夜明けといっしょに目を覚ます
お気に入りのいちごジャムを
トーストに塗って
飲みこんで
呑みこんで
体がべとつく感覚をおもいだし
半そでと長いスカートに着がえ
昨日から飼いはじめた水 ....
置き忘れたのは
誰の気持ち?
なくしてしまうと
だめになっちまうから
はやく見つけないと
なくしっぱなしで
遺失物置き場に
うっすらと
ほこりをかぶってる
そ ....
ベンジンが
人の肺を病み
フィラメントが
人の眠りを奪う
星々が
人を時間で縛り
CPUが
人の脳を堕落させる
市民社会が
人の命をかすめとる
ドルユーロが
人の目を歪ま ....
{引用=
籠の中の小鳥たちが寄り添って
ささやいている姿を眺めながら
アルコールを呷り言葉と戯れる
自己意識を突放し抹殺し
消失にのみエクスタシーを求める者は
虚無が広がる世界に
制 ....
アナタ タイソウ ツカレチマッテイル ラシイジャンカ
ユビノサキマデ シビレチマッテイル ラシイジャンカ
ソレハ タイソウナァ コトダァ クロウダァ
サゾ ニゲタカロウネェ ヨワサッテ ヤツ ....
さて、標準的な手術の外報と言うからにでして、米を食む虫の眼球位であるところに穿孔の当たる事尚ドッペルゲンガー的妄冪の手探りにて前頭葉の傷つきを留めよ。飽くまで回路の修理であり、物寂しい音々しじまの凱旋 ....
日々 生きている
毎日の雑用に流されながら
悩み 喜びを交互に感じながら
生きることは 理屈ではないと
思っている
子育ての時期は
自分を忘れて
子供たちに 愛情をそそいだ
....
ついに
質量をうしなって
浮かんでいる
夕焼けに
焼かれてもなお
輪郭を保ち続けて
やがて点となり
そのさらに
小さな点の中心へ
飛行機は飛んでいく
私の知 ....
果物ナイフをきみは忘れたの
ドラマの星空が歌を歌うように
ベランダの一人の女を照らしている
それは街明かりなのかも知れない
次の日の公園で
ぼくは他の女とキスをし ....
せいめいを
かいてみてください
あなたが
じぶんのなまえをかけたら
それがこたえです
あなたのりょうしんから
あなたにあたえられたものが
せいめいです
あなたがほんとうに
....
中洲に立ち止まった時間
初めてなのに何故だか懐かしくて
辿った記憶の終着点には
少年が笑いながら花を引きちぎっていた
涙腺をどこかに落っことしてしまったことで
確かに愛は死体となった
....
「other=M」
浜名湖畔に住む老人が、言葉を発しない
物語調に、省みた波が今日もM字を描く
潮干狩りにきて、指を挟んだカニのハサミが外れてしまう
僕のせいじゃない
骨を砕いたような雲が
大声で笑 ....
星以外そこは闇だ
光以外そこは闇だ
感情はなにに
コントロールされてんだろう
思考よりも
背中を押してくれている祈りに
まだやりなおせる
こんなだから気づけたんだよ
星 ....
さみしがるのをやめにする
悲しんでばかりで雨がやまないから
しとしとしとしと空が暗いから
泣いてしまうのをやめにする
このままいくと目がとけて
海に流れてしまうから
あちらのほうか ....
怪物と少女
ひとりぼっちの怪物は 通りをのそのそ歩く
大きな体に黒い翼 怖がってみんな逃げ出す
友達が欲しい。 優しい瞳から大粒の涙を
いくら流しても 怪物はひとりぼっちなのでした
....
アンドレ・ブルトン 女は影なのですか
こんなに世界は変わっているのです
口に出せないことを 何かで紛らわすのは
枯れていく体と共にあります
孕まないメンスをメスをいれ すべて取り出 ....
(中島みゆきが唄います)
仮性だから
どうでもいいと
思ってきたけれど
今夜だけでもいいから
きれいに剥けたい
人生最高の美女と
一夜をともにするから
大人の男であるところ ....
刹那の隙に覗く空も
今日は鈍色
目を閉じても
訪れない森のなかで
息をする音を探す
何かを発したくても
伝えられない感情が
冷たいシーツのなかで
絡まり縺れ合う
感情だけが
....
カチリッ
音がする
盲目の鹿
嗚咽する
捻りあげた餅
ちぎれる
不様な太陽
怒れる
単純明快な答えなんて無いんだよ
窒息しろ
問答無用のオリジナリティ
謝罪しろ
不愉快
....
絶滅、消滅、減滅
世界の一つ
個として
私があり
私が生きている
私が進化して
何かが絶滅する
実感して生きていこう
わたしは消えない
わたしを見ている人
....
実家の犬はなぜかパンジーの花をたべる
母ががんばって作った庭の中から
なぜかパンジーをみつけてきては
いつも食べている
そのことを青木ちゃんに話したら
青木ちゃんは笑っていたが
彼女に ....
嫁が欲しいが良縁がないので
この際もう人でなくても良いと思い
皮付さきいかを嫁として迎え入れたが
晩酌のつまみをうっかり切らした際
ほんの出来心で嫁を食ってしまった
以来わたしは嫁殺しの罪を ....
陣中見舞いはもう飽きた
今度は俺が大将軍になり
世間の悪を正してまわる
そしたらお前は腰を抜かして
へぎそばを手繰る手を止める
ふたりの心が今ひとつになった
桜の花が満開だ永久に満開だ
....
紅鮭を煮て食いたいのに
紅鮭を煮てはいけない法
お前ら全員人でなしだよ
頭脳が狂っているんだよ
紅鮭も煮させないなんて
お前ら全員丸坊主だよ
連帯責任で丸坊主だよ
部活停止で溝浚いだよ
僕と君とは同じ穴のムジナだと言いきってしまうのも、きっと悪くない。
同じところに住み、同じような色の服を着て、朝と夜は同じ時間にご飯を食べているのだし、君は僕のことを家族だと言ってくれているのだから ....
羽虫を捕らえた燕が
川面をまっすぐ掬っていく
明日は雨だろう
燕は手の届きそうなくらい
低いところを飛んでいるが
私が駆け出すまもなく去っていく
黒い弾丸のように空を切り裂いて
....
春色慕情
無関無色といえること
五月の夜に悟れり
本を買わず
本を失わず
酒食を節し
心の赴くさまに
生きて禍なし
完成はせず
技を磨かざるべからず
常に研さんして
....
たぶんあの頃の自分とは
全く違う自分で
ついさっきの僕は
もういなくて
感じたことだって
もうその時と違って
ここである意味なんてなくて
....
歪みだすと止まらない
記憶の底から 漂う廃棄物
悲しくなる でも繰り返される
汗と飴は 釣り合わない
何かが砕ける音 初めてじゃない
言葉にはしない 出来やしない
悲しくなる でも繰り ....
俺は就職する
なくなってしまった 朝日を流れる
街に 追いかけていた夢を
売りそこねた石ころだった
空中を見つめていたのかもしれない
宇宙に 汚されることすらなく
夜の雑音として死んだ ....
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