故
ゆえ
故に
いない
水中サーカス
気泡
あわ
酸素を吸って
グッドモーニング
感度も良好
ジャズ
ロック
クラシック
レゲエにテクノ
君の望むままに
頭の中で反復すれ ....
真っ白な壁にくるまれて
身じろぎ一つしない 彼女の
静かな寝息が こんこんと響く
そこは いつも
扉に囲まれていた
円い扉、四角い扉、
ぶ厚い扉、簡素 ....
眠っていたい。
もう 少し だけ……
目覚めると いつもと同じ。
また、朝を迎えた 自分ニ気ヅク
ご飯を食べて、
歯を磨いて、
顔を洗って、
髪をセットし、
着替えて 出かける ....
別にこれと言って不満などないさと
本性をポケットに突っ込んで歩いてく
巡り巡る日々が負担となって
逃げ腰の僕に重たくのしかかる
伏せ字で書いたヘルプミー
気付かれる間もなく日が暮れる
....
晴れている日には
晴れた 澄み切っている 色をしている
健康である 体になっていく 澄み切った
湖のそばにて ラーメンで 健康になる
恋人であることを思いうかべる
文庫本のページを閉 ....
タクシー運転手の吉川さんが、こちらに向かって歩きながら
「昨日の夜、見たこともない美人を乗せたんだぜ!」と大声で話しかけて
きたものだから、窓を開けていた他のタクシーの運転手連中が
どこで乗せた ....
朝練後の先輩は
太陽さえも離さない
水道で
顔を洗う時など
もちろん
私のほうなど
見ちゃいない
先輩
先輩
水しぶきがとても
冷たいですね
ほら こ ....
【沈黙のサリー】
サリーは耳が聴こえない。
それは先天的な病によるものではなく、
ある静かな夜の床で無常にも爆音に襲われたからだ。
それ以来、サリーは耳が ....
自然には矛盾がない
人の心が矛盾を作り出している
三回忌法要で坊さんが話された
訓話の言葉を噛み締める
語る言葉が圧倒的に足りない僕は
何を書き残そうとしているのだろうか
語る ....
ベットソファ
枕元のくずかごに
ティッシュを捨ててしまったので
熱射病気味のわたしは
ひと晩中、このかおりの
林をさまよう夢の中でした
不器用に明るい下草を踏みしめると
やわらか ....
将来、遠い未来
アスファルトはとても良い示準化石になるそうです
三葉虫なら古生代
アンモナイトは中生代
アスファルトなら今ぐらい
日々降り積もる詩の数々はどんな化石になるでしょう
日々降り ....
特別じゃない人生を
祝福してよ
神様
どうせあなたは
永遠が選ぶ人しか
認めないんだろう
信じる者しか救わない
そんな神様
私は信じない
今日も
街の片隅を
げんこつ握っ ....
学問ではなく
経験でもなく
喉の渇きをただ癒すためでもなく
僕は君の元へいそぐ
言い訳したくはなくて
君はたぶん泣いている
それはそれで困るのだけど
君が笑っていると僕 ....
私はあなたの子供です
でも、私はあなたではありません
私はあなたから生まれてきました
でも、私はあなたのものではないのです
私はあなたに育ててもらいます
でも、私はあなた ....
道の記憶
識別された日常の中を
人は歩く
そして
人は脆い
ぐにゃりと背骨の曲がった自転車が
無灯火のまま夜の街を走る
やがて洋品店の前でひとつの海になる
街中の甲殻類が次 ....
「今日は死ぬにはとてもいい日だ」
風が吹く
ヒマラヤスギが黙然と口を閉ざす草原で
空気に重さがあること
シルバーアロワナの鱗に始点も終点もないとして
明日が普遍してもいい ....
祈りを集めて
みんなの分も集めて集めて
そして愛しさも切なさも一緒に
空に解き放とう
あの雲の上の青い世界へ
あぁ、二度と愛でられないあなたは
今どうしてい ....
苦しい
痛い
怖い
生きることが
世界は悪しき者達の為の住処
肉体の苦しみ
臓腑を灼く耐えがたい苦痛
精神の苦しみ
魂が傷つき損ない
悲鳴をあげる
「助けて」
助けを求め ....
行きつけのバーでは
瓶がみな逆立ちしている
バーボンの細いネックは
ここでは
美しい脚にかわる
からだには
さまざまな衣装(ラベル)を
バスタオルのように巻きつけて
ダブル ....
跡形も無く消えたい
何も呼ばない
終わりなんて見尽くした
ほら わたしみたい
床を濡らす雨水
このまま溺れるのか
部屋を出てゆくのか
いつも できない
しもた屋の二階の窓から眺める世間は
霧雨にすべてが濡れている。
少し前囁かれた
ちょっと起きておくれよ
という女の声に 後ろ髪引かれ
そのまま昼まで 居付いたが
この雨で世間に戻 ....
君は太陽だ
そう言ってくれる彼の顔は
ちっとも日焼けしていない
そういえば
彼とはしばらく逢っていない
そして
今夜も私は静かに沈む
太陽のように
吐き出した
投げられた
言刃の鋭利さに
切り刻まれ
恐れおののく
何を傷つけるの
それでも
悲しみや怒りは
擦り減ることもない
多すぎる傷を
抱えた ....
何もかも変わって
何もかも変えられない
そう分かってるけど
電話越しのライターの音で
あの時に戻ってしまうの
何もかも変わったと言うけれど
笑いながら些細な事を ....
何者でもない 何者かへと黙礼をする
白く底の無い曇った空をひとすじつう
っと黒い鳥の影がとおりすぎる。
わたしはいったい誰なのか
しらむおもてに波ひとつ立たずないだ
水平線を立ちつくす
す ....
小学校の体育の時間に
逆上がりができなかった
隣りの席の女の子が休み時間に
鉄棒をしにいこうと誘ってくれた
ぼくらは二人で
校庭の隅に立つ鉄棒に向う
鉄棒は低いのから
順番に高くなってい ....
41.
光のうちに
五つどころか、六つも八つも
感覚は踊り
誘う
42.
空き缶の塔に住む五十七歳の老人
43.
失 ....
かえり道
コンビニに寄る
誰もいない
レジの奥で
店長が眠ってる
そのことは知っている
私は万引きせずに
発泡酒ではない
ビールを二本買う
おーい
店長を呼ぶ
どうせ ....
.
―――融銅はまだ眩めかず(賢治)
.
.
昔の空気は酸素が少なかったから
銀白色に光る鉄の破片や鉛の滴(しずく)
緑や紅(べに)の水酸化物や塩化物
鉱石やら玉(ぎょ ....
もう僕の蔵には
ひと握りの米すら残っちゃいません
肌を通り過ぎる風に目を細めつつ
両手を広げるのみです
ハッカの香りが立ち上り
空をますます青くします
青空はいいものです
苛立ちも焦燥も ....
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