春に連行されます
籠から逸れた、いき方
春に連行されます
たおやかな影を纏い
籠から逸れた私を春は見逃さない
永遠、それは感覚を捨てること
研ぎ澄まされた、生きた感覚で《私》を放棄すること ....
わるぐちいったら
そらが濁った

いっちゃいけないこと
なんども口にして
そのたびに空が濁った

わかられなくても、
関係ないよ
自分自身にふたをして

そのたびに空は濁った ....
 
 
もうだいたい
春になったので
よしと言って
神さまが立ち上がる

立ち眩む
夏になると
いつものことだと
神さまが言う

もうだいたい
人になったので
よしと言って ....
うちの飼い猫の名前は
あんず(♀ 11歳)
ししゃも(♀ 推定9歳)
豆乃助(♂ 11ヶ月)

みんな食べ物に関係しているので
今度産まれてくる赤ちゃんの名前も
食べ物の名前にしてみよう ....
気圧の上がらない交差点で
空を見上げた
そこには少しの眩しさを残して
手の距離よりは遥かに遠く
銀鼠の雲が広がっている

知らない街の知らない人々が
交差点とは名ばかりで
これからも互 ....
この世界ではないところに
ときどきあらわれては消え
ばかな冗談を言ったりしている
でも本当は一ばんさみしいのだ
はなし相手もいない
ながいながい昼が
いつものようにコーヒーをのむと
もう ....
思い出す

女子高生の頃
道路に急に出てきた
サッカーボール

ボールを拾いに来た
利発そうな小学生

”ありがとうございます”
そうていねいに挨拶してくれた

なんだか とっ ....
{引用=(自動扉の開く気配
 夏の口が開き熱っぽい舌が僕をなめる
 揺れる木漏れ日 吹き出す汗 シャツを流れる風
 即興的に産まれたノイズ まぶしいタイル 
 葉の擦れ合う音 靴ひも 蝉の声はさらに重 ....
 
 
 
【gravity】



 僕たちは引かれ合う――見えない何かに導かれて

 宇宙に浮かぶ無数の光のように
 僕たち一人一人はとても小さな星さ
 無数の ....
きき手の手首が
にぶい痛みを届けてくる
午前二時に起きて
針を持つ
からだの芯部から
花びらが
溢れて
とめどなく溢れて
殺風景な部屋を赤やピンクに
踊らせる

女は陽炎を抱えき ....
うちで飼っているヤマトヌマエビが脱皮した
と嬉しそうに妻が脱け殻を箸につまんで見せてくる
食卓に置いとくから見てね
暫く飯喰いながら脱け殻を見るようになり
ヤマトヌマエビの脱け殻に慣れてきた頃 ....
君には見せたことすらなかった。
僕の中にいる君には見せることが出来るのに。
大袈裟になる前に消したかった君を抱けない僕の右手。
触れられるほど近くにいたのに僕を打つことが出来ない僕の左手。

 ....
遠距離恋愛ができても
遠距離セックスができない
これが人類の大きな欠点だ

昔、友人とお笑いコンビを結成して
「エスパーのキス」とか「エスパーのセックス」というネタをやったが
今 ....
ひらひら不規則にばらまいている
妙な笑顔で広告を振りまいている

いつも知らない振りして誰かの髪を飾る
家に帰ってくっついてきたものが何か知る

割れ物がばらばらになるまでに何があった
 ....
月よ

落ちてしまえ

星よ

砕けてしまえ

雨よ

激しく降り続け

空ほどの広がりも持てぬ俺は

こんなにも小さい

幾ら言葉にすがろうとも、まま ....
 ある夜、突然目が覚めた。
 AM3:25、まだ寝始めて2時間程度しか経っていない。ふと横で寝ている彼女を見ると驚く事を観付けてしまった。背中に大きな紙が1枚、なぜだか貼られていた。
『?』
 ....
まだ見ぬ女性に電話する
「あなたは、マグリットが好きでしょ。」
確信を持って私は伝えた
当然間違えるはずなどない

