よい子のみんな
万引きをしよう
後ろめたさを手に入れるため
よい子のみんな
人を傷つけよう
人の痛みを味わうため
よい子のみんな
仮病を使おう
そうしないと本当の病気に ....
スロープが設置され
単離された感情が乗って行くスロープ
サングラスが監視する目を伏せ
切り刻む風景を随時放り込む
横縞の観覧車が上下に回転する
警笛がしずかに
きわめて静かに鳴っていく ....
森に潜む全体は僕を包んで忙しく腐っていった
肉と霊の総和が世界なのだと全体は言った
霊とは見えないものだから名前をもつ肉しか目のまえにはなかった
それがいくら哀しいこととて文字が喚起 ....
歌を聴くならヘッドフォンを買うべきだ、今すぐにでも。
耳を覆うタイプがいい
それを装着したなら
あの歌をかけて
目を閉じて夢想するといい
(ノスタルジックなギターの音色に合わせて
女の ....
{引用=姉の子供が遊びにくると
正直こわい
加減を知らない無邪気なキック
ちょうどみぞおちにくる頭突き
誰から教わったのか知らないが
姉の技に良く似ているのは確か
「遊 ....
仲間に金髪のアイルランドから来た奴が居るんだ
おもしろいくらい若い女の子達が携帯もって群がって来るのさ
昔は無口な奴だったけど今はいつの間にか知らない女の子と消えていく
教授も居 ....
要するに、
相手は自分ではないので、
相手が嘘をついているか嘘をついていないか
そのときはたまたま本当にそう思ったか嘘をついていたか
そんなことは全部わからない。
一生わからない ....
世界一高い飛び込み台の上に腰掛けて
生きとし生ける人々を想って泣き続けた
水分と塩分がすぐ足りなくなったので
蛇口から海水をコップに注ぎ飲み続けた
僕は宇宙一大きい桶を ....
朝の散歩に出かける
浜辺に梱包されたものが置かれている
私が梱包をほどいてしまったばかりに
宇宙の内側に居たはずの私達は
混沌とした宇宙の外側に放り出された
そこに収められていたピアノ
....
一人ぼっちになってしまった。
この夜話し相手がいない。
物音一つしない。
飲みに誘ったけど断られた。
一人納豆卵ご飯で我慢して
布団に入ってテレビを見る。
蚊がうるさい
蚊取りせんこ ....
ママは本当です。
それは、私のひな菊です。
(教えたうそつきさえ)
白いスカートが似合う少女。
パパは本当です。
そして、うそつきさえ本当です。
ひな菊は私に教えました。
....
理由は分からない。でも突然、あの人
の事が気にかかった。何もしないで遠
くから眺めている私は、どこか自信が
ない事をイイワケにして、諦めている
みたいだった・・・・。でも今は、恋をし
た ....
{画像=100525232036.jpg}
{引用=
微かに
星々が瞬いて
淡い菫色の
浄め ....
春「許せない春」
桜ふぶきが目に入る
淡く、幼い恋に似ていて
ほろりと涙がでた
花びらをひとつ
つかむと握りしめていた
肩をなでていく、風を感じる
許せるものを
この手 ....
おつりです、と言って手のひらの上に何枚かの硬貨を乗せた。
ぼくには分かっていたのかも。
その中にある100円玉が、ここから出たがっているのを。
その通りになった。
ぼくの手と財布をつな ....
ひからびた
老いた女の体を抱いた
そのいのちは
すっぱい匂いがした
新聞紙をまるめたような
ちいさなかたまりを
ぼくはしばらく
もて余 ....
父は木製
母は金属製
そんなわたしの骨は木製
そしてどこか金属製
寄り添う啄木鳥
蝕む啄木鳥
偶然かわいい一羽くらい
薄い音を鳴らすときどき
黙る木製
黙る金属製
そんなわ ....
何者かの足音が君の耳に届いている
君は空耳だと思う
不安な風が頬に触れる
君は錯覚だと思う
ある日子どもが水に落ち
誰も気づかない
最後の吐息が泡となり
水面でかすかな破裂音 ....
せっかくT-岡田が八回表に2ランホームラン打って追いついたのに
その裏長野にソロホームラン打たれて勝ち越され
亀井にまでホームラン打たれてしまっては文字通りトドメをさされてしまったことになり
さ ....
あなたの声が聞きたい、と
私は願う
空は
雨をしのいで抜ける青
会話している
あいだ
私はからっぽ
あなたに
あなたにとどくかどうか
私は次のことばを選ぶ
あなたが
退屈しな ....
最後の夏。
ぼくの皮膚の裏を焼く
最後の夏??
ぼくは生きようともがいている
最後の夏!!!
ぬかるみのなかを背泳ぎで行く…………
ぼくはも ....
くじけそうになるたび
辛いことがあるたび
自分らしく生きよう
何度思い直して生きてきたのか
らしくあるために
何度自分の気持ちを捨ててきたのか
振り返ってみろよ
積み重ねてき ....
眠いと呟いた僕に、それは大変だと呟いた僕は、眠気覚ましにと、リボルバーを腰に提げた僕から借りたリボルバーを、眠いと呟いていた僕の脳天に向けて、躊躇することなく引き金を引き、眠いと呟いていたはずの僕 ....
 
 
わたしのとなりで
ねいきをたてている
ひとがとなりにいるのなら
ひとりではない
わたしなのだとおもう
ねいきのむこうに
せかいがある
そのとなりで ....
箕面の伯母とは
友人のように
何故か気が合う
先日も
久しぶりだったので
2時間も電話してしまった
伯母は
母の兄の連れ合いだから
実際の血のつながりはない
だが
幼い ....
雪の匂いがする息を
吸い込んで 白く染める
黒いキャンパスに
描きたいように 描きたいだけ吐き出して
空へ眠る
意識を遠く放して
より暗く より黒く
僕の世界を塗りこめて
冬の ....
あの日幼き頃の 公園で君たち友と遊んでいた
楽しくてふと 空見上げれば 茜色に染まっていた
あの日青春時代の 君と2人きりでいた
雨やんでふと空見上げれば 虹の橋が架かっていた
そして ....
私とはたたずむだけの造船師
船を壊しては 旅する 世界の中
私は 遠く舞い上がる 火の粉を見る
バラバラの部品を探し続ける
海の向こうは アメリカ大陸が広がるだろう
その向こうには ヨーロッ ....
私の消えた希望を
苦悩する 何もない 体が
逃げまどう 希望の中で
死を 探し続ける
冷たい部屋の 人間に
最後の灯火もなくさせられた その 祈りの
暗闇を 壊した
世界の 夜の ....
飛び散る落花生の殻を踏みつけて
ブレイク・ダンス、飛び散る汗と腋臭
縄張りを荒らされている
金持ちの阿呆が
でかい顔しとっても耐えられる
許せないのはガーデニングを笑われたこと
こちら ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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