握りこぶしに八割の水分
寝具に横たわり
タンクトップも脱いでしまって
タオルケットに巻かれてしまえ
コットンが素はだかを優しく撫でる
身体感覚が昇るからうつぶせを楽しんで
ひと ....
若かった頃僕らは
いつも僕の部屋で
無駄話をしながら
雑誌を読みながら
やがて訪れる未来を
熱にうなされるがまま
夜が明けるまで
語り合っていた
若かった頃僕らは
ど ....
ひとつしかない
祖母の乳房を
ぼんやりと見ていた
そういうものなのだろう
と思っていた
幼かった私
手術したのだ
その晩
どれだけの悲しみに
打ちひしがれていただろう ....
息が しづらい
シンゾウ が 這いあがる (さみし い)
すって はいて
はいて すって
しびれる 手のひらで
のどをつかむ (ど きどき) 脈うつひふ
す ....
あのとき死んだあなたに
騒々しい鎮魂歌を送るわ
あなたがうっかり起きてしまうように。
その瞼の裏には
現在は何が映っているの?
生きてる間は虚ろだったのに
耳元で怒鳴りつける私に
....
にげてきたので
追い出してくれて構いません
何から逃げてきたのか
思い出せないので
殺してくれて構いません
意味ある人生
って人に役に立てば
誰かがそう思ってくれるから
人の道 ....
黒猫のクロが
私の知らない間に
死んでいた
母さんは猫が死ぬ度に泣くの
昔部屋にみんなを集めて
約束をしたことがあった
....
そん時になってみなきゃ分からないけれど
年収半額にするぞ?って言われても
....
わたしが金魚の頭を
撫でているころ
ぼんやりとした扇風機は
薄暗がりの中で首を振り
幼い子どもが一人
どこかで帰る家を探している
ここだよ、と言っても
それはきっと
ただの ....
「1」 レンズ豆を詰めたズッキーニと天使の海老オレンジのサヴァイヨンソース
夕焼けた空に細かい雲は高くあり、
なびく風は、コンフィチュールのようではなく微かに甘い。
仄かに柑橘がかった色あい ....
帰りたくないとかは
とても言えない。
帰りたくないけど。
とても言えない。
だから
あたしは
また
ぐーをだす。
田んぼを抜けて向かってくる
郵便配達の排気音
二階の窓から眺めてた
少年の胸の高鳴り
昨日、アルバムを三冊捨てた
振り返るには濃密すぎて
淡すぎる過去
見知ら ....
泣きたいから泣く
を繰り返していた私に
届いた 一通の手紙
そう あなたからの手紙
私の細く縮んだ目は
ひらいて
手紙をみて想う
ああ やっとあなただと
あけられない とおもう ....
リアルの始まりはいつだって白濁に過ぎない、毛髪の根本に仕込まれた飛び道具がわずかに余計な色を添え、36度あたりの赤い水力がタービンを回し始める…ハロゲンライトの灯りはまるで、ちょっとくらい ....
まっしろになりたいよ
溶けて破壊されてどろどろになって
なにも考えたくないよ
よくわからない文字や数字ばかりでてきて
頭の中でおどるよ、ずっとずっと
きもちひとつでじゅうぶんなの ....
あんな人になりたい!
あんな風に曲に曲を、詩に詩を編み込んで、
己の世界を表現したい。
あんな人になりたい!
あんな風に己の力で、己の道を、
踏みしめ歩いていきたい。
あんな人にな ....
それは忽然と現れた。
スパニッシュブルーの空を突き刺してそびえ建つ、
研ぎ澄まされた円錐形のオブジェ。
傾斜角75度の強い意志が天を貫いている。
指し示す先はどこまでも高く
その先端から曖昧 ....
思い出作りでもしましょうと
お気に入りの友達と
おばばばかりのバスに乗り
思い出話に花を咲かせ
温泉地へ着けば
湧いた温泉を
その地のおばばが湯もみしていて
おばばにもまれた湯につかり
....
この感じは何だろうか
目の前の景色が歪んだ
夜中でも咲いてる造花
そんな例えが浮かんだ
花は愚かな自分と等価
悔しくて口 ....
インディゴに染まる星空の果てに
ピンク色に輝く地球があって
だからこの手紙は
あそこからやってきた
皺くちゃの状態だったと思ったけれど
手紙が言うにはこれは正当な折り方で
かみひこうき ....
「かぜのなまえ」
鳥の呼び声の鍵穴の恋う
すこうしあまったいまに核集めて
あのね
雪が木蓮のふかふかに
やさしく揺れてんだきみは
愛もらえば
「Lab ....
彼女にカラオケ行こう
と言ったら
もう少ししたら
なんて言っておいて
お願いがあるの
友達のスピーチで言う事
考えて頂戴だってさ
早速その人に会って
話してすぐに書いてあげた
自 ....
一話完結の夢に
あなたがでてきたから
ぎゅっと抱きついた
あなたは肩を
抱いてくれたかしら
私は眠る
あなたと夢に溶け込みながら
社会生活に適応する
そんな頃もあった
思考の中に埋没して
心の片隅にすら残らない
ここにいるのは
たった一人なのか
悲観的観測
誰もそばにいない
血を流すのは
オレ一人
....
地下鉄の窓に
乳母車の娘の顔が
蛍光灯に照らされてぼんやり映る
背景はグレーの壁で
配管が横殴りの雨のように流れる
全体が切れかかったTVのような眺めだ
帰れなくなった宇宙飛行士が
....
私は血を流す
彼女はそれに指を絡める
水膜を少し張った彼女の目から
ひとつになりたい、って感情が見え隠れする
{引用=
「“愛すなら血の一滴まで”
って歌詞があったから、」
....
1.
海岸に
打ち上げられたふたりの詩人が
詩の話をしている
金持ちが金の話をするように
2.
都市を撃ちぬく
弾丸
僕たちの指 ....
赤い熱と
青い熱の交錯に立つ
在りもしない雨音
流れてくるものさえも信じない左手
夢を、
夢物語と終わらせない揺るぎない夜に
何が云えようか
約束はいらない
嘘に終わるくら ....
俺は祈る
君が可愛い笑顔を浮かべる日々が
ずっと続くことを
俺は祈る
君と友達の楽しき青春の数々が
溢れるようにあることを
俺は祈る
君の前途が気高き祝福に
満ちたものとなるこ ....
何か言いたそうだね。
言ってみたらいいじゃない。
「でも私には言葉を出す口がない。口がなければ話せない。」
だったら書いたらいいじゃない。
話すよりは遅くたって僕にはちゃんと伝わるよ。 ....
3362 3363 3364 3365 3366 3367 3368 3369 3370 3371 3372 3373 3374 3375 3376 3377 3378 3379 3380 3381 3382 3383 3384 3385 3386 3387 3388 3389 3390 3391 3392 3393 3394 3395 3396 3397 3398 3399 3400 3401 3402
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.39sec.