東京という首都は
田舎者が寄ってたかって
作り上げた理想の街だ
好き勝手に恥知らずに
過ごせるところ
電灯の明かりを
何時までも灯す為
人のわざ ....
死んだライオン
生きた女神
塊の溶解
反射する赤
額の皺
時間をかけてゆっくりと
育んでいくように
紐解ていくように
途中
道を間違えて
ドコかわからなくなるかもしれない
君 ....
硝子造りの七色都市構造が、瞬間的大瓦解を経験した夜明け
かつてない沈黙と瓦礫の地に、透明な砂がきらめき流れてゆく
ひときわ目立つ明星の下、
青く波立つ薄い硝子板に挟まれて
銀の髪もつ鉄製の ....
あと10日で
あたしの生まれた日が
来る
もう
嬉しくもない年だが
1年に一度
この日は
母に 感謝の電話を入れる日に
している
なぜなら
遠いこの日
あたしは産まれ ....
胃にもたれるほど
甘いショートケーキなら
忘れさせてくれるのか。
僕が死ねば
君は僕を愛すのか
では僕は死ななければ
君に愛してもらえないのか
玄関が開いても
わたしではない
ので
もどす
お昼に食べた
おとうさん
おかあさん
ひとしきり泣いたあと
ゆっくりと暮れる
そういえば
今日は人死にがある ....
つないだてをはなさないままで
わたしはねむりにつきたいのです
あなたは ないてない とつぶやいて
またなくのです
あのひわたしが すきだ といった
ゆりのはなのかおりをただよわせたま ....
1.花畑に咲く
{引用=もう朝は終わってしまった
ちいさな女の子の
やわらかな手のうえで
朝は終わってしまった
だれかの罪が
ぼくの眠りを食んで
プランターの中で育って ....
ビールでも水割りでもごまかせない夜があると知った
枝豆だったらイケたかもしんない、んなわきゃない
じゃあほっけは?とかどうでもいいからお会計済ませて
明日会社休むとか言っ ....
これ以上ないって程の底辺にいる気がするが
それでもあなたとは別の底らしい
もしかして偶然であったとしても
ちらん と見るだけでナニモしないだろう
底と空は同じ場所だ
底につけた爪あとが ....
誰かが言った言葉を
僕は
プラカードに押し込める
持ち歩いても
僕には
所詮関わりのないこと
遠くに行きたい
自分の言葉で
他人の思想じゃなく
自分自身の血肉 ....
うたを歌わなくなって陰影がわからなくなる
道端にすべて宇宙の残骸がおちているような
夕暮れまで秒読みを開始してアルミの屋根を
じっと眺めていた小国民少年少女一様に空へ
沈黙はもうだれもみな ....
故郷の
桜の木が老いている
むかし酒屋だったところが
更地になっている
火の見櫓もなくなって
夕方になれば
知らないメロディが
柏の原に鳴り響く
昨日見た夢を
母に話 ....
無能なる学者として
私は 生き残っていくことだろう
過去に抱えた 問題の解決策を探りながら
見つめた 影の形に 日が暮れる
私は波紋を見つめている
筋の間に捉えた リズムを
池によ ....
噴水の水が初夏の光に輝いています
少し汗ばんだ笑顔が眩しかった
指文字の「ら」を示しながら
クロスフィンガーサインの意味を
教えてくれた。
橋のたもとで
待っていたの ....
宇宙へ打ち上がる星になりたい
ジェットエンジンなんていらない
魂を燃やして空へ
真っ直ぐに飛んでいく
塵ひとつ出さない
空を見ない人は気付きもしない
僕の旅立ち
{引 ....
ふたつの言葉が死んで
ひとつのフレーズが残った
俺はそれを際限なく殴り
本物の血が流れてくるまで待った
稲妻は脳髄を
喰らいつくすように走る
傷みとも呼 ....
物事を決めることが苦手なくせに
わたしはいつでも答えを望んだ
夕闇に肌の色も溶け合うような
あやふやな暑い夏
ゆらゆら揺らめいたのは
空気なのか こころなのか
....
手首につけた 花柄シュシュ ゆれる あなたが外した
時計を逆に回して10年前
もし あの娘とあたし 同じように 目の前に
現れたら あなた どっちを選ぶの?
好きな気持ちは ....
皮肉なものですね
愚痴をこぼしたくなるとき
その愚痴を聞いてくれ人は
愚痴なんか聞かせたくない人だったりする
遠まわしな言葉が
あなたの
うんうんという相槌とともに
だんだんと本 ....
天使と間違えられた悪魔が
今まさに翼を拡げて地上を去るところでした
人々の彼への愛は(またはその逆も)確かだったはず
なのに彼の血が自分達と違うのを見ると
一同揃って鍋に蓋を閉めました
....
花びらの裏側
紙吹雪を紙は憎んだ
たどりつけるがたどりつけない
たどりつけるがたどりつけない
何もなく明るいものを見ている
無いものをすぎる無いものを見て ....
裏庭の{ルビ姥薔薇婆=うばばらーば}は薔薇を愛している
薔薇のネームレス
薔薇のシノニム
薔薇という名前のピース
何もかも愛している
生殖器としての恋矢は
それはカタツムリたちの話
....
鼓動がいつもより早くて
いきぐるしいので
ねむれない、わたしは
なんども寝返りを打って
いちばんましなポーズで
妥協しようとする
あなたはベッドの一番とおいところに ....
誰も見たことのないお話を求めて
君はいつも私の前から姿を消すの
取り残された私は腹を立てて
誰も見たことが無ければお話など成り立たないよって
君の枕に向かって囁き続ける
誰も見たことのないお ....
今まで引いたくじは、すべて当たり。
最初はドキドキしたけれど、5回もすれば慣れてくる。
楽しくないけど、当たりなんだからいいじゃない。
知ってる人がハズレを引いた。
泣いていたけど、何 ....
今では
ベルトの穴も
あけられないほど
太り
ブヨついた
おいらの腹回り
口さがない人を
人を気にしていたら
こんな風にはなりようがない
くちなしの
白い花
天ぷらに ....
雨が降ってきました
ぽちゃぽちゃ
ぽちゃぽちゃ
水たまりできました
とことこ
ばしゃばしゃ
歩くあるく
「あら こんにちは」
「まだまだ もうちょっと」
もうちょっと
とことこ歩く ....
初夏の風がゆるやかに舞い込む白い部屋で
微睡む少年
本を読む青年
壁には無造作に留め付けられた
幾枚かのモノクロームの写真
天井から吊り下がるのは
模型の銀色の飛行船
窓近くの硝 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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