一人ぼっちになってしまった。
この夜話し相手がいない。
物音一つしない。
飲みに誘ったけど断られた。
一人納豆卵ご飯で我慢して
布団に入ってテレビを見る。
蚊がうるさい
蚊取りせんこ ....
ママは本当です。
それは、私のひな菊です。
(教えたうそつきさえ)
白いスカートが似合う少女。
パパは本当です。
そして、うそつきさえ本当です。
ひな菊は私に教えました。
....
理由は分からない。でも突然、あの人
の事が気にかかった。何もしないで遠
くから眺めている私は、どこか自信が
ない事をイイワケにして、諦めている
みたいだった・・・・。でも今は、恋をし
た ....
{画像=100525232036.jpg}
{引用=
微かに
星々が瞬いて
淡い菫色の
浄め ....
春「許せない春」
桜ふぶきが目に入る
淡く、幼い恋に似ていて
ほろりと涙がでた
花びらをひとつ
つかむと握りしめていた
肩をなでていく、風を感じる
許せるものを
この手 ....
おつりです、と言って手のひらの上に何枚かの硬貨を乗せた。
ぼくには分かっていたのかも。
その中にある100円玉が、ここから出たがっているのを。
その通りになった。
ぼくの手と財布をつな ....
ひからびた
老いた女の体を抱いた
そのいのちは
すっぱい匂いがした
新聞紙をまるめたような
ちいさなかたまりを
ぼくはしばらく
もて余 ....
父は木製
母は金属製
そんなわたしの骨は木製
そしてどこか金属製
寄り添う啄木鳥
蝕む啄木鳥
偶然かわいい一羽くらい
薄い音を鳴らすときどき
黙る木製
黙る金属製
そんなわ ....
何者かの足音が君の耳に届いている
君は空耳だと思う
不安な風が頬に触れる
君は錯覚だと思う
ある日子どもが水に落ち
誰も気づかない
最後の吐息が泡となり
水面でかすかな破裂音 ....
せっかくT-岡田が八回表に2ランホームラン打って追いついたのに
その裏長野にソロホームラン打たれて勝ち越され
亀井にまでホームラン打たれてしまっては文字通りトドメをさされてしまったことになり
さ ....
あなたの声が聞きたい、と
私は願う
空は
雨をしのいで抜ける青
会話している
あいだ
私はからっぽ
あなたに
あなたにとどくかどうか
私は次のことばを選ぶ
あなたが
退屈しな ....
最後の夏。
ぼくの皮膚の裏を焼く
最後の夏??
ぼくは生きようともがいている
最後の夏!!!
ぬかるみのなかを背泳ぎで行く…………
ぼくはも ....
くじけそうになるたび
辛いことがあるたび
自分らしく生きよう
何度思い直して生きてきたのか
らしくあるために
何度自分の気持ちを捨ててきたのか
振り返ってみろよ
積み重ねてき ....
眠いと呟いた僕に、それは大変だと呟いた僕は、眠気覚ましにと、リボルバーを腰に提げた僕から借りたリボルバーを、眠いと呟いていた僕の脳天に向けて、躊躇することなく引き金を引き、眠いと呟いていたはずの僕 ....
 
 
わたしのとなりで
ねいきをたてている
ひとがとなりにいるのなら
ひとりではない
わたしなのだとおもう
ねいきのむこうに
せかいがある
そのとなりで ....
箕面の伯母とは
友人のように
何故か気が合う
先日も
久しぶりだったので
2時間も電話してしまった
伯母は
母の兄の連れ合いだから
実際の血のつながりはない
だが
幼い ....
雪の匂いがする息を
吸い込んで 白く染める
黒いキャンパスに
描きたいように 描きたいだけ吐き出して
空へ眠る
意識を遠く放して
より暗く より黒く
僕の世界を塗りこめて
冬の ....
あの日幼き頃の 公園で君たち友と遊んでいた
楽しくてふと 空見上げれば 茜色に染まっていた
あの日青春時代の 君と2人きりでいた
雨やんでふと空見上げれば 虹の橋が架かっていた
そして ....
私とはたたずむだけの造船師
船を壊しては 旅する 世界の中
私は 遠く舞い上がる 火の粉を見る
バラバラの部品を探し続ける
海の向こうは アメリカ大陸が広がるだろう
その向こうには ヨーロッ ....
私の消えた希望を
苦悩する 何もない 体が
逃げまどう 希望の中で
死を 探し続ける
冷たい部屋の 人間に
最後の灯火もなくさせられた その 祈りの
暗闇を 壊した
世界の 夜の ....
飛び散る落花生の殻を踏みつけて
ブレイク・ダンス、飛び散る汗と腋臭
縄張りを荒らされている
金持ちの阿呆が
でかい顔しとっても耐えられる
許せないのはガーデニングを笑われたこと
こちら ....
生きていたいのか
死にたいのか
それもわからない
ちっぽけな人間なんです
だからどうか
踏み潰すなり
なんなりとお好きなようになさってください
私は
ちっぽけなんですから
ゆめいろがどんなかしっているよね
ほしのかずほどあるってこともわかるだろ
それはろまんてぃっくにえがおがてんのかわにうつるのかい
うたがいをもったことってだれでもあるの
わらいなが ....
しょくざいをもとめて
こうかいをつづけている
こころのなかのうみが
あれている
このあれたうみを
そとにださなければ
しょくざいがないと
はらがみたされない
てをあわせいのるよ ....
かあさんが
ぼくをみとった
そのひとが
つまなのだと
きづいていた
かあさんが
ぼくをみとった
そのひとが
むすめなのだと
きづかなかった
遠くの空に広がるだれかの写真の破片が、ちっぽけな田舎町の無色を担当する
(いるはずのないおかあさんの、おなかを、雨粒な赤ん坊は、とてつもない落下速度のなかで探します、が)
死のパレェドの中 ....
オジサンは体力が回復したわたしを海に連れだした
そして板を抱えたまま大きな波のなかに入っていった
この前の戦闘の残骸が漂っていて危ないからという理由でわたしは砂のうえに立ってそれを見つめていた
....
今死人が蘇る
地獄の蓋を開け
嘲り笑いながら
這い出てくる
彼は不死身である。
時間を渡り歩き
やりたい放題。
全てを支配する。
平等?だって
そんなもんあるか
勝ち残れな ....
九月の風に脅かされ
腐った林檎のような下顎は
コロンと落ちる
母体はもはや語る術もなく
問いかけ半ばの下顎は
無言の{ルビ骸=むくろ}さながら積み重なり
悲嘆に暮れる人々はそれでも ....
近所のフランス人が遊びに来て
ニンジンを食べて行った
日本のニンジンはとても美味しい、と
たいそう喜んで
お礼にエッフェル塔の置物をくれた
大きさからしてどう見ても
偽物のエッ ....
3362 3363 3364 3365 3366 3367 3368 3369 3370 3371 3372 3373 3374 3375 3376 3377 3378 3379 3380 3381 3382 3383 3384 3385 3386 3387 3388 3389 3390 3391 3392 3393 3394 3395 3396 3397 3398 3399 3400 3401 3402
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
5.22sec.