木漏れ日を愛したひと
放課後の教室にいた
四時間目の途中から雨が降り始め
沈黙は細かく裂けて騒音になる
グラウンドは海のようになって
自分が十代の形をしている違和感を
いつまでも練り上 ....
季節を呼び戻して
君の声を手繰り寄せる
静かな夜だから
一人きり。
雨に滲みそうな
微笑みを感じてる
顔をあげて。
君の驚く顔
愛しさの欠片 手に入れた気がして
....
しなやかで たおやかに
年を重ねてきた はずだった
細かく 文字が
震えるように なったのは
いつから だろう
なだらかな 線を描くことが
できない
文字がかすんで 誤読が増 ....
イマ カエル
妻に電話する
自分の声がおかしい
イマ カイモノ シテル
妻の声も
カタカナになっている
おかしい
近くで息子の声がする
オツキサン ミエナイ ....
夢のような恋愛のあとの結婚
恵まれた 男女ふたりの
こどもたち
愛する 夫
あの ちいさな家に
あふれていた
愛は どこへいってしまったのだろう
しあわせで ぼーっとして ....
現代ニッポンにおける、日本の若者たちはゲームにより毒されてきている。私としてかける言葉すら見あたらないほどだが、我々として今一度インターネットなどに対する対抗の基本姿勢を見直そうとすべきだ。それ自体が ....
私は思う 革命を
思いとしての一秒ごとに 変化していく
革命のその中に明日を求めるのだ
虐げられた 毎日の 希望として
鬱病者は 出口を求める
出口もなく 私は 破壊しようとする
何十 ....
私は何をしているのだろう
ただ 立ち止まっている
裸で向かい合うと
あまりの情けなさに
思わず笑ってしまった
なんだかすぐにでもこわれそうなんだ
ひどくアンバランスで
AVやファッション雑誌、
漫画で見かける
に ....
道徳が煩わしいと思った
ビー玉を口に放り込んだ
冷たい、罪の味がした
ビーカーの中の塩酸が沈黙している
友達が1人、また1人私の墓場に埋められる
言葉に蹂躙された分
憎悪で応えた 目 ....
勝ってうれしい花いちもんめ
負けて悔しい花いちもんめ
隣の美人奥さん(真行寺さんちの)
ダンナに内緒でちょっと来ておくれ
もうすぐ帰ってくるから行かれない
お布団のなかで ....
ふとしたはずみで鍵をかけてしまった
ぼんやりと手を見ても、何処にも鍵を持っていない
南風が緩やかに吹いた、首の傾き一つで忘れてしまいそうな
春先の、こと
日向に浮かぶ
そちらの、具合 ....
怯えるように
何かから遠ざかろうと
走り続ける
何が
おれの足を動かすのだ?
おれが走らなければならない理由が
どこにあるんだ?
疲れたら
腰を下ろしたり
ベッドで眠 ....
{引用=
空っぽの水瓶がひび割れる音がする
誇りを失ったその時は殺して
無様に誰かの足元に跪くことのないように
空想の純潔を
手折る薔薇を
遠視する愛を
合わせ鏡に映して
時々 ....
日々殺されるところを
乗り切っているが
何に殺されるかというと
財産の不足
無能力
周囲の悪意など
「中傷とも戦わないといけない…」
と述べる牛乳瓶の底メガネをかけた
中年 ....
月のお面を
かぶっていた友達は
星になったそうだ
つかみそこねた指先が
泣いているような
夕暮れ
また
ひとりぼっちの私の
すぐそばを
通りすぎる風
私を遠くへ運んでおくれ
飛び出しそうな心臓の
音にも似ている鳥の
声をきいて ....
人間が理性に疑問を抱いた時
世界が終焉の時をむかえる
今日の朝ホテルで見た目覚ましテレビの占いで
確かわりといいほうの順位で
『運命の人に出会う』
なんて書いてあったんだ
それは今からだいたい12時間も前で、
記憶からなくなりかけていたこと ....
嗚呼 私は知っているんだ
この一瞬の空白の時間を・・・
ちらりと交し合う視線 その先に乗せた言葉
音にしたら きっと私の心をぐっさり傷つける
その 一瞬で終わる空白の時 ....
勇敢な三匹のメダカたちは
果敢に現実という奴と相撲をとったが
全然良いところ無く
次々未来へ投げ飛ばされた
一筋の細い光が降り出した
ゆっくりと途中途中
途切れつつ降りて行く
又、別の光が降り出した
一筋、二筋
光は紐のようにも思え
垂れ下がっているようにも見 ....
新しいことをする時の
緊張感
背筋がゾクゾクして
顔面が赤くなる。
偉い人にお伺いを立て
人に頭を下げる。
半ば強引に押し通す
成功か失敗のばくちの様だ
根回しをしろと言うが
....
ねぇ 神様
もしも いるのなら
私の前に降りて来て
そして 強く
抱き締めてくださいませ
私は 罪を犯しました
いつまでもあの人の事が
忘れられないでいるのです
ね ....
色濃い恋の一ページをめくったなら
淡白な秘め事が見つかったりして
季節はいつも密やかに熱を帯びていくようで
バスに揺られて早十分、降り立つと見知らぬ土地
あなたの匂いを探してみるけれど ....
ゆうぐれにあめふりやがって
しゃくなげつぼみ
わらってんじゃねえ
みちみちみちてめぶくって
いのちつぶふくむ
いろづくまもなしものくろがなし
ふりかえれまえみろうせろ ....
自宅で月収1000万円
副業で月収1000万円
自宅にいながら月収1000万円を稼ぐ方法とは?
そんな甘言に誘われてバナー広告をクリック
幼女の乳首を摘まむ感覚でやさしくクリック
自宅にいな ....
牛肉と玉ねぎを大鍋でじっくり炒めた結果として
木苺のババロアを完成させたお前に3000円を進呈
その金でお父さんにワイシャツをプレゼントなさい
紳士服のコナカか洋服の青山かジャスコにでも行って
....
うみにいったら
なつかしいにおいがした
血と肉がまじった
たぶんこれは
おなかのなかでかいだ
におい
光と影の間を
息継ぎしながら泳ぐ
いつか
天国に近い島まで
行けるだろうか
3369 3370 3371 3372 3373 3374 3375 3376 3377 3378 3379 3380 3381 3382 3383 3384 3385 3386 3387 3388 3389 3390 3391 3392 3393 3394 3395 3396 3397 3398 3399 3400 3401 3402 3403 3404 3405 3406 3407 3408 3409
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
6.32sec.