網戸の張り替えをしようと外しにかかると
空がところてんのように
にゅーっと切り取られました
あまりにおいしそうなので
私が黒蜜をかけて食べようとすると
だめだよ、と貴女が言いました
どうして、と聞いて ....
私の存在は
みんなが思っているほど
綺麗じゃない
毎日毎日
言いたいことも言えずに
思っても無いことを口にしてみる
すると、皆はこう言うんだ
『すごいね』って
『優しいね』 ....
わかりません
と、言った私の言うことが
わかりません、という顔を貴女がしていました。
貴女は、わかりません、を
私の胸から摘んで取り出しました。
私のわかりませんは、氷山の一角で
とりあえず、食卓に置 ....
二の腕の筋肉に
冷めた太陽が埋まって
関節の辺で
言葉が
ふつふつ粟立った
いきたいいきたくない
しにたいしにたくない
....
山奥の針葉樹林で生まれた
朝露のひとしずくは
無数のひとしずくと共に
苔や羊歯の間を縫って
ひたすら傾斜に従う流れになった
渓谷では
無邪気にはしゃいで
いたずらに透き通って
....
{引用=
この詩を読むと、やっぱり
あんまりいい気持ちにならんひとがおるかもしれん。
・・うーん、デリケートな問題というのもあるし、
考察も足りないし、やっぱヘタだから。
けど、詩として ....
ふぐぬついれれんちゅばっといかば
ふぐぬついれれんば
こいしゅうなっとまいかんば
すぬりゅうせんなら
すぬりゅうせん
なつめめにゆうぞあかん
そにまかされれんば
ゆつい ....
ほらほら
みんながえずいてる
サザエのせいで食中毒
貝にあたると悲惨だな
さーて、来週のサザエさんは
カツオです
深夜、姉さんたちの寝室を
こっそり覗いてみたら
営みの真っ最中 ....
絵の具の年譜
金の闇
渇ききった既視の風に
名を呼ばれては遠去かるもの
暗い霧をつなぐ虹
ところどころ消えながら
雨を照らし
雨を鳴らす
岐路の前の影
....
野火よ催奇よ
背たけを跨ぐ
おまえの金色
水に沈める腕の角度
夜は火です
夜は輪です
でも何も見えぬ
それが夜です
....
無口な娘
黒髪の娘
あなたはどうして
ここに居るのか
わたしはただ
あなたの睫毛と
あなたの雀斑を
数えていただけなのに
....
そのナイフを取れ
そいつで俺を突き刺せ
深く深く臓物に叩き込み
えぐりえぐり俺を世間へブチまけろ
生も超え
死も過ぎ去った
俺の躍動する腕が血をはき出す ....
ころしてほしい
たとえば私が私の人生などを喋りだしてしまう前に
ヴァギナ
杭を打たれた中心から
痺れるような喜びが弧を描き広がり 全身を包んでく
傷口は限りなく純粋な体液を滲ませな ....
だいじょうぶ
人類は
確実に
滅びへの途を辿っています
性欲を保ったままの鬱が押し寄せ
眩暈となって
この惑星を自転させている
それから長い長い雨が降った
もうすぐ訪れる不 ....
単両の錆びた電車が往き過ぎると
線路際に生えた花は 砂利の間から
頼りない花弁を揺らす
オオイヌノフグリ
セイヨウタンポポ
ヂシバリ
キジムシロ
ほうっておけば埃にまみれて
しまうだろ ....
仕事と仕事の間の
エアポケットのような
30分間
中崎町と天六の真ん中あたりの
こじんまりとしたおしゃれなカフェで
居心地の悪さを背負いながら
コーヒーを飲む
午後2時
この街 ....
わりと単純な未来
頭の隅っこでつむがれる色合い
里親に名前をもらったその日から
一定の指針は守られる
サラマンダーの威を狩れ
片方は二重で
片方は一重
要らぬ算用
せしめる孤児
....
心の砂浜に寄せる青い約束
ざらついた海の声が胸を掻き撫でる
打ち上げられた思い出はどれもしょっぱくて
あなたはその薄闇に一人佇んでいる
儚いあなたの声が海に浚われてゆく
途切れない波風が ....
CからGまでの過程をひとさしゆびで
簡単に
とらえきれないけれど
海にはじかれて
砂浜は
そうやって
キーボードをへこますのは、
◆
しめしかた ....
哲学
自分と向かい合うための時間を作るために
未来と向かい合う時は既に過去になっていて
過去と向かい合う時も既に過去になっていて
現在の自分と向かい合う時は既に過ぎ去って行く
作 ....
指からこぼれる うたをうたう。
喉からあふれる うたをうたう。
食べるように 眠るように
あたしは毎日 うたをうたう。
伸びきった髪の毛を
掻き混ぜる掌の
温もりの中に
まどろんだ
あなたの瞳を
感じていた
シクラメン揺れる
窓辺に潜む
いびつな死神が
盲目を笑っては
光に溶けている
私は ....
数となって光りがふってくる
私を包む光り
とかそうとする
私のかちかちの心
少し震える足
正しいことをうたおうとする
あなたの文章に
風の中で触れた
そうです
と言おうと ....
必死でやってるのに
報酬は小指の先程で
手元に残るのは
疲れた体と怠惰な精神
お前ははいつくばり
屈辱をこらえて地べたをなめる
他人との関わりの中
気が付くと
利用され ....
あってもなくても足りなくても
満たされない
それが人の性だから
夢とか希望とかにうつつをぬかす
そうじゃないと苦しくって
そうやって繰り返し繰り返し
未曾有 ....
平素はクジなぞ当たらぬくせに
何だかその日は朝の牛乳がいつもより多く置いてあったり
雨も降らぬのに天井画の龍のように鮮やかな稲妻を目撃したり
....
何も見たくは無いと、目を閉じて
何を見たら良いのか
(解らなくなってしまった。)
都心の電車は
定刻通りに駅に滑り込み
いつもと同じ顔ぶれの
....
はだざむい夜は 皮膚をつないで朝をまつ
雨のふる午後は 髪をぬらして屋根に走る
わたしたちは すでに 与えられている
赤く灯る 血のような夕に
ほらみてごらん
一直線に祈りが走る ....
丸めた背中に抱きついた。
言葉よりも、態度で示すために。
(物を言わぬ行動は、言葉よりも気持ちを伝える・・・・。)
好きで
好きで
....
さよなら
帰り際
つぶやいてみた
机に向かって
何千回も言った言葉の
それが本当の
3393 3394 3395 3396 3397 3398 3399 3400 3401 3402 3403 3404 3405 3406 3407 3408 3409 3410 3411 3412 3413 3414 3415 3416 3417 3418 3419 3420 3421 3422 3423 3424 3425 3426 3427 3428 3429 3430 3431 3432 3433
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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