あなたのくちびるから海がこぼれる
塩からい水が胸を濡らすから
わたしは溺れないように息をする
そっと息をする


空の高みが恋しいと指先をのばし
両手を広げてみるけれど
あなたの海が追 ....
あの頃の僕は その素直さゆえに目が曇っていた
僕はのけものだった 僕はきらわれものだった
そんな僕に手を差し伸べてくれたのはどこかの誰かさんでした

そんなどこかの誰かさんはどういう人かといい ....
交差点、右折待ちの沈黙を、遮るかのように
忙しなく雨滴をはねるワイパー
見ろよ、前方のシルバー ありゃ触角みたいに、うねうねうねうね
三億年前からの侵略者 まさに本のムシってか
銀色ボディのニ ....
君が望んだことの
お返事ですが

私も同じ気持ちです

君に食べられたいので
腐葉土になります

きっと私はもう
人の形ではありません

だから恐がらないで
いいんだよ

 ....
子供の頃
遊び疲れた僕をおんぶして
家に帰る母親の
大きくて広い背中
悪いことをした僕に
容赦なく
平手打ちを食らわせた母親の
大きくて強い手のひら


大人になって
一 ....
この
腹の底から
溢れ出る
涙は

私の涙でもあり
君の涙でもあるのだろう

サヨナラの時は
刻一刻と
近づき

そんな
酷い
答えしか出せない
この母体を
子宮を
 ....
何にもするべきことのない
そんな毎日を、私は
泳ぎ回るようにして、じっと
漂っていくだけ

私は手にコインを持つ、そして
疲れた体はその一つを捉える
手にお金があるのだと知り、眠りにつく ....
何かですらもない音楽すら、理解されずに寝転がっている。私はそこにそれを聴いたのだが、あなたはそこをそれに聴いていないと言ったのだった。私はこれを読んだのだが、あなたはそれを私のここに閉ざすと、空の向こ ....  
 
朝めざめると
あなたは哀しい
人の形をしていた

毎朝きまって
そうなのだとしても
本当のことは
けっして言わなかった

言葉にできないことや
したくないことを
たく ....
生まれながらにしてセミは
飛び方を知っているんだ
人間はもう忘れてしまったよ
しがみつくだけの脱け殻だ

子供の頃の僕らは
光に群がっていた
あの太陽のそばまで
飛んでいけると思ってい ....
ぜんぜんすごくないんだぼく
さすがになんにもできないんだ
こうなっちゃうと
地球を逆にまわさなきゃ
反対側にうつって
誰もいない月の上に立って
本当のことを
ただただ本当のことだけを ....
  いびつに
  きみをだきしめる
  できるだけ身ぢかく
  みつめるため



  しろい
  しろい
  息できない
  うまく笑えない
  とても、
  ビュー ....
{引用=


最近
ずっと
考えていた

部屋の隅に
うずくまって
考えていた

考えることの
テーマは
その日ごとに
違う

まるで
飽きないように
作られた
 ....
ハンドバッグに
黙って入れて
素知らぬ顔で
店を出た
あのおばちゃんを探せ
探せ〜

オイラにゃ
もって生まれた
犬並みの嗅覚が
あるのさ

だけど
ルルルルル〜
くしゃみ ....
発表が馬鹿にされたため
侮蔑されたとわかった
無能だと
いわれたとわかった

たとい指摘が正当であったからといって
ファシズムの統領に対して指摘する人間はいないはずなのに
指摘されたとい ....
 
 
三角定規が数ミリ単位でずれて
安アパートが崩れた
確かに昔、ぼくはその二階の
日当たりの悪い角部屋に住んでいたけれど
何度か前を通っても人の気配がなかったので
もしかしたらぼくが ....
良かれ悪かれ言いたい事を言い放つ
無責任な投げっ放しジャーマンスープレックス
再び上げるガードガードガード
何処まで来たかもわからない
どれくらい遠くまで来たかもわからない
今は僕 ....
途切れることのない草の匂いにどこかしら恐怖を感じながら
俯瞰できずに彷徨う夢を見た
朝目覚めると 季節はいつの間にか
冬であった





「それは大きな巨人である」
昨 ....
そう言って 羽を伸ばしていなかったというように
ぼくに伝えようとしているのかな
料理教室で素敵な魅力の誰かに会ったら
きみが幸福な事故に遭ったら
僕は何事も耐えられません

