カラフルなラップに包まれたおむすび
ころんとまるく
どこまでも行ってしまいそうなカタチ
「食べないの?」
いぶかしく、心配そうな声音で、顔を覗き込まれる
「もったいな ....
高台から見える街
よく知らないおじさんが死んじゃって
首を吊っちゃって
おじさんは婿養子
マイホーム買って
あっという間に娘は反抗期
奥さんは口もきいてくれなくなって
あげくの果 ....
コンテストで
以前一位をとった男が
仮にタロウとする
その男が
手のひらから
血を流している
重複を避けて
ようやくたどり着いた
住処で
手のひらから血を流し
そして目から涙は
....
お前の体が長く伸びる
影が増したのかと思うが
少し違った
のど元から
違う声が漏れる
口から漏れる声と
交互にささやく
お前が伸びて
私の肌を刺すときに
私は内面からもえぐら ....
笑え
生きる愚かさを
怒れ
生きる惨めさを
泣け
生きる辛さを
歌え
生きるお前を
喜怒哀楽
地に足踏ん張って
お前が生 ....
真っ白く
真っすぐになりたかった
どう見えるかなんて
どうでもいい
私は私を演じるのではなく真っすぐに
真っ白になりたいのだ
黒く見える染みのような汚れさえ
真っすぐ ....
*一時限目 数学*
美しき微分/麗しき積分/淫らな糖分=知性の所望するもの<睡蓮たちの睡魔
無限の輪っか((エタニティー=ハニーディップ×2))
を、黒板の隅に小さく描く
カリカリカ ....
カスピ海にも ヨーグルトにも 興味がないから
もっと ほかのことを語ろう
テレビショッピングの人魚
深夜 まばたきが追いつかなくなった深海魚
青白い光に照らされ 沈んでいた
カクテルグラスにヨー ....
哀しいのと忙しいのと
複雑なしおりのつみ重ねで
食べて汗をかき
お腹ゴロゴロの日々
ゆとりなく
ぎゅいいとチュウブをひねり出す哀しみのつぶたち
出てきたり戻ったり
結局は循環を滞 ....
ゲリラのような夕立に、なんだか思慕、なんだか死亡、慌てふためいても脳内麻薬がそら隠せない情熱のまにまに、ばら蒔かれるから少しは窓の桟から染み入る仕事熱心なクリーニング屋の巡回ソングについて行っ ....
真夜中のシナモン・バー
蒸気に琺瑯が 咽る
窓をけして開けてはいけない夜
捉えて、捩じる、からだ、
初めて会った他人の中に
この身を千切って置いてきている
毎日を、つづけると、
....
思い出なんかに頼らない
思い出なんかは忘れない
矛盾しているこの気持ち
たとえば看板なんかにね
まっすぐ生きろ
と書かれたら
ひょいと曲がってみたくなる
ああいう気持ちに似ていま ....
穴が開いてしまった
すーすーする
この数日
アタマの中はカラッポ
行動は上の空
今まで以上に
痛みもわからない
キミの名を夜ごと
呼び
日がな一日
サントラを聞きな ....
自分の稚拙さに嘆く
今の自分はこの程度のものしか
持ち合わせていない
この厳しい現実を直視しなければならない
直視したところで自分の背中は見えない
合わせ鏡という道具を持ち出すべきか
....
群青のカケラを
金のひらめきで
刺繍する夜
アラビア文字みたいな冒険を
してみないか
飛行機の窓を開けると
飛んでいくよ
君と君をおおっていた
包み紙が
君はどんどん
小さ ....
悠々と空を飛ぶ鳥に生まれたかった
大地に根をはる木に生まれたかった
水を泳ぎまわる魚に生まれたかった
さなぎから蝶になるように
そんなふうに美しくなりたかった
彼らのような日々を過ご ....
結末を先に読み終えた
項を捲るのが怖くなって
途中で其れを破いたんだ
途切れた物語は其処で
時間を止めた儘
結末を知らない儘
灰に為って
この掌から旅立つよ
読まなかった事にし ....
一斉に空に舞い散らばるチタニウム入りのそぼろ
プラネタリウム
白昼のアドバルーン
今日は
日曜日
とても
いい天気
家族
みんなで
今日は
ピクニック
高原を
散歩したり
山登りして
汗を流しましょう
新鮮な空気
澄んだ
きれいな川の水
....
どんな時も
君と一緒に
歩いていたい
笑いながら
悩みながら
苦しみながら
お互いに
どんな時も
離れずにいたい
ずっと
これからも
君と一緒に
歩いていきたい
....
心に
止まない
雨が降る
私の心は
悲しみの
どん底
心が
泣いている
人恋しくて
私の心は
泣いている
なかなか
泣き止まない
泣き止まないから
心は涙で濡れ ....
ほら、切り開く羽音の中で目覚めた、
液体の白さに目が眩む/
月を目掛けて飛ぶ蛍火に
歪んだ窓辺に移る信実とはかけ離れて
少しの眩暈を憶えられた
陽炎にふるえる鋭角な月よ
穏やかに誓った涙の ....
もしかして美佐江さんだったのかな
週末の都営新宿線本八幡行き
朝方はお出かけの人たちでそこそこに混んでいて
視線に気付かなかった
それとも無意識に気付くことを避けてしまっていたのか
私の ....
ふだん無機質なくろい眼をしておきながら
いまそんな風に悲しみを滲ませるだなんて卑怯だ
いくら透明のレンズ越し、光が落下する先の感情
外したって無駄だよ
どうせきみに見えるものは変わらない
....
白いワンピースは洗濯ものになって
草原を漂っている
小鳥たちは鳴きちぎって
草の先をピンと張らせている
あいつの口は買えないものが買えなくて
買い方もわからなくて ただ窓を怒 ....
正直者が馬鹿見る時代に
素直に腹の底から叫ぶこと
すでに凝り固まった頭には
これほど難しいことはなく
これほど恥ずかしいことはなく
これほど悩ましいことはなく
これ ....
ただその時だけのために
僕は長く険しい道程を
誰に断ることもなく
誰にも称えられることもなく
ただ目的地に向かって歩いてきた
時々空を仰ぎ見ると
青いんだか白いんだか
ま ....
メモパッドに
鉛筆で書かれた
花の落書きは
昨晩かその前かに
パソコンを眺めながらした
暇つぶしの
隙間つぶしだけれど
時と光と
このテーブルに座った
数人のヒトの気配に ....
ヒトは気付いて成長する。
それは自然に起こること。
みんなそうして生きてきた。
意識的にそうすることもあれば、無意識のうちにだって。
今、読んでいるあなたも 今、読まれている私も
すでに ....
私は何もかも見失っているのかもしれない。私として書くことのその意味を。そうして流れていくのかもしれない。海に平らな青さを見つめている。私のそこに死を恐れる、私とは何なのかと自分自身が不安になったり ....
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