1
小鬼、閉じこめた春雷
ささやきはインクに紛れて
その扉を通り抜けて、火の粉が散る
誘い込まれた、お菓子の家
小鬼をめくる
13ページ目、はじめまして。
2
小鬼、紙を食む梅雨
重なるように二つ並 ....
風に
吹かれながら
野原に咲いている
たんぽぽが
ひとつ
ひとつ
空へと
ゆっくり
飛んでいく
風に吹かれた
たんぽぽの
白い綿毛は
どこに
行くのだろう
ふわふわ ....
友達と
いるのだけが
楽しみだけでもなく
毎日を
友達と過ごすことが
人生でもない
自分だけの
ひとりの
時間があっても
良いんではないかな
たまには
ひとりで
のんび ....
花を
育てるように
心を育てていこう
心に栄養を与えよう
花を植えるように
夢を大切に
育てていこう
花を一つ一つ
植えるように
自分の道を
一歩一歩
進んでいこう
花 ....
若葉はしらない
なんにも、しらない
ともすれば己が生きていることも
すっかり忘れて揺れている
瞳のあかるいひとや
髪の毛のうつくしいひとや
ことばに潤いの満ちるひとたちの
名 ....
朝のニュースは昼頃には用済みさ
それでも心は揺れた正直だ
半日も持たない運命だ
それでも蹴飛ばす退屈を
一発頼むぜ
一発頼むぜ
何でもいいよ何でもいい
世界は待ってる
いつでも待っ ....
ある日王様が死にたくないと言った
王様は町に来る旅人すべてに聞いた
そう、不老不死の方法を
多くの人に聞いた
みな知らないと言ったり
知ってると言った人も世迷い言 ....
愚鈍たちの戯言は無視しなければならない
誰々がこう言っていましたよ、たいへんですね、
愚鈍はそうきみに話し掛けてくるかも知れない
きみよ、それを信じるなかれ、その物言いに惑わされるな ....
適当な理由をくっつけて
飽きたらそのへんに放り出して
腐ったリンゴみたいに
もう見向きもしなくなる
キモチよさが
理性のタガを吹き飛ばす
そのたびに
たくさんの残骸が
....
気まぐれな朝の光
乱反射に目を伏せる
檻に篭ったっきり布団を被り
立ち上がると眩暈
彼が 彼女が 貴方が…怖くて私が身を伏せる
背を向けたっきり窓硝子を見つめたっきり
外界 ....
もし
私が1人なら。
だからこそ
“言葉を知らないのなら”
私は考えることが出来たのか?
私は思考する事が出来たのか?
私は
こんなことを
....
あらゆるジャンル、それこそ垣根なく我が表現の道具として用いてみたい。
夢のような話でもあるが。。
詩に毒の
ありやなしや
あヽけふも
夜は闇ふかく
時はサラと次 ....
一人ぼっちは
口をあけた大きな
獰猛な生き物に
食べられて
腹の中
犠牲者を待つような
さびしい気持ち
暖かいもの 何処かにあるはず
みんな探して 箱を探るけど
きっとそれは あると信じるから
見えなくても あるって想うんだ
枯らした声 届かない
追いかけても 逃げられる
きっと誰にでも ....
耳を
澄ませば
夏草の受け止める
雨音
さふぁり
金魚のひれ
ひらひらと
漂い
脱俗を
せまる
食うのみに生きたが
戦後と
あなたは言 ....
木曜日に撃ちぬくセルフ・ポートレイトは
湿った黒鍵の匂いがする
不実な恋人と傘をさして歩きながら
意味のある表情を見出せないでいる
熱くて甘いドロドロに溶かしたチョコレートで
未来が ....
見たこともない世界に愛しさを投げ込みたい
いつも乗り換えるだけの駅を降りて
ぶらぶら散歩してみたい
本当に足が棒になってもう歩けないほど歩いてみたい
こころ壊れてしまうまで君を愛していたい ....
夢で書いた適当なことを血とかみたいに綺麗な水にひっ叩いてみたよ
どうしてイメージは考えてる時に燃えてくのだろう
じゃんぷした ままあの耳がもえてる
どうして時計の針に考えたぜんぶ吸い込まれてしま ....
遠くの景色が色あせて見えるのは
きっと目の錯覚ではないのだと
あなたは言う
僕はその意味がわからなくて
朝から晩まで遠くの景色を眺め続けた
そうやっているうちに
五月が終わろうとし ....
春に連行されます
籠から逸れた、いき方
春に連行されます
たおやかな影を纏い
籠から逸れた私を春は見逃さない
永遠、それは感覚を捨てること
研ぎ澄まされた、生きた感覚で《私》を放棄すること ....
わるぐちいったら
そらが濁った
いっちゃいけないこと
なんども口にして
そのたびに空が濁った
わかられなくても、
関係ないよ
自分自身にふたをして
そのたびに空は濁った ....
もうだいたい
春になったので
よしと言って
神さまが立ち上がる
立ち眩む
夏になると
いつものことだと
神さまが言う
もうだいたい
人になったので
よしと言って ....
うちの飼い猫の名前は
あんず(♀ 11歳)
ししゃも(♀ 推定9歳)
豆乃助(♂ 11ヶ月)
みんな食べ物に関係しているので
今度産まれてくる赤ちゃんの名前も
食べ物の名前にしてみよう ....
気圧の上がらない交差点で
空を見上げた
そこには少しの眩しさを残して
手の距離よりは遥かに遠く
銀鼠の雲が広がっている
知らない街の知らない人々が
交差点とは名ばかりで
これからも互 ....
この世界ではないところに
ときどきあらわれては消え
ばかな冗談を言ったりしている
でも本当は一ばんさみしいのだ
はなし相手もいない
ながいながい昼が
いつものようにコーヒーをのむと
もう ....
思い出す
女子高生の頃
道路に急に出てきた
サッカーボール
ボールを拾いに来た
利発そうな小学生
”ありがとうございます”
そうていねいに挨拶してくれた
なんだか とっ ....
{引用=(自動扉の開く気配
夏の口が開き熱っぽい舌が僕をなめる
揺れる木漏れ日 吹き出す汗 シャツを流れる風
即興的に産まれたノイズ まぶしいタイル
葉の擦れ合う音 靴ひも 蝉の声はさらに重 ....
【gravity】
僕たちは引かれ合う――見えない何かに導かれて
宇宙に浮かぶ無数の光のように
僕たち一人一人はとても小さな星さ
無数の ....
きき手の手首が
にぶい痛みを届けてくる
午前二時に起きて
針を持つ
からだの芯部から
花びらが
溢れて
とめどなく溢れて
殺風景な部屋を赤やピンクに
踊らせる
女は陽炎を抱えき ....
うちで飼っているヤマトヌマエビが脱皮した
と嬉しそうに妻が脱け殻を箸につまんで見せてくる
食卓に置いとくから見てね
暫く飯喰いながら脱け殻を見るようになり
ヤマトヌマエビの脱け殻に慣れてきた頃 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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