40歳になったので
煙草を覚えることにした
からだにわるいことをなにもしてこなかったから
何だか申し訳ないような気がして
ベランダで星をみた
あおい煙が目にしみた
すこしもおいしくはな ....
土を踏み
緑匂い立つ
樹々の中を歩く
見上げれば枝の幾つも重なる隙間から
晴れ渡る空がある
歩けども歩けども
果ての無い場所であれば、どれ程楽しいだろう ....
街を貫く
高層ビルに
まだ間に合うかな
私は橋をかけて走っていく
今夜
ね
綺麗な星がきらきら光っているよ
空にも大地にも
私が今
確かにここにいることを
知っ ....
わしづかみするような五月のひかり
なだらかな緑のモザイク
呆然と見つめるいがい
ほかにどんな対処があっただろう
見つめかえしてくる
こんなところにいるんだ
ひかりが静かな
ざわついて ....
屑以外の何者でもないことが露見し
今まで生きていたところで
生きていけなくなったので
東北の日本海側に移住する
人情が厚いらしいから
新しい土地で
屑以外の何者でもないことを隠すた ....
私はアイウエオ
愛飢男と書いてアイウエオ
願わくば
愛植男と書いてアイウエオになりたい 脱皮したい
アイウエオ それは母なる音
だから母性があるはずだ
今、愛に飢えていることに ....
愛でては
水の際 熱さまし
大事に
大事に
玩具に灯した芥子色の
そっと切り立つ夕闇 ひと揺れに
やさしく頬張って
咀嚼した 嘶ぁた
沃土にけぶる童気が
か細い
....
この春の終わり
愛猫 そらは
臭腺破裂という
見た目もかわいそうな
おしりを真っ赤に
血に染めた
外傷にみまわれた
抗生物質をブチュッ!と
打たれ
薬をひたすら 猫カリにまぜ ....
食欲がない
おなかは グーグーなって
いるのに
目が頭が食べ物を
欲しない
ストレスでここまで
やられるのか
そうだ
子供たちが小さいとき
発熱して
食欲のないとき ....
僕が君のことをファシストと呼んでも
あまり真面目に
受け取らないで欲しいんだ
僕としては
ごく自然に出てしまう言葉
告発口調でもないでしょう
微笑みながら
言って ....
私がおかあさんというとあなたのことなんだけど
あなたはいつからかおかあさんだけではなくなった
ずっとはじめのほうからあなたはおかあさんとしての
ぶぶんが少なかったようにおもう
おとうさんと ....
ハッピーエンドは幸福の始まり
でも幸福の始まりはハッピーエンドではない
終わりは始まりであるのに
始まりが終わりに続いてゆくのを見たくない
あなたは今年どこで桜を知ったのか ....
君は風船だ
空高く昇って行くのだ
目一杯膨らんで昇って行くのだ
しかし、
パチンと割れたらもうおしまい
だが
君は空の高さを思うのだ
内なる圧力を思うのだ。
僕はポンプだ
君を目 ....
その人は香ばしいにおいのする焼酎を飲みながら
「ヨメはこれまでの女で4番めなんだ〜」
私はそれより上か下かなんて愚問は投げかけなかったけど、
でも「ヨメ」さんが2番じゃなくて良かったと思 ....
学校の先生は
何でも知っている
顔をしているけれど
何一つ分かってない
だって世の中
分からない事の方が
多いんだもん。
本当だよ
分かっている事は
極僅かなんだよ
完璧な ....
空を見上げると
コバルト色の
澄んだ空気
誰の上にも
そそがれている
皆平等なんだ。
皆同じ価値なんだ。
皆違っていいんだ。
幻の平均値に
ならなくて
いいんだ
人が言っ ....
なつかしい
昔歩いた
あの並木道
あの頃
みんな
とても
とても
輝いてた
通った
懐かしい
あの
並木道
今は
思い出すだけ
もう
行くこともない
あ ....
「生きたい」って
思うのはいつだろう
死ぬまぎわとか
病気にかかった時とか
自殺しようとした時
それくらいなのかな
「もっとはやく思えばよかった」
なんて
思わないのかな
人 ....
チカラ
なんて
あっても
ひとりぼっちじゃ
意味ナイじゃない
余計に
孤独を
知るだけだもの
守るべきモノがないと
チカラさえ使えないし
そんなの
要らないね
つまんないだいは、やめてくれ。
つまるだいって どんなの?
まあ乗りたくなる奴、だ。
199 ....
かっこ もなんだかね
だから 点丸なんだよ
まあ これは
ぼくのこだわりだけど ....
てんてん だけは
我慢できないんだよね
確かにあれは失敗だったなあ
と思ってる ....
ちょと あんた最近お腹出てるわよ
みっともないったらありゃしない
なんとかしなさいよね さもなきゃおこづかい減らすわよ
と妊娠中のもうじき34歳になる妻が言うものですから
ここは一発奮起してダ ....
机の前に座っていると
私の耳に聴こえるのは
静寂の中
静かに通り過ぎるそよ風の行進曲
そろそろ
私にも
旅立ちのための
どす黒い片道切符が配られるのだろう
気がつけば
....
消防局に教えられた通りの番号に電話をかけた
うちでは診察出来ません
診療科目が違います
何かのクイズか?
それとも誰かがコッソリと
あたしが地べたに這いつ ....
時計の音 右に
あなたは 左に
私の心は振り子のよう
ねじの切れた
今夜あなたの見る
夢の中には
遠い空 太陽は雲に消えた
それでも見上げてる
あなたは行くと言う
忘れればいいの ....
森の中に横たわる
女がなぜ裸体なのかと思いつつ
絵画の前で円弧を描く
切り離された肉体と虐げられた精神は
発光した光の中から産卵し
やがてマンタの核にしきつめられる
....
マイケル ジャクソンが
大きなトレーラーで
家の前に現れた
えっ?
トレーラーいっぱいの
彼の衣装や雑貨類を
売って欲しいという
全部 チャリティーに
するそうだ
世界の ....
街を歩いていく体は、手にさせられるものすらなく、電車の訪れるべき道へと、一直線に歩いてきただけ。川縁にあった道は昨夜に着いた雨でひとしきり、アスファルトとして染みついている。買ったばかりだったスニーカ ....
触り心地、なんて
求められても困るのよ
今日も私はきみの手に
小さな小さな傷をつける
いたい、と小さく泣いた声
そっぽを向いて
聞こえないふりをした
うさぎさんの所で ....
3381 3382 3383 3384 3385 3386 3387 3388 3389 3390 3391 3392 3393 3394 3395 3396 3397 3398 3399 3400 3401 3402 3403 3404 3405 3406 3407 3408 3409 3410 3411 3412 3413 3414 3415 3416 3417 3418 3419 3420 3421
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.48sec.