらけの寿命の尽きるのが
再来年でも明日でも変わりはしない
そのこと ....
私は考える
考えるべき生き残っていく方法について
暗闇の中で 私はひとり
いつかの自分を思い浮かべる


理想の人生に憧れて
ひとり いつも みじめに遊ぶ


私は主張をしていたい ....
一人の子が転倒した拍子に
持っていた飼育ケースの蓋が外れて
甲虫が飛んでいってしまったことを
なかったことにしたいと思って
その子がもうすぐ起き上がって
気を取り直すまでの空白を用いて
誰 ....
私の両親は葦舟に乗ってやってきた。
彼らは葦舟の中で私を生み、育てた。
私たちは何も持たなかったが
生きてゆくには十分だった。
足りないものも多かったが
おかげで舟は沈ま ....
たった甘噛み
それが最後
そして最初

味を占めた
腕を滴る
顎を滴る
目の奥の記憶
靡く麦畑
囁く悪魔
もしくは天使や
君の嘘

夜空には
ペガサスが飛び交う
羽音は聞 ....
もう二年ほど前になるでしょうか。
一人暮らしの若い男性、Yさんから、「隣の部屋の女から覗かれているかもしれない」という相談の電話がかかってきました。
なんだか視線を感じるし、自分が帰宅すると息を潜 ....
おいもとめてうしなう
やさきのせつなさは
かなしみとともに
じんせいをまだらに
いろどっていくりぼん

 車を止めて僕はタバコを吸った。少しだけ吸って、火を消した。こんなに生産的でない毎日 ....
ねじ式の少年のように
医者を探す為に放浪することもなく
私は医者を見つけることができた

いくつもの検査
結果ステージ2

決して嬉しくない医師のお言葉

手術室へ向かうベッドのアト ....
だあれもいない夜に私はたっています
それは夜のくらさのためではなく
そのくらさが私の影とまじりあうからでもなく
ただ私がどんなものともつながっていない
無縁のものだからなのです

とおくふ ....
薬草が切れちゃって




回復が出来ない










MPが足んなくて



イフリートが呼べない



 ....
 
 
ワイシャツにアイロンをかけているうちに
見知らぬところまで来てしまった
さっきまでいっしょにいた妻や娘の姿も見えない
どこか淋しい感じのするグラウンドで
赤勝て
白勝て
子ども ....
夢を見た、忘れかけてた遠い遠い昔の出来事だ。

あの頃は、今が永遠に続きそうに思えた。汗をかき通った通学路は、毎日通っていても飽きない楽しさがあった。
勉強嫌いだったはずなのに、夏休みになったら ....
闘え

怠惰なる精神と

闘え

限り無い抑圧と

闘え

無知なる言語と

目に見えぬ陰に

敵は潜み隠れる

気附かぬ意識の中で

死神が手を ....
ほどいてあげる
君にそっと寄り添って
凍りついた髪を
ほどいてあげる
虚を見つめる瞳を
ほどいてあげる
固く結んだ唇はついばむように
拒む舌は包み込むように
ほどいてあげる
塞ぎこん ....
君に愛を捧げよう

行き場のない愛は

それなりに幸せな時もあったさ

変わらない心は

悲しみや孤独だけじゃなく

幸せを教えてくれたから

君に愛を捧ぐよ

片思いは
 ....
ママがホントは嘘つきだって
僕に教えてくれたのはデイジー。
白いスカートが似合う女の子。

パパがホントは嘘つきだって
僕に教えてくれたはデイジー。
真っ赤な頬した女の子。

デイジー ....
冷凍庫には、あのときのライブの唄声を
飾らない歌詞を紡いだあの瞬間を
レンジで3分も過熱すれば十分
ヘッドフォン大音量で聞いているの

野菜室には、4月の桜の花弁を
憧れの人の隣に座ったあ ....
 初めてもらった合鍵は、アタシにはどんな物よりも高価に思えて嬉しかった。
 今ではただの「馴れ合い」の間柄、あの頃を懐かしむアタシがとても哀しい存在に思えた。

「ガチャ」
 今日で最後 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
ボナンザセガール、ご...110/5/24 17:05
EmbryoMillio...1*10/5/24 16:57
蒸せるwithin4*10/5/24 16:34
ドーナツizumi210/5/24 15:30
乱太郎15*10/5/24 14:50
家事をするけだもの吉田ぐんじょ...21+10/5/24 13:26
眠り姫朧月110/5/24 12:51
いたずらもの冬野 凪1*10/5/24 12:19
ルームシェア朧月110/5/24 11:47
感情一致と致命傷嘘而110/5/24 11:26
草野春心310/5/24 10:48
無血寒雪110/5/24 10:18
糟糠salco14+*10/5/24 2:41
かすかな一歩番田 1+*10/5/24 2:17
幻視譚砧 和日1010/5/24 1:36
遠来  1.La Man...310/5/24 0:49
僕たちの牙Oz010/5/24 0:45
視線あしゅりん010/5/24 0:42
One and only life.瀬崎 虎彦110/5/23 23:49
おっぱい小川麻由美15*10/5/23 22:54
無縁仏[group]岡部淳太郎410/5/23 22:19
おお勇者よTAT1*10/5/23 22:17
温度たもつ1110/5/23 21:47
遠い夏の日の思い出豊原瑞穂010/5/23 21:16
闘え蒲生万寿1*10/5/23 21:10
訪花黒い翼1*10/5/23 20:59
ハム伽茶010/5/23 20:17
デイジー亜樹8*10/5/23 19:36
the past in refrigerator梨玖1+10/5/23 19:33
KAORI豊原瑞穂010/5/23 17:56

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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