ひとはうまれたとき
いちばん
しゅっせしてる
ぶちょう
とりしまりやく
ひっとうかぶぬし
それどころではない
このせかいで
さいこうのちいを
ひとはうまれたときに ....
にんげんはどんどん美しくなっていく
美しいにんげんが美しいにんげんとけっこんして
より美しいにんげんをうみだす
あまり美しくなかったにんげんも
美しいにんげんとまざりあううちに美しくなる
美 ....
人生 ケ・セラ・セラよ
母の口グセだ
以前のあたしは
母のこの言葉の意味を
斜めからみていた
もっと 真剣に生きろよ
若かったあたしは
そう 思った
いつも一生懸命
....
君が明日自殺しようと思ってたと
さらりとゆう
あなたに話しかけられてなかったら
自殺してたよ
それ、ほんとですか。
....
こないだ酒の席で
目の見えない人と一緒になった。
産まれつきだから
中途失明よりも
葛藤を起こすのは少ないよ。
と、明るく言う。
缶チューハイと缶ビールを
手でまさぐるように ....
初めてプロレスを見に行ったのは
小学生の低学年の頃だと思う。
今はもう無いけれど
中島スポーツセンターに
とうさんが連れてってくれた。
三人兄弟だったのに
ボクだけを連れていってくれた ....
真っ暗に点す
山霧の薄い鞠
電信柱を包み
無味な綿実を育む
粛々と夜を描けるなら
草露に浮かぶ涙も
からかえるのに
緑の看板が ぽつぽつと
糸を引く
小さ ....
買ってきた水槽を膝に抱えて
ひとり部屋に座っている
金魚を入れたかったのに
家のどこを探しても
見つからない
代わりに大切なものを入れようとするけれど
透きとおって中身が見 ....
ものをあつめることは呪われていて
まずあつめたからといってえらくなるわけでない
ますます 下劣になる
あつめればあつめるほど
執着がつよまって
あと 本業で評価をえていないにんげんが
....
夜道
を往く
飛び出さぬように
胸に手をあて
前を屈んで
見れば
アスファルトの
地平線
そびえたつ
家
きっと
扉を開けたら
内臓物が
詰まってるから
....
つつじの季節が訪れた
アベニューのまばらの路肩に
鳥待月は「昭和の日」
北からのかぜが西みなみのかぜに変って
白髪を一挙になびかせる
白骨の丘へと
にびいろの四次元を償却 ....
ちぎられる紙
ちぎる紙
はざま はざま
せめぎあう
扉の前の
やわらかな不都合
光の前の
しじま つまさき
背のびをして しずく
背のびをして 白詰草 ....
四月
{引用=Ape real et p reel
A pull eel Apple wheel}
赤いあめ玉あなたにあげる
あまいあまあい愛をあげるよ
あたしのあんよはあめんぼ ....
メシを腹一杯
残飯を漁る犬みたいに
腹がふくれたオレ
満たされているオレ
ベッドでうまく眠れない
イラついて
時計を盗み見る
さえた目つきのオレ
満たされていないオレ
....
恵まれない世界などない
恵まれない者がいるだけのお話しだ
人生は映画にたとえたい
監督はだれ
脚本はたれ
金集めはだれ
みんなじぶんの人生じぶんが主役だ
監督もできない
本も書けない
....
逃げ惑う足首に
絡みつく春の鬱
転ばないように地面を
踏みしめているのに
白い鬱が生えてくる
小さな芽が双葉を広げようと
隣で眠る鬱に声を掛けた
まだ孤独であるうちに
秘密の儀 ....
二三度壁を叩いてみたけれどが、そのどれも返答は無く沈黙に僕とすれば親指の付け根で擦り切れて下ろし金でとどめだどうしていつも助走に遅れるそれは運動会マラソンに使うピストルが馬鹿みたいにわめくからだによく ....
詩が歌っていることが
実際の出来事であったりはしない
詩はこころの事件なのだから
実際の出来事であることのほうが
少ないはずのものだから
いちの海がある
せんの海がある
正しいことが ....
トキと同じ死因
レイと同じ死因
丈と同じ死因で
力石と同じ死因
DIOと同じ死因で
アブドゥルと同じ死因な俺は
花京院と同じ死因で
イギーと同じ死 ....
からだじゅうが
水ぶくれ
じんわり
なおってゆくための
たいせつな液体でまもられる
ありがたいこのからだ
快復しようとする
おぎなって力すべてあつめて
どうにかして
いきよう ....
公園の水たまりが
薄くひらいて
境界線が
ゆらいでいる
記憶も
楽しかったこと
寂しかったことが
薄くひらいて
たとえば
晴れた日に
振り向いたとき
もう
あなたは ....
どうか力強さを
君の吐く咳のくだらなさを
形無しの詩の都合良さを
灰色の空気を漂って
遠い空の向こう側へ
丁度東京から名古屋くらい?
いや、もっと
もっと
火星にタッチ
翻っ ....
{引用=
遠い
耳奥で
汽笛が鳴っている
心臓が激しく
波打って
僕は行く当てもない
切符を手に入れる
ポケットに残った
微々たる残金は
駅の構内で眠る
浮浪者の
明日の食 ....
波がことばをもぎとっていく
三週間と三日 高熱が続いた
ロビンソン・クルーソオはふと
自分が黒人になって巨石文明の
栄えたアフリカの奥地で
平和に暮らしていたのではないかと
確信を得る
....
私は
歩いて走って揺さぶられて
変わらないものを探した
第一に人間は除外
なつかしの味も朽ちていく
建造物も壊れては
人間がつくるもの大抵
それならましてや見 ....
わたしの妻になるひとは
どこにいるのだろう
漠然と考えていた
頃があった
もしわたしがこの街に
来なかったなら
あなたはもっと
幸せな人生を
歩んでいたことでしょう ....
君の目が 僕を射抜いた日を思い出した
季節には似合わない雨の日に
アーリータイムスの琥珀色に溶けるように 静かに一滴
陽気な笑い声の中 ぶつかり合う氷の音よりも確かに
君の深い視線が ....
きゅうじつ
のっぱらにねころんで
そらをみている
くもが
すこしずつ
かたちをかえながら
いそがしそうに
そらをながれていく
あれはあれで
しごとをしているのだ
....
あるサイトが
あたしとあなたを
結ぶ 唯一の
場所
あなたの書くものを読み
あたしは 詩を書く
詩はストレートに
自分のキモチを
伝えられる手段だ
あたしにとっては・・・ ....
月が綺麗ですね
と、めくらの蜘蛛は言った
その晩蜘蛛は
首の無い木々が出迎える小屋で
厭世的な予知夢を見た
翌日
音の無い花を食みながら
蜘蛛は言った
....
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