ライムを搾ればそれだけでいっとうだわ そ
う云ってきみはライムソーダを眺めている
少しばかりゆがんだグラスの底から生まれた
泡が ゆるやかに浮かび上がっては ぱちり
と弾ける きみの瞳はい ....
一晩中僕らは「恋のゲーム」に酔いしれて
そうして僕の「疲れ果てた」 目は
グラスの中を 「探している」
僕だけが 「ひとり」 歌わされているのかもしれなかった
翌朝 甘いコーヒーで 「 ....
何でもない、俺は、
思いを出るだろう。世界に、
青い、川を見つめ、
自分自身として、見つめている。
プールの、中で、
昔は、追いかけっこをしていたこと。
小さかった私は、ラムネを開けた ....
ついに私は
私を演じきれなくて
舞台の幕を下ろしている
途中なのだった
ふと私は
我にかえり
路上で目覚めたのだ
役者のように
服を着て
それ以外に
何もなかっ ....
車に轢かれた猫がいた
アパートの階段を下りてすぐ
寝転んでいるそいつと目が合った
おまえ、おれがくたばるまで
カラスがつつかないように見ていてくれないか
うそ
にゃあ
....
【病んだ人】
もうこれ以上ボクの心を壊さないで。
君の声を聴かせないで、
その笑顔を向けないで、
胸が締め付けられて破裂してしまいそう。
何も見せ ....
{引用=上滑りした会話が
水槽の中で泡を吐いた
外は
しみこむような雨
果実を一つ
大きな手が絞ったような
雨
呼吸困難で
死にそうだと
酸素が足りないのだと
嘆く声が聞こえる ....
愛情は肉のかたまりのようです
二十をこえても十の少女のようだった脚を
愛情はたやすく女のそれに変えてしまった
胸にも腰にも腕にも愛情は柔らかく実って
腕のすき間から零れるような身体ではない
....
足手まといなら、そう言ってくれてかまわない
貴方の自虐的なジョークを
笑ってもいいのか分からない
社会勉強を鋭角から睨み付けた1ヶ月前から
次から気をつけます、を連呼している
泥濘を ....
働くとか働かないとかわけわからん
結局自分は楽がしたいだけなんだろ
結局極論金がすべてで働かない男経済力がない男には魅力がないとか
まあバッサリ言いきりますわ
ほんとに
京ちゃんは子供を生ん ....
ちいちゃくなる
ちいちゃくなる
ああ今小人になれたらいいのに
誰にも見付からない小人になれたら
臓器を守るようにしてしゃがむのです
普段臓器のことなんか気にしたことないけど気になる
今日
....
言葉を覚えて
可愛らしい瞳
素直で純粋
はむかわない
浮き輪を背中に付け
カタツムリ
浮き輪を顔につけて
ヒマワリと言う。
足に乗せ飛行機をすると
喜ぶ
臭い臭い布団もって ....
それはネオン街の影
砂に犯された風が吹きつく夜だった
あたしはナイフを握っている
突き立てることも
振りかざすことも出来ず
光る先は柔らかい皮肉
自転車のサドルに砂が積もる
星の粒子がこ ....
卓越した頭脳に何の問題が有るか、なんて
利己主義の恋人は言う
あなたの彼女の精神は病んでるって言うのに
袋入りの粉にまた手を伸ばす
あと一回
これしかないのよあたしには
また着 ....
おまえがメシを作る前に
言っておきたいことがある
非常に厳しい
俺にとって
ひじょーに厳しい話ではあるが
俺の決断はゆるぎないものだ(と思う)
俺の好物の揚げ物をつくるな
旬の魚の刺 ....
静かにうたえば
静かな明日がくると夢みた
みそうだった
こんな静かな夜だから
どこからか訪れるはずの
朝がくる前に
私は少ししなければならない
たとえば謝罪のような
....
ココアが飲みたくなって
君に「ココアどこ?」ってきいたら
君は心配そうに近づいてきて
おでこの熱をはかってくれた
僕はあわてて
「違うんだよ」
「ここはどこ?じゃなくて」って
言い終 ....
いつかは消える。記憶も、言葉も。
記憶は深い霧の中へ。言葉は風に飛ばされて。
手を伸ばしても届かない。
どれだけ走っても追いつけない。
そしていつかは、消えたことも忘れてしまう。
必 ....
やさしい色を身に付けたいけれど
うまく馴染んでくれない
気が付くと
いつも
寂しい風景
「いろはにほへと」
と、言うけれど
夏の幻 ....
100608
カビンにバラを活ける
埋められた青春が泣きだしたのか
一斉に花を咲かせたベルばらの日々が
昨日のように感じられるのか
春猫 ....
急逝蝶苑だったのだ
ドップラー効果を知っている
無線無料タクシーに 乗って
ダンゴ虫のポーズを とって
行き着いた 場所は
碧の体液は セルロース製では
....
夜になると
傍にいるひとは
もっと近くに来て
遠くにいるひとは
もっともっと離れて行く
湖に溺れている豚
必死な形相
肺にあふれる涙
私は歩けないから祈った
永遠に沈黙が続くなら
壁に骨をぶつけ
音楽を差し上げます
青空を
深々と突き刺すスズメバチの群れ
赤く腫 ....
東京という首都は
田舎者が寄ってたかって
作り上げた理想の街だ
好き勝手に恥知らずに
過ごせるところ
電灯の明かりを
何時までも灯す為
人のわざ ....
死んだライオン
生きた女神
塊の溶解
反射する赤
額の皺
時間をかけてゆっくりと
育んでいくように
紐解ていくように
途中
道を間違えて
ドコかわからなくなるかもしれない
君 ....
硝子造りの七色都市構造が、瞬間的大瓦解を経験した夜明け
かつてない沈黙と瓦礫の地に、透明な砂がきらめき流れてゆく
ひときわ目立つ明星の下、
青く波立つ薄い硝子板に挟まれて
銀の髪もつ鉄製の ....
あと10日で
あたしの生まれた日が
来る
もう
嬉しくもない年だが
1年に一度
この日は
母に 感謝の電話を入れる日に
している
なぜなら
遠いこの日
あたしは産まれ ....
胃にもたれるほど
甘いショートケーキなら
忘れさせてくれるのか。
僕が死ねば
君は僕を愛すのか
では僕は死ななければ
君に愛してもらえないのか
玄関が開いても
わたしではない
ので
もどす
お昼に食べた
おとうさん
おかあさん
ひとしきり泣いたあと
ゆっくりと暮れる
そういえば
今日は人死にがある ....
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