他人によって生殺与奪が握られているから
挨拶をしないと
妨害される
恨みを買って
チャンバラ
辻斬り
果たし状
決斗
撃ち合い
背中合わせ
....
孤独花びらにのせて歌う
死人の指とよばれる草と
緑の深遠で舞う光の粒子
孤独花びらにのせて歌う
月が満ちても狂気は去らぬ
思う心に二心ありと疑えば
身を傷つけても耐え難くて
月が満ち ....
やさしい人たちの目はとてもきれいで
うけとめた光をそのままたたえている
やさしい人たちの声はとてもおだやかで
きもちよく起きた朝の鳥の声に似ている
やさしい人たちの言葉はただただやさし ....
パレード!20歳になった。今日は特別な日。手首に巻き付けた包帯は、リボンに見えなくもない。飛び降りの前みたいにわくわくしてドアの前に立つよ。ノブに張り付いた指紋は陽でひかってきれい。これまで何人こ ....
雨上がりの夕焼けはせつないね
全てがオレンジ色に染まって
ただ輝いている
ーでも
明日はきっと晴れる
そのことを信じて
私は家路につく
明日もみんなの笑顔が見られるようにと
祈りな ....
彼岸の郷に咲く花を
忘れられぬ男が
夢の中より盗み出し
気付かれぬように植え付けた
時期来れば
あらぬ処より
燃ゆる命を現わし
気付かぬ者にも気 ....
フィニッシュは雷電ドロップ
名前はかっこいいけれど
要するにヒップドロップ
仰向けの相手の上で
ぴょんぴょん跳ねて
尻を落とすだけ
やられている側のことを考えてほしい
こんな屈辱的な技は ....
身体とこころが、一番遠い日
時計はひとつだけではない
空腹を知らせてくれるのも
まぶたに重みを加えるのも
呼吸を始めるのも終えるのも
全部がばらばらに針を向けていて
アラームはそれ ....
ひとがひとり亡くなっているんですよ!
不謹慎なの判ってはいるんだけど
鑑識のひとが部屋に出入りしていたりするのに
向かいの高級マンションに住む奥様達はこちらの様子を窺うでもなく
普段どおり ....
3歩さがって歩いてみる
どこか寂しい・・・・
手を繋いで歩いてみる
かなり幸せ
すごく簡単な事で気持ちが晴れた
あなたが不思議そうな目で見ても
....
わ・た・し・は
言葉をモザイクのように使う
言葉をクレパスのように使う
言葉を釘先のように使う
言葉を水のように使う
言 ....
目覚めると悪寒がした
体温が何度あるのか知りたくなり
枕元にあるはずの
電子体温計を手で探る
手にしたものは水銀の体温計
脇の下に挟む
3分を待ちきれず
また睡魔に襲われ眠る
自然 ....
声よりも小さいもので
あなたに届くだろうか
目に見えないもので
あなたに届くだろうか
葦茂る水の深みから
あなたに届くだろうか
冷たい夜の水底から
あなたに届くだろうか
あなた ....
弓を絞って
矢を放つような跳躍が
理想だ
一跳びで
虫籠の傍から去る
一切余計なことはせず
一瞬で決める
子供のために
理想を断たれてなるものか
海岸線に寝ころんで
国の皮膚が破れたところを見ている
ざぶざぶと水が侵入しては
さらさらと砂を溶きほぐして
ありきたりに
去って行ってはまた侵す
起き上がり
波打ち際に立って
まだふれ ....
小さな手で握り返した
精一杯の自己主張は
脆くも崩れ去り
斜めの世界で
命を耕しては
空の彼方が憂いを帯びる
いつもさようならは
口に出来ずに
終わりのない結末を
月の欠片が反射 ....
暗記力や集中力を高めるBGMをバックに
アダルトビデオを鑑賞する背徳の午後
その間にも万物は休みなく流転し
文明が確実に着実に発達を遂げている
男優の射精を見届けた後で我に返れば
核で滅亡し ....
ファイトを出して行こう
ファイトを出しながら行こう
マイルドセブンを買いに行こう
ファイトを出して買いに行こう
日付が変わる前までには行こう
オーボエ奏者のボナンザがある日こう言った
20000人の観客を前にステージの上でこう言った
愛用のオーボエを床に叩きつけながらこう言った
茫然とする楽団の面々には目もくれずにこう言った
客席の ....
午前三時
世界は暗い
冷え切った部屋の中で
彼らは
午前四時
未だ闇が地上を覆う
毛布にくるまった
彼らは
月は赤く
少しずつ
地上から遠のいていく
眠れない子供らがそれ ....
世界は球面ではなく
幾重にも分かれた
平面だったのか
白鷺よ
お前に迷いはないのか
さびしくないのか
悲しくはないのか
地下鉄がやってくる
地上から
人間が降ってくる
バニリンが鼻 ....
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい。
私の口癖 ごめんなさい。
すいません
すいません
すいません。
私の口癖 すいません。
私はボールに入れられて
かき回されて
そ ....
わたしは
あなたの音楽でいたい
あなたのくちびるがそっと開いて
嬉しそうに口ずさむ
空に向かって呼ぶように
わたしは
あなたの水でいたい
奇跡の泉にはなれないが
乾いた心を潤し ....
・
衣替えが近いので
冬服を夏服に入れ替えることにした
天袋の奥にしまいこんでおいた段ボール箱をおろし
夏服を一枚ずつ箪笥の引出しにおさめてゆく
最後に
去年の夏によく着ていた
さくらん ....
雨がやまないから寒くなって
あなたの隣にもぐりこんでみた
いつもなら触れられない部分にそっと
触れて温度を確かめてみた
あなたが生きている
そう思うだけで
私も生きていようと思う
....
詩心はいつもこっそり現われては
ぼくをこづく
虫捕り網でぼくは何度も捕まえようとするが
するりとかわされてばかりいるので
ぼくはいつもうまい詩が書けないんだよ
つばめは
どしゃぶりの中を飛んでいった
ヒナにエサを与えた後で飛んでいった
雨の中でもとりが飛ぶことを
知った ぼんやりした頭で
ひっそりしている巣の中に
命があることを想う
....
嘘ばっかり つくよ
わたしは
すなおになりたいから
嘘ばっかり
うつくしい あなたを
嘘のかたまりに
おぼれさせたくて
くるしめたくて
ころしたくて
わたしを
にく ....
ぼくはいつか、
ひとを殺すだろう。
五月の雨のざぶざぶ降る、
世界の中心で。
かなしくて、
くやしくて、
憎しみのようにふくらんだ
き ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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