31
朝日は海の深いところに落ちている。

32
彼女は、彼の下駄箱に手紙が入っていたのを見て、代わりにポストに投函した。

33
彼がアルバムを整理していると、出会う前の写真に不自然なほど写り込む、 ....
笑顔が金で買えることに気付いた者たちが
金で笑顔を買いあさる一方で

感情労働を強いられる者の
内面を推し量ったとき
打算と嫌悪感しか感じられず
明らかに笑顔の下には悪意しかないのに

 ....
空の色を忘れてた

形の無いものばっか 見えないものばっか
望んでばっかで じゃあ目の前の物はどーすんの?
少し休ませてよ 少し考えさせてよ
言っても時間は止まらないよ どーしよう  ....
鳴りやまない星が
寝床に降る
重さに抱かれるように目を閉じる
もしかして
もしかして
もしかしてと鳴りながら

おなかの中を撫でられつづける
そのまま長い針がひとまわり
するまで
 ....
最初は無色透明だった…
今は寂しくて蒼くなって 貴方に逢うと紅く染まるの

最初は無色透明だった…
誰にも染まらないと思っていた

いつから 貴方に染まったのでしょう
いつから無色透 ....
キミよ
キミは いま

この空の下
どんな風景を
ながめているのだろう

眠れている?
お酒を飲みすぎていない?

Sちゃんは元気?

長く メールのやりとり
していたね
 ....
{引用=何かを言いかけて
何かのままにしてしまう

そんなところに
きっと淋しさはあるのだと思う

そんな淋しさのそばで
やっぱり何かを言いかけている
そんな自分がいること ....
皆気付いてる?
嫌なんだって
嫌なんだ
全部嫌なんだ
欲しいのは
βエンドルフィン
それだけなんだろ?

そうでもない
僕は君の幸せがみたい
貴方の幸せがみたい
彼の
彼女の幸 ....
夕陽いろ・シャーベットを


ひとすくい


また ひとすくい



銀色のスプーンを


紺の夜空に 置き去りにして
今日の月は
そのひげが届きそうなほど
草の香りをしっぽで感じて
透き通る風のシルエット
耳に心地よくて

ぼんやりと
ふんわりと
春 満喫中
母の髪を撫でる
真夏に降る雨夜みたいで、どこかぎこちない
少し傷んでいるそれに触れるたび
愛しいような、疎ましいような感覚に溺れる

母と添い寝する
思い出の雪夜みたいで、どこかなつか ....
ユキオに乳房を噛まれるのをヨシミは歯で叩かれているように感じていた
部屋の窓からのぞく欠けた月を見つめていたらじぶんが死ぬとしたら地球でなんだと思った
そしてなんだか深い愛情をヨシミはじぶんのなか ....
社会をはみ出し
坊主とやくざ

空(くう)に

般若心経撒き散らし
それ 有り難がたや
有り難がたや
老若男女が踊り狂

え〜どえ〜どの断末魔
江戸八百八町
と言える都心は ....
白以外の精神で安定した毎日を

森は隠れるのに適している

しかし七人の人殺しが現れて

かつての白雪姫が息を吹き返したのだと伝えると

木々の色は頼りなく薄れ

ああ、私はまた別 ....
人が全然おらへんね、ってゆうから
そりゃぁ、平日ですからね、っつうと
なんでそんな標準語なん
ってゆうから
気のせいですよ、っつー返し


スズメがね
昼過ぎてもちゅんちゅんゆうとるわ ....
あごからくびすじにかけての草刈り
ふつかもしたらまたのびている

両手で皺波をさかなですると
休みない「いのち」の波がつたわってくる

若葉も日ごとにましている
緑陰を思う存分干からびた ....
一輪の花を愛でるのは、いいことだ。 
五月の風に身を揺らし 
花はハミング、するだろう。 

一輪の花に寄りかかりすぎては、いけない。 
細い緑の茎が儚くも 
折れてしまうことの、ないよ ....
カビの生えたパンよ
嗚呼俺なんて生まれてこなければ良かった
家の夢を見る
なんども なんども

ひとつは
3件ならんだ
森に囲まれた
一番奥の家

あたしの部屋には
天窓がついていて
夜空の星が見られる

とても おちつく
木の匂いの ....
月明かりの差す
白い部屋
ベッドに横たわり
薄笑いを浮かべる
彼女はきちがい
僕が悪いんだ
恋愛製造機で
僕をプレスしようとした
彼女はきちがい
僕が悪いんだ
堪えられない ....
 
