71
秒針が刻み続けてきた、時間の千切りは山のように盛られ、おかわり自由。
72
少年が教科書の偉人の顔に落書きをしていると、気づけば少年の顔にも髭が生えてきた。
73
ある科学者は永遠の命を求め ....
黒い安物のキャリーバックに
衣替え前の春物の服を詰め込んだ
いつものシャンプーとコンディショナーとボディーソープ
雨合羽に
二日分の勝負を捨てた下着も詰め込んだ
いつから ....
ぱらぱらと降りそそぐ
オレンジ色の十字星 / ジュウジボシ
軽やかに土を跳ね
思い思いの居場所に
身を委ねる
....
キュビズムの絵に描かれた
向かって右上に居る裸体の少年の
手の隙間からこぼれ落ちる種子が
発芽し庭を埋め尽くし
足の踏み場もない拒絶する自然に
対峙した私はひるむ心を尻目に
植物の中へダイ ....
失恋したともだちを
「落ち込むなよ、まだ他にも良い人いっぱいいるって」
と、はげました
ともだちは
「でも、あの人は一人しかいない」
といった
なにも言えな ....
薔薇には昔、言葉があった
既にばらばらになって久しい
薔薇のバベル
バビロンの薔薇
ソロモンの薔薇
ミノタウルスの薔薇にはアラクネのレース
アンデルセンのナイチンゲールは
月季花と宇 ....
林を想わせる湊は
どんな暗闇でも見える風景の写真です
それは希望のひかりを放っています
写真のむこうがわと繋がっているから
瓦礫の山で
僕たちとたいして歳の変わらない少年が火をおこし ....
あなたと結ばれたあの日
たばこの匂いと共に感じた
あなたの体温
もう忘れかけているけど
今は涙混じりでおぼえている・・・・
その空はいつも、
混じりけのない深い夜の暗闇で
白くて大きい雲を抜ければ
てっぺんのいちばんいちばん高い場所に
小さな黄色く輝く月が見えた。
あれは中々良い色をしてて
出来れば自分のも ....
何処までも遠く青い青い空
樹々の緑は深く濃く憩いの影を落とす
白き雲が流れ行く
太陽の輝きは計り知れぬ
私は滋味多き土の上に立ち
涙を落とす
涙はあまり ....
きみの部屋は
病室のような匂いがした
八月も十二月も
おなじような匂いがした
気の遠くなるほどたくさんの
交わりの匂いがした
病室の匂いがした
だ ....
男は悩んでいた
食べて死ぬか
食べずに生きるか
それが問題だ
「三食きちんと食べて、
しっかり運動すればいいんですよ〜」
シャラーップ(怒)!
空が死んだら
雨雲を睨む
水たまりの真横で笑う
水たまりがゲラゲラ笑う
スズメは驚く
懐く
本当に珍しい事
結んだ約束は、ほどかれた手から、するりと、無くなった。
どれ程に硬く結ばれても、揺れて揺らいで。
だから、もう一度、手を繋ぎませんか。
いつほどけても良いくらいに、緩く。
多分 ....
序.
敵でもない相手に牙を向ける。惨めな徒労。みっともない愚行。敵になってくれるほど、親身な奴なんて、この世にはいないはず。みんな忙しいからね。でも勝手に、鋭く砥ぎすませばいいよ。手前の脳ミソの多く ....
世知辛い社会の中で
妬んで 憂いてたら
かすかで ほのかな
優しい温もりに 気付いたり
やるせない世界の中で
俯いて 人込を抜けられず
愛に縋り付いてみたり
季節に流されながら ....
トンネルの中
何処からともなく
ー 光が通り過ぎるのは
一瞬だ
見逃すな −
その時
眩い光の矢
声は聞こえなくなった
夢を見ていたようだ
レンズの先
逆光が眩しかった
それ以上に、ああそうだ
季節の躍動感が眩しかった
シャッターをきるようにして
日々がめくられてゆくなら
その少しの変化を刻んで
残してゆこう
刹那は
....
どうぞ骨までしゃぶって下さい
心ごと身体ごと まるごと愛されたいのです
貴方の瞳が揺れるたび
貴方の指先が動くたび
私は歓喜にうち震えます
私の皮を一枚一枚剥がして
....
よーいドン
ピストルが鳴る
まるで花火のよう
今日は
運動会
元気な
子供たちの
応援の
掛け声が聞こえる
元気に
走っている姿は
とても
たくましく思う
赤勝て ....
母の日は
思い出すなぁ
スーパーで
子供たちが
描いた
母親の絵を見ることがある
いろんな顔があって
正直言って
びっくりしてしまう
私は
絵ではないけれど
プレゼントは
....
君の笑顔が好き
それに
僕は少し
憂鬱だから
君の笑顔を
見ていると
心が
晴れたように
明るくなる
好感が持てる
誰からも
愛される
誰からも
負けない
君は強いから ....
世界は
喪失に満ち溢れていて
咲き乱れた花も
やがて散り
君の肌のぬくもりも
体温も
つかもうとするほど
距離が近づくほど
遠ざかる
この掌にあるのは
酸素 窒 ....
空が黒ずんでる時に
頭の中を覗いてくれるな
蜂の羽音が
世界の大嘘を囁いてる
慈しんでくれるな
吐き気がするほど
精一杯
そんなのは求めていない
トラックの荷台に乗り込んで
太平 ....
大切な花だった
毎日水をやり愛でた
ある日私はその花を
握り潰して
泣いた
手のひらに染み付いた花びらの色
物言わぬ花でさえ
信じられぬと恐れた
胸 ....
貴方は闇になり私に抱きつき 落雷となり私を貫く
全てが吹き飛びそうなほどに 愛している愛している愛しているわ
どくどく渦巻く激情が 張り裂けそうに貴方を追い求めだす
孤独になって ....
生きる事とは
つまり死ぬことだ。
人が虫が植物が動物が
生物が星が死へと時を刻む事。
それが“生きる”という事じゃないのか?
だからこそ
在り来たりだけども
....
葉緑体がうごめきはじめ
水の粒子が
細かくも玉になり
肌に薄く膜を張っても
心踊らない石礫が
川原に帰りたいと呟いて
乾いた舌が口の中で途惑う
手を伸ばして
掴みたいものなんてなか ....
彼女は
いつも高架の上で
行き交う電車を見下ろしてる
僕がそばに近づくと
物憂げな視線を
僕に投げかける
彼女は言う
どうしてみんな靴が汚れているの
穴が開くまで履き潰さなくて ....
寒い日暑い日
いつの間にか毎日の異常気象
毎年いってる暖冬と遅れる夏
部屋からでなきゃ
そんなことかんけーねー
BTOで手に入れた型遅れでも最新でも無いPC。OK
うなづいて謝って ....
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