伝わらない言葉でしか
想いを表せないことに
気付いた夜
意見の違いを
言い争えず黙る
気まずさ
だいじょうぶ まだまだ いける
やわらかに しみこみ
やわらかに とけゆく
これでも いい もっと もっと
それでも いい だいじょうぶ
だいじょうぶ
はるの ほんのすこ ....
ゆだんをしていると
ついらくなほうへ
ついらくのほうへ
ゆだんをしていると
つらいくのほうへ
ついらくのほうへ
ゆだんをしていると
つくろいのほうへ
ついらくのほうへ
ゆ ....
耽美派の教師になる
ロシア・アヴァンギャルドの為にレーニンの死を憐れむ
マレービッチの黄色い無限の彼方を目指す
フォンタナのようにキャンバスをナイフで裂き3次元にする
マン・レ ....
鍵がないことに気が付いて
ドアノブに手をかけると
抵抗もなくドアは開いた
一度振り返ってから中に入る
靴は脱ぐべきだと思いながら
リビングにつながるドアを開けると
見たことのない女が水 ....
命が終わるの言葉
死後の世界を信じていても
私がそこに行けるとは思えない
家まで歩いて帰ると
2階の窓からきみが外を見ていた
私は今まで何を求めてたのだろうか?
誰に憧れ
何を求めてたのだろう…
何も求めず
ただ時が過ぎ
風化した記憶を
寂しい眼差しで眺めていたい
それだけのはずなの ....
お前自由を愛して
羽根をもがれるのは嫌だとか訳分かんない理屈で
あの娘を捨てたんだろう
....
この黄金の下に集え
薫る風の導きに従い
歓びの羽音を轟かせよ
帝国の女王たちよ
その初子たる娘たちよ
この聖奠にあずかるがいい
光の結晶であるこの聖体をもって
そなたらは御国の世継ぎであ ....
忘れてはならないものらしい
愛した男の名前と
その男を奪った女の名前
そして事の顛末一切合切と発せられた言葉の一字一句まで
こんな近くに勤めているとは思わなかった
東神田の交差点を右 ....
夜遅く、ひとりで湯に浸かっていると 突然、ふぐりにヌメッとしたものが触れたので あれ、おかしいな 何かいるのかなと俯いて湯の中を見ても これが何もいない 気のせいか このところ出張ばかりで俺 ....
落ちていくスピード
愛する気持ちは何ものからも自由だと
いっていたくせに(いっていたくせに)
重力にからめとられて
顔を上げたらそこにいて
手を伸ばしたら触れることが出来て
正しいことをしたときには
えらいねと言ってほしかったのです
どんなときにも たのしみを
これが あたしの
ポリシーだ
たのしくなけりゃ 人生
おくっている 意味がない
にんげん たのしむ
ために 生まれてきたんだ
たとえば くるし ....
庭に出る
土蔵に這う蔦
蔦に絡まる男
死をまとった男が動き
辺りに美を放つ
扉を開く
路上に咲く貴婦人
貴婦人の厚化粧
紅が滴り落ち
鳩と同化する
一本の直線
石灰で描か ....
強い光の中では
目が眩んで見えなくなる
暗闇の中じゃ
己ずと知れたこと
そんな程度の視野から見るものを
どうして信ずる事が出来る
全てを見る事の出来ぬ目 ....
疾風夜
薔薇の鎖 風を閉じ込めた部屋
揺れる群青の窓辺で僕は、白い羽根を広げる
静かに散る、金色の唄 か細い息で、世界地図を描く
指先に砕けた、きみの肖像 土と血の味が、にじむ
歪んだ外 ....
ここは
自由の国
掟も
常識もない
極楽だけの場所
そう
ここは
楽園なのだ
長生きしたものが
魂を
永遠に葬る場所
ここは
亡くなった者たちの
極楽の場所なのだ ....
夢への旅が
今始まった
ここからは
自分との戦い
自分への
新しい人生への
旅立ちでもある
夢への
終着駅までは
まだまだ遠い
必ず
手にしよう
夢という名の切 ....
長く
生きたものたちよ
ここは
お前たちの魂を葬る
天の世界だ
何も
苦しむこともなく
悲しむこともなく
滅んだ魂を
休ませるがいい
安らかに
眠れ
亡者たちよ
....
めぇだば
いたやんどこさの
おんちゃだべさねぇ
すんばらぐ
めなんだら
よぐさもはぁ
おがったもんだでなぁ
まんだ
ごんじょぱって
おどっさ
おがちゃのえごとも
あちゃむ ....
海の青さが
空を染めるのか
空の青さが
海を染めるのか
議論する
青虫たちは
次々に蛹になって
議題のことは忘れて
空を飛び海に沈んだ
アブラムシ襲来!
来たれ てんとうむしの勇者たちよ
瀕死の 我がハーブ園を救ってくれ
グレン・グールドのバッハが聴こえてくる
5月の昼下がり
晴天
吉岡実が彼の下痢のことを書くと
それがちゃんと
詩だってことになんのに
僕が彼女の下痢のことを書くと
それじゃやっぱ
詩だってことになんない
どうしてですかね
それは ....
とおい七月の或る日、
失踪してしまったひとがいる。
ぼくの知らない
東京の女の子。もしかしたら、
新聞で読んだことがあるかもしれない。
漫画を読んでい ....
おれは
生きる
首を吊った馬鹿者や
身投げした愚か者や
そんなやつらに
用はない
死という
ひどく現実離れした
その事象だけが
他者に悲哀を強いるだけであって ....
・
からだじゅうの隙間という隙間に
硝子の欠片を
ぎりぎりと押し込まれているような気がして
目が覚めた
いつの季節でも
朝の光は鋭く皮膚を切り裂いてくる
光が当たって切れてしまったところ ....
正しい心
純粋な心
素直な心
心はいつも三拍子
心はいつも揺り篭
心はいつも右回り
笑って
明るく
楽しく
スーツケースが届いた
近々 海外へ行くためのものだ
中くらいのものを買ったのに
その大きさにおどろく
と 共にあたしに目には
旅支度をしている自分ではなく
家を出る 準備を ....
水面に映る世界を眺めている
しかし
水面より下から眺めている
浅く緩やかな水の底から
O嬢は
東へ流れ行く雲を
光をさえぎる緑を
群生する植物の悪意を
水面越しに眺めている
時に ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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