羊水に浮かび私達は遊んだ
35年間ぶりに再会した

ATGCの配列が ....
{引用=




五月の渚を
散歩する白い幽霊

恋人の笑顔で振り返って
消え去る

 現実ではありえなかった情景に
 こんなにも度々顕われ
 胸を痛ませる



 ....
5時間後には職場にいる

向こうから

朝が轟音たてて近づいて

午前4時のカラス、鳴く

励ましてくれるひと、ありがたい

応援したくなるひと、たいせつだ

沈んだ気持ちにさ ....
言葉ではない 詩が
僕の尻尾の先をかすめて 
逃げてしまった

もういくら耳を澄ましても
ただ車の往来が鼓膜を揺らす時間がきて

うなだれた首に、夏の風が下りてきた
どうか、大好き ....
あなたが私にくれた
最初のプレゼントは命
あなたが先につくっていてくれた
私の住む地球

世界は広いだろう
この目で見えないだろう
まだ知らぬ空間をもっているだろう

 ....
鯨に住んではや十八年。
十八年間ひきこもり。
一度も外へ出ちゃいない。

積もり積もった借金のがれに、苦肉の策で鯨に住んだが、こいつが案外居心地がいい。
絶対安全な隠れ家を貸します、ってんで ....
世界さいごの日


こどもたちが手をつないでうたっている

あぶらまみれの海に清い輪がかかる

「いってらっしゃい」「さようなら」

ひとびとはオルゴールの粒になる

こども ....
かつてあったというその映画館は
なんとなく美的イメージをもっていて
しばらくの沈黙を
みんなに与えた
よぶ声のない
うちゅうみたいに
ただただぼくは
えがかれることのない非在を散歩した
いつも君を見ていた
君の笑顔を見ていた

君を愛していた
君の笑顔を愛していた

君を守る
君の笑顔を守る

そのためなら
命も惜しくはないと思った

君のためなら
死んでも ....
新緑の季節
五月の朝の陽光を浴びた
ニコライ堂 緑青に覆われたドーム屋根

明るい陽光に
くっきりとした陰影を残した
コンドルの遺産は
一二〇年経った今日も
聖橋から靖国通りに向かう坂 ....
青い月が微笑む夜
オレは
路地裏で
死ぬのを待っていた
どこがおかしかったのか
考えても仕方がない


彼女は
バラの花束を抱えるオレを
鈍いナイフで突き刺した
火傷のよ ....
蒼白の掌に
重ねられた
日に灼けた褐色の掌
襞と襞が結び合うように
地中を流れる
一本の水脈となる

生い茂る雑草の
繁殖の力に
おののきながら
人々は
草刈機で切断する
親指 ....
窓の外が開くと膝の下でないた
ひとりぼっちのあの人は優しい眼をしてる
なんでために手から汗が滲み出すんだ
乾いた空気は噛んだ声ははらたれた雨かもしれない

雨が大好き 命を食らう
風が大好き風を食らう

小さな人になりたい叢のりょうてにたりたい
地を滑る  ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
フリースロー桐谷隼斗310/5/23 2:11
そらはるな210/5/23 1:20
夏のゆらぎ小川 葉2*10/5/23 1:15
赤ちゃんの名前募集冬野 凪3+*10/5/23 0:46
一滴プル式7+10/5/22 23:44
即興2中村 拓人010/5/22 23:41
たとえばキミが森の猫2*10/5/22 23:15
夏の揺らぎクローバー1*10/5/22 23:11
gravity綾瀬たかし110/5/22 23:01
溢れる、からだ…陽炎、シルエット。たちばなまこ...10*10/5/22 22:51
脱け殻と食欲冬野 凪2+*10/5/22 22:22
打てないはずの、手。Mかわ010/5/22 21:54
遠距離セックス新守山ダダマ5+10/5/22 21:24
不在通知の桜粉末110/5/22 21:06
居心地蒲生万寿010/5/22 20:31
中身豊原瑞穂0+10/5/22 19:11
生後16日の痛手小川麻由美2+*10/5/22 19:02
五月にさまようまどろむ海月3*10/5/22 18:19
カラス、ゆく吉岡ペペロ410/5/22 14:27
夜と魔法使いas010/5/22 14:15
感謝の連鎖朧月110/5/22 13:46
鯨の宇宙あしゅりん3+10/5/22 13:40
さいごの日々はるな110/5/22 13:37
即興1中村 拓人010/5/22 12:09
捕まった男花形新次3*10/5/22 10:10
ニコライ堂 ー五月の朝ー……とある蛙14+*10/5/22 10:10
Blue Moon寒雪010/5/22 7:55
盲目七つwithin4*10/5/22 5:20
十二支蝶010/5/22 2:01
六つ雲010/5/22 1:58

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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