 
あめがふると
くさがはえていた

いのちが
うまれるのは
なぜだろう

あめに
なまえがないのは
なぜだろう

それで
やくにたっている

ここにいることが
 ....
私は何も考えていない
何も 考えていない 人間だ
疲れたのだ
夜に 旅立つ

私とは 何も 考えない
何ということかも考えていない 人間だ
疲れだ そういうことにしちゃっている
夜に  ....
今日は学校に行って来た。学校なんぞというところはほんとうに退屈な場所なのだ。だけども一時間目が始まった。ぼんやりさせられていると、二時間目が始まった。ぼんやりさせられていると、三時間目がはじまった。ぼ .... 桜が咲き始めた陽だまりの庭
ゆるやかな陽射しに
温かで風の強い春の喜びの日を
過ごせたはずの一日


咳の止まらない夜は長く

いつもなら枕元にあるはずの
サルタノールを
置き ....
現像液にひたしても現実は定着せずに零れ落ちた

ねぇ私、生きてるよって
この血はこんなにも叫んでいるのに
自分が今、此処に生きているのかさえ分からない

モノクロォムの罪と罰
暗室で君と ....
浴槽の中で優雅にはばたく
水も遠く音も遠くなって
光が円を描いて揺れるよ
わたしからあなたが離れるよ

まばたきの回数だけあなたを愛し
呼吸の頻度であなたを愛し
夜明けの数だけあなたを愛 ....
唇を噛み締めて
生臭い鉄の匂いがするあなたを
ついばむように

床の上で
スーツがしわになるのも気にしない

あげたネクタイがぐちゃぐちゃに

床で波打って

生き物のようにフロ ....
21
恋人が血塗れの姿で、私の頭を凝視してくる。

22
砂を吐いていると、あさりがたくさん採れたね、とブルーの壁に区切られた丸い空から聞こえた。

23
科学者が妻に、ナスカの地上絵は飛んだのだ、と ....
ウエーブかかったやわらかい髪
濃い肌に指をはわせて
寒い日は肌をあわせて
やわらかな布団の中で溶けた温かなかたまりになっていた

涙が出るのは何故だろう
もう何人もの肌を乗り越えて
生き ....
黒い布が二本 
電信柱に結ばれて 
風にひらひら泳いでる 

長い夜を越えて 
透き通った柱に掴まった 
僕等の姿のようだ 

あの柱には 
きっと 
僕等のいのちを生かす 
ほ ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
全手動一行物語(31〜40)クローバー8*10/5/12 22:31
フラーーーーーーレン空間a010/5/12 21:37
空の色を忘れてたitukam...1*10/5/12 20:47
たちばなまこ...8*10/5/12 20:16
透明雪乃2*10/5/12 19:48
キミへ森の猫1*10/5/12 19:38
淋しさのそばでベンジャミン4*10/5/12 17:03
Ultramarine blue pigmentOz110/5/12 16:58
夕陽いろ・シャーベット春日野佐秀210/5/12 16:15
ねこ210/5/12 16:13
真紅こうすけ110/5/12 14:30
穴ぼこだらけのレモン色吉岡ペペロ510/5/12 13:06
踊り狂う……とある蛙10*10/5/12 12:42
白雪姫瑠王3*10/5/12 11:43
ま・ち捨て彦2*10/5/12 9:23
血のあがき(六)信天翁2+10/5/12 8:43
木陰の花 服部 剛310/5/12 7:05
食育光井 新310/5/12 4:47
森の猫5*10/5/12 4:09
Insane In The Strange Night寒雪010/5/12 3:50
写生小川 葉410/5/12 3:25
怒られて…疲労番田 010/5/12 1:20
小学生は今日も病む010/5/12 1:18
待ち焦がれた朝板谷みきょう2*10/5/12 0:54
この血はこんなにも叫んでいるのに朽木 裕2*10/5/12 0:30
ディシジョン瀬崎 虎彦110/5/12 0:15
暗闇れもん010/5/11 23:47
全手動一行物語(21〜30)クローバー5*10/5/11 23:40
記憶暗闇れもん010/5/11 23:39
透明の柱 服部 剛410/5/11 23:28

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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