僕は今日
死んでしまった
そんなつもりではなかったけど
とにかく
死んでしまった
誰が一番最初に
僕の死体を見つけるだろうか
体中から汚物を撒き散らす
惨めったらしいこ ....
ぼくらは両の手足と口で其々の聖書と夜を持つ
自愛の絹の帯で隔てられた小宇宙のなか
滑らかなつめたさにあやされて歌い
明日を諦める
朝を祈りながら憎み二度と望まないと誓う
八月が爆ぜて夏が広がり
テトラポットの向こう側で
海と空が入り混じるのを
優柔不断がこうして感じている
グレープフルーツの清々しい香り
水飴を練るように濡れていく心
睫毛を伏せて呼吸を ....
笑ってみても泣いてみても遠くの青空を眺めてみても
この人生は本当に私の人生だろうか
私は誰に投票したのだろう
私は何を買ってきたのだろう
私は目をどこかで落としたのだろうか
私の骨は ....
埋蔵された言葉の数々の
意味を探した 理念の
外部に探し出すことのできない
情報の言葉を 理解させる
私はプレゼントだった
苦悩を歩き回る時
人間を知ることのなくなった君に ....
消えたのは姿だけ
目に映る姿だけで
あたしのなかには
いまだに存在する
かつてのまぼろし
また倒れそうでも
保たなくては
まだ倒れそうでも
ゆるされない
わざとひどくして ....
思考経路が低下すると
眠くなる
眠る 眠る 眠る
何も 考えないで
眠る
眠りは
死に近いともいう
あたしにとって
眠りは最上の友だ
傍らに 猫を見て
まどろむ ....
悲しいことを悲しいと
嬉しいことを嬉しいと
優しさを受け止めて返せるように
痛みをきちんと感じたまま立ち上がることを
美しいものを美しいと感じ
この手で包むことを 造ることを
この足で立ち ....
【Ray】
神よ、この世界に光を与えて下さい
彼方の宙で瞬く星に
音なく凍える闇夜に
嘆き哀しむこの瞳に
澱んだ沈みゆく心に
脆くて果敢無き命 ....
単純な宇宙
ぶつかる隕石
破片
散らばる
微小
塵、
芥、
混じる息
そっと
頑なに君は意思を変えない
砂時計を逆さに返す
繰り返されるあの日
あの時
学んでは
忘れ
....
ひとを責めずに全力を尽くそう
ひとを裁かずに全力を尽くそう
そしてなにものかにお任せてしてしまおう
なにものかはたたずんでいる
世界にみちて存在をしている
責めず裁かず全力を尽くして ....
あなたが無造作に
がたりと置いたので 本を
びくりとした私は
月を落とす
空に掲げようと
抱きしめていたのに
地に落ちたからには
もう
生まれる気配はない
あなたが口ずさんで ....
{引用=
、筆を止める
月明かりにはまあるく
背中はやがて
丸まっていく
半身歩行
夜の夢遊
浅い眠りからは
気体だけが抜けていき
いつからかわたしは
人でない
....
夜更けの歌よ
あたしの股間の
溜まりに溜まって
溢れ出しそうな情熱を
受け止めておくれ
夜更けの歌よ
あたしの股間に
潜む小さな悪魔的欲望を
解放しておくれ
夜更けの歌よ
....
聞かせてください
そうは言っても
何も話さなくていいですから
声に出さなくていいですから
胸の奥で呼吸するみたいに
言葉を浮かべてください
生きていればあたりまえに
辛いことや悲 ....
ふたり歩む小径にも
ふたりくぐるアーチにも
薔薇たちは咲き誇り 香りはあふれ
胸の想いも 互いの声音や眼差しも
薔薇の魔法を帯びて かなしいほど甘やかに染まり
この園がいっそ迷宮と化せばいい ....
夢に触れて憧れを育みながら
しなやかで たおやかに
言葉が歌になるまで
幸せな時間を過ごせること
渇いた希望にもどかしい争い
求めるばかりの全てが
繰り返しながら問いかけて
切なさ溢 ....
キリンさんに
アフリカはどっちだと言ったら
あっちだよと
太陽の方角を首で示した
僕の故郷は
あっちらしい
キリンさんに
僕の故郷は見えるかと聞いたら
そこには広い草原があるかいと ....
こんなおとなに
なるはずではなかった
きょうもどうようを
うたっている
こどもたちはためらいなく
じゆうにものをうみだせる
おとなであるおまえはもう
だれかのまねしかできない ....
泣きながら走る時は雨の日がいい
首を抑えて注射を打って穴を掘って埋める
昨日は4000頭
叫びながら走る時は雨の日がいい
10km圏内じゃもん判ってる
今日は5000頭
....
一目見ただけで
たった一度
すれ違っただけで
あなたに恋をした
ときめく
胸の鼓動が
それからというもの
鳴り続いて
なかなか治まらない
あなただけを
好きでいたい
あな ....
怖がることも
恐れることもないんだよ
死にたいなんて
悲しいから言わないで
あなたが
この世に
生まれてきただけでも
生きていてくれるだけで
とてもうれしい
人を愛する
人 ....
川が流れるように
ゆるやかに
気持ちの良い
自分でありたい
川が流れるように
さわやかに
軽やかに
穏やかに
人生を過ごしたい
川が流れるように
自分は
穏やかに
豊富 ....
薄青色の空に
白い飛行機が飛んでいた
空にはめ込まれたように
それは刻まれていた
息苦しいほどに
きっちりはめ込まれたので
こほり とせきをしたら
点線が入って欠けた
白い飛行 ....
屈折率がちがうので
液体があるのだとわかった
ひんやりとした
理科室が好きだった
フラスコやビーカーやアルコールランプの橙色をしたたましいみたいな火
....
うさぎうさぎ
小学生のときに欲しがっていたけれど
飼育係はしなかった
早く起きるのがイヤだったし
忍び込んだノラネコに殺されているのを一番に見つけてしまうのも怖かった
うさぎうさぎ
寂 ....
1.
歯止め。折り合い。エイプリルフール。テリトリアルピッシング。俺は直滑降のペンギン。 1:28 PM Apr 21st Keitai Webから
2.
エンジの絨毯の上で、十文字の姿勢 ....
黒と白だけの問題ではない
見回すだけで
写真週刊誌は
血生臭い死体に事欠かない
国家間だけの問題ではない
いつまでも許容される
凶弾や破壊が
ピンポン玉を潰すように
魂の尊厳を ....
表現主義の映画のような
歪んだ空間に入り込む
心身共に平衡感覚を失い
パタリと事も無げに倒れる
すくっと立ち上がりBreedを歌う
マグカップのスタンディング・オベーション
マグカップ ....
水たまりを跨いだら、一国の王になっていた。
捨て猫の声が聞こえてくる。何故、捨てられた猫であるとわかるかというと、猫の言葉がわかるわけではなく、捨てられた猫の啼き声は、激しく依頼してくるからであ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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