夕焼けの教室を
赤く染めて
冷たい海水を
青く染める
最後の瞬間まで荷物を集める私は
美しさを奪っているのだろう
Eu sou amavel uma pessoa distan ....
並走するそれぞれの年齢のわたし
あるわたしは五月にひざをつき
あるわたしは夏にグールドを繰りかえし聴き
あるわたしは秋に同じ言葉にとらわれる
並走するそれぞれの年齢のわたし
あるわたしは ....
まだまだ冷たい春風のなか
緑は空を探しはじめる
それがやがては
海のように満ちてゆくのを
なぜだかわたしは知っていて
そのことが
解く必要のない不可思議であることも
なぜだか ....
的外れ
期待外れ
とんだアバズレ
ブラックホールの向こう側へ
行き先は中国
ウォーアイニー
バスキアが叫んでる
俺だっ
ピカソが言ってる
僕だっ
北斎が洩らす
私だっ
....
街の明かりも消え
セブンイレブンの明かりだけが目立つ
私は腹が減って
カップ焼きそば
大盛りUFOを
買いにやってきた
本当にUFOでもやってくればおもしろいのに
地球に人間が住んでいる ....
塞ぎの虫が騒ぐ
中空さらに燃える皮膚
林檎のアップリケにより
枯草ズボンは繋がっていた
くちびるを切ったわけは
大きい風と擦れたから
{ルビ暈=ハロー}に粘糸下がり
七夕の短冊が揺れ ....
気づいたら6畳の部屋に紫陽花が咲いていた
足の踏み場もないくらい無数に
通常よりも小さめの
紫や青が溢れてゆれる
足に触れる先から、ほろほろとくずれ
空中にふわりと浮かぶ
....
顔の半分があつい
まだ冷たい机に頭をのせて
流れる雲を見る
まぶしい
顔の半分があつい
窓を少しあけて朝の風をあびる
まぶしい
おはよう
おはよう
りんごをむいてゆくと
白のりんごになって
赤のりんごはぺらぺらの
シートにかわった
僕は白いりんごに驚いてしまって
赤のシートに名残惜しそうに
名前をかいた
りんご ....
高台には屋敷が立ち並び
たっぷりとした敷地の中に
余裕ある構えの家
庭も広く松、竹、欅と
幾つもの樹木を植え
その敷地を俗世と断ち切るべく
高い壁がとり ....
灼熱の片隅で
擦れ合う声とこえ
喧噪が
水のように
ふたりを追いかけてくる
ことばが
喧噪に濡れながら
絡みつく薄い皮膜
喧噪が証明する
わたしたちは一人という事実
けれど ....
女は男に従うべきだ
角を出してはいけない。
女は愚かで弱いものである。
家庭が丸く治まらない。
女は法にしがみつく
法は人の為にあるもので
人が法の為にあるのではない。
法は破るため ....
一匹の猫が毛をくわえてなめながら
道路端で毛づくろいをしている
通り過ぎる車の行き先をどこかしれっと見つめているようで
彼の行き先は誰も知らない
道端で死骸となった小動物をいく度も見て ....
あんこあんこあんこあんこあんこ
あんこあんこあんこあんこあんこ
ぼくは何故あんこを5回ずつ
計10回もあんこと唱えているかわかるかい?
それはだね、尻尾まであんこたっぷりのたい焼きを
....
好きになれないことが
かなしくて さびしくて
人に恋をした
一方通行でもかまわない
恋に恋してるだけ? 上等さ
何でもいいから
あなたを愛させて
『心を打たれろ』
そう書かれた紙を僕に見せて
君はこう言った
『詩を書いてみたんだ』
僕は成程本当の詩とはこういうものだったのだなと
妙に納得して ....
第一幕 (森の妖精たち)
矢継早に、四方より登場
わたしは、碧――
贅沢に華を散らして
眩しい朝の陽を浴びた葉桜のように
濃淡の影も爽やかなみどり
わたしは、黄色―― ....
朝、食卓の上に
動物園があった
雨が降っていた
動物たちは雨に濡れて
毛が硬そうに固まっていた
わたしは雨に濡れないように傘を差し
立ったままトーストを食べた
動物たちはわた ....
堆積した都市の底で
雨が流れる音だけが
きこえていた
錆び鉄の壁に
ケーブルで接続されたコンソールの
身体が明滅している
エピローグ
いつか見つけるきみの姿に
想像力がとど ....
例えば二分の一の確率だけ
の君がいる
それは僕かもしれない
ふたを開けるまで
どちらの君がいるのか
あるいは僕がいるのか判らない
もちろん半分だけの君と僕が
キカイダーかバロムワンかダブ ....
六畳半の部屋は水に溺れてて
家具は全部濡れてしまった
ああもうきっとテレビとかは、映んないね
大好きな猫のぬいぐるみには鱗が見えてる
彼に貰った指輪にはヒレが生えてる
毎月買ってる雑誌は ....
とりあえず、ビルの屋上にいくと柵をまたぎたくなるが、
それは開放感をあじわいたいから。
落ちたらすぐしぬ場所のそばで無防備に立っていたいから
そしてふらっと近所のそば屋に行けるような感じで
....
かなしみは背景を選ばずに訪れては去ってゆく
行き違う遠い君の記憶も波よりはやく消し去られて
時を刻む音と目に映すことの出来ない未来が
寒々しい部屋の闇に深さを増していくばかりだ
俊太郎の詩集を読んだ
俊太郎の詩集を読んで
なにか気のきいたことを書いてやろうとおもったのだけれど
なんの感興も泡沫のようにはたちのぼってこなかった
きのう
街の昔の写真 ....
たぶん何もなかったんだ
けど
僕はもう死にかけている
君は
意識なんてしてなかった
なのに
僕は君に絶望している
何気ない言葉の螺旋が
僕の眼球を貫いて
僕は目が見えなくなる ....
そこに行けば
東宮御所が
そばにあるというよ
おいら
まだ一度も
行ったことないけれど
遥かな世界
その坂の名はゴンダワーラ
どこかにある
ゆーとぴあ(ゴムパッチンのほうです ....
<天の支配>
天邪鬼が見落とした
のぞき穴の向こう側で
支離滅裂に見えるように
配置された狂気
<まちるだ ・ まざあ>
巻毛の彼女の
乳房の黒子を
ルーペで焦 ....
ときどき僕は、まだ羊水の中で
少し離れた場所から聞こえる声に
そっと耳を澄ませている気がする
それは子守り唄のようで
鼓膜を揺らすほどでもない
優しさを持っている
とき ....
にんげんは死ぬまでいきる
あたりまえのことだ
自分はやわじゃない
今までだって
乗り越えてきた
そう たかをくくっていた
食事をする気にならない
何をするにも 上の空
....
何故ならオレは血だ
血の疾風怒濤だ
猛り狂って世界を巡る風の叫びだ
だから至高の女を組み敷いて犯す前に
やる事がある。
尻肉が胡桃みてーに硬直するほど押し広げられた全開脚の
腱の立った白い ....
3382 3383 3384 3385 3386 3387 3388 3389 3390 3391 3392 3393 3394 3395 3396 3397 3398 3399 3400 3401 3402 3403 3404 3405 3406 3407 3408 3409 3410 3411 3412 3413 3414 3415 3416 3417 3418 3419 3420 3421 3422
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.38sec.