多くが欠けている
垂直に切り立つ湖面の繭に
かざみどりがある。
レンズは青根蔓を束ね
夕方が視域を転げ回る。
深さは灰いろとなって(青いろを揺り起こし)、
湿地帯の風の注ぐ
その湖に
....
OH南無阿弥Die
OH南無阿弥Die
苗を植えりゃ天まで届き
天まで届けば木こりが倒す
OH南無阿弥Die
OH南無阿弥Die
男が生まれりゃ争いおこし
女が生まれりゃ涙を ....
眩しい光でエキストラたちが焦げて消える
ムービースターが笑い転げてマシンガンでそれぞれの故郷を殴ってまわる
ここへ
俺は遠くから帰ってきたばかり
受験勉強をするために
こ ....
パンと珈琲と絶妙な目玉焼き―
それだけで
眼差しと沈黙と即席の悪意―
それだけで
唇と両腕とベッドの上で呼ぶ名前―
それだけで
朝と昼と自分だけの夜―
それだけで、十分だなん ....
なつかしい音
なつかしい音
なつかしい音
結局 わかんなかったな
なつかしい首
なつかしい首
なつかしい首
めんどくさいん ....
痛みのある覚え
それはその人の人生と分かちがたく結びつく
妻が心にとめたものが
涙となって零れ落ちるのを
ぼくはとなりで見ていた
映画を観終わったあと
妻に感想 ....
あなたには障害といわれるものがあって
そのことで私はあなたを見るとき
少しの躊躇を憶えるけれど
あきらめない
わすれない
そうあなたが書いた決意が
しろい紙にかいてはってあった ....
何を言ったところで、
地平線まで埋まった
人々の群れは
いっこうに減る気配など無く
眼の前に蠢いている。
こんな気配を感じたとき
我々は目を見開こうとはせず、
もちろん、目を瞑ってい ....
花屋敷のジェットコースターが
崩れ落ちそうに走り抜けて行く
いいじゃない
ガタガタが新 ....
晴れた日に
布団を干して
洗濯して
うたた寝して
麦の穂が
ゆらゆらユラリ
散歩に出かけて
湖の畔に出る。
輝く光
優しい光
帰りは夢の架け橋
自然は温かい
大根でできた透けた奴 添え物のつまになりたい
がりがりはいやだから
糸みたいに細くなくっちゃダメ
ふわふわしてなくっちゃ ....
君を失って 宙ぶらりんになったぼくの想い
誰か受け止めて呉れまいか
寝坊介の君は嫌いだ
外はもう明るんで
右腕には パジャマの君
腕はとっくに痺れてしまい
君に気付かれ ....
信じる
信じる
魂を
信じる
信じる
信じる
霊界を
信じる
信じる
信 ....
降りているのか
上がっているのか
分からなかった
肩を並べてなのか
今からすれ違うのか
降りているのか
上がっているのか
分からなかった
幻なのか
悲しみなのか
降 ....
睡眠薬が処方されて 5年
やっと手に入れた
ゆったりとした睡眠が
また元の覚醒睡眠に戻った
ストレスのせいか?
薬に慣れてしまった身体のせいか?
理由はわからないが
夜中の2 ....
100417
並が、7
並が、8
並が良いと、
3が、
吠える朝
狼
大神
オオカミ
おおがみ
頬白が通り過ぎる海原に日が照る
....
悲しくて、哀しくて。
ふいに零れた涙には、その悲しみと哀しみが含まれていた。
だが、それに気付いたときには、既に時は遅く。
慌てて捕まえようと手を伸ばすも、僕の涙は排水溝に流れ落ちてしま ....
てんてんつるてん
てんころりん
咲くや香るや 花の町
川流れ行く その上を
薄桃色に 染めてゆく
花びら 花びら
さーらりん
もうし、もうし 旅の人
冬の終わりを 見やしゃ ....
プランターに並ぶ草
10本分のチューリップが植えられているであろうプランターで
一本だけが花を咲かせている
その花が一層奇麗な黄色を見せているが
その花は他の花からも栄養を取ってしまったからだ ....
境界線は 一体 何所へ
時は意味を見失い 空気中に溶け込む
目に見えぬ場所へ 姿を隠す
捉え処の無い 視界が広がる
足元を見下ろすと 漆黒の闇が 表情も見せずに
....
高いところが好き、
ふわっと、吸い込まれそうな地面と
緊張で直立すらも、頼りなく感じて
力の入った足が飛びそうになる
本当のところは、高いところが怖い
落ちたら死ぬってわかってるから
....
息子が
ひらがなを
逆さまに書いた
いつから僕は
鏡の世界に
いたのだろう
左から分けた
髪が右に
そよいでいく
街宣車の怒号も
静かな春に
よく馴染んで ....
馬鹿が花見で騒いでいる夜中なのに
大学生ふうの若い男女のちゃらちゃらが
何かワニワニゲーム的な事をやっている
ワニワニゲームっておじさんは知らない
おじさんは牛タンゲームならわかるから
牛タ ....
オレはもうむかついたから猿に戻る
手段と日時についてはまだ言えない
猿に戻って脳に色々の細工をしてもらい
ある程度天才的な猿となった暁には
洋服を着て歩いてリンゴをもらい
携帯待受画像の収入 ....
君の存在が単なる嘘に思えた
わからないけれども 明日としてやって来る
君の暗い闇の中として
壊された 俺の心だった
俺は世界から逃げ出すべきなのだろう
疲れさせられている日を すべてとし ....
起きると窓が黄色い。雪になるか、黄砂なのか。春が近い。こんな日には自分を埋めてしまいたい。写真の中に戻りたい。
暗い台所。ブラインドの埃。空っぽの鍋、白い皿。ひび割れた唇を触れてみる。血と牛乳。 ....
何なんだこの世の中は
還暦を過ぎても子ども手当てを貰い
自己弁護の最中にマンションを購入し
子分をどこへでも連れ回すチンピラばかりが目立ち
ドランカーに登校拒否に坊主の女と
訳の分からぬまが ....
女の面影や身体の柔らかさのことを
夜道を歩きながらぼんやりと思い出そうとしていた
半月に照らされた王都の白い石畳が
南島の短い冬に冷えていた
(あれは、まぼろしではなかったのか)
....
雨の向こうに跳んだ蛙は言い残したことがあるみたいに俺を振り返った
機械のような冷たさをもった四月半ばは昏倒した老人が見る氷の夢のようで
増水して喚く小川の流れは叶わぬ夢に執着し ....
開けるんだ
閉じてはいけない
次も開けるんだ
その次も開けるんだ
閉じてしまっては
我々は何かの為を捜さなくては生きていけない
さぁ、その閉じられようと ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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