キッチンって  ....
盆踊りというものはそもそも
生者のもとへ帰ってきた死者たちも交えて
踊ったものではなかろうか

であるからして「死霊の盆踊り」
この映画タイトルは/タイトルそのものは
とても正しい

 ....
何が出来るの

何かが救われるの

繋がって痛いなんて

浅はか

聞いて

聞いて

効いて



眼中になくても

監視されても

生きていけない


 ....
想っても想っても あなたの影さえ踏めなくて
近づくたびに遠くなるよに 赤い瞳が見たいのに
暗い部屋へと消えていく背中をただ見ているだけしかできない
弱虫でごめんなさい あなたの幸せを祈ることしか ....
おはよう
君の声が聞こえただけで
こんなに朝は踊るよ
眩しいのは
陽射しが口笛吹いているから
朝露垂れて木琴を叩く

こんにちは
君の笑顔と弾んだ君の声
僕はおかげで嬉しくなって ....
初々しく純粋な目 
心輝かせた稚い微笑みの 
幼きあなた

あなたの微笑みが
あなたの目の輝きが
私の胸を愛の歓びで貫く…

あなたのことを想うと
我が胸は甘い切なさが溢れ
心に温 ....
{引用=
 しがらみ、ほだすから漕ぐ、漕ぐ、届かないもの、失ったもの、に馳せる隙
間、追い出し、持たず、右足、左足、込めるたびにこぼれていく、ビル群、ア
パート、果樹園が、ひしゃげていく、流線を ....
「ぐちょくなんだ?」

親友が わたしのことをそう呼ぶのが
“愚直”の意味さえ知らない私でも
ムカッとできる力を含んでいて、

『愚直だね』
(って言えるあなたは逆に言えば)
「ひきょ ....
もういやだ
あなたは泣くのね

何に?
人生に

ぶつかった雨粒にも
震えてる

肩に手を置けばいいのかも
わからなくなってしまう
ごめんね

言葉がみつからない

だれ ....
{引用=辛い夜を過ごして
束の間
平穏な時間が流れるとき

あなたのそばに
神様がいることを
あなたにとっての神様を
感じることがある

それくらい
神様はひっそりといる
眩しい ....
少女が腰をかける
やわらかき光が
屈折して
一人二人三人

1時20分
私はスケッチをしている

桃色の土はしめりて
昼間の太陽はなし
{引用=
 
窓の外
ふるえていた風が
いつの間にか足元を這い回り
行き場をなくしてうろうろとしているので
夕刻、わたしは
ゆるやかな地平の傾斜に沿って
飛び込んでくるひかりの粒の ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
海のあなた石瀬琳々20*10/7/14 13:46
あるどこかの誰かさんとみんなののけもののおなはしtianla...010/7/14 13:42
シルバーフィッシュドクター・キ...010/7/14 9:50
追伸110/7/14 8:06
背中寒雪210/7/14 5:24
こころゆくま...3*10/7/14 2:16
絶望に、無欲番田 210/7/14 1:53
ぼやけた、心の外110/7/14 1:53
さよなら二十世紀小川 葉1710/7/14 1:01
羽と自由葛西曹達010/7/14 0:57
シフォンケーキ惑星ゆうと2*10/7/13 23:50
ビューティフル[group]草野春心4*10/7/13 23:27
輝けるものは……真島正人7*10/7/13 23:01
万引きGメン・ジョー[group]花形新次2*10/7/13 22:38
発表が馬鹿にされたa010/7/13 22:36
独り言たもつ210/7/13 22:21
ぐしゃぐしゃ虹村 凌410/7/13 20:29
餓鬼が嗤う熊髭b010/7/13 20:03
幸福の食卓坂井ハナ210/7/13 19:07
詩霊の盆踊り海里110/7/13 18:42
ただの乾燥蝶澤1*10/7/13 18:25
『紅い花』東雲 李葉3*10/7/13 18:19
挨拶乱太郎11*10/7/13 17:24
私の愛するあなた一 二310/7/13 16:54
たからかからふ310/7/13 16:11
青春時代佐和610/7/13 15:50
雨と友とグレイと朧月210/7/13 14:37
「あなたのそばにいる神様」ベンジャミン2*10/7/13 14:22
「1時20分」生田 稔510/7/13 14:18
息を吐く黒木みーあ210/7/13 13:29

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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