ここを去っていく人は
わかっている
だから
もう言うな
最後まで他人だった君
零した涙に
海が写っている
砂浜に
さよならと書く
君も写っている
go ahead
好きなもの
好きのために
go ahead
何者でものない
私のために
つながらない
電波の向こう
私は
何のために
信じるのか
ありもしない
お ....
想像する 何でもない「意味」を
他人に「語る」空の中を
「海ではない」と 見つめているのかもしれなかった
私ですらない波紋として 「理解する」ように
季節の終わりに「また」訪れるのだろ ....
恋と詩と
あとひとつ
思い出せないのです
と言って
遠いところへ
いってしまった
あとひとつ
それはあなたの
声、かもしれなかった
ハーケンクロイツに脅されたって
この弾道は変えたかねぇな
鶏冠に来てるのは
こっちも同じだ犬の糞野郎
....
あなたのされこうべをかかえて
どこまでも歩いていく
あなたの影をひきつれて
どこまでも歩いていく
あなたのまぼろしといっしょに
どこまでも歩いていく
いきていく
土に帰らぬ朽ち葉を一枚、
あてどなく水面に浮かべた細流の
畔に立った子らに見送られては
水の音も爽やかにせせらぎ
淡くまぼろしのように霞み
遥か幽景の連なる墨絵のごとき山々
それで ....
そこにあるものは
あまりに透明だったので
気づくことさえ難しかったのです
たとえば自然を書くことは簡単で
木や空や海を書けば良いのですが
それらをつなぐものを書くのは
たいへん難しいこ ....
蔑視される能力の証明書から
抜け出すことを考えた人間の
えらそうな笑みを見るたびに
あれなので
アフカル
アフカルというのは
あれ
たまごがたの
ヘルメットを
かぶったやつ
....
ある朝
キリンが
烏に言った
カラス君 カラス君
申し訳ないが
どこかに広い草原がないか
探してくれないか
空を高く飛べるカラス君
君になら見つけられるかもしれない
僕の故郷を
....
どっちでもいいじゃないか、
だったらさ。
別に悲しくなんかないし、
楽しくなんかもない
でも、
そんなこともない
どっちかに規定しろなんて
誰も言ってやしない
だから
そんなのほ ....
君かもしれない
水銀のように形なく
まどろんだり拗ねたりするのは
僕の隣で眠る君かもしれない
瞬きを繰り返しては破裂する
懐かしい季節は背徳に伏し
窓際でこころに抱えるには大きすぎる
....
瞳を見つめあい
物言いたげな君
皆の前だから
恥ずかしい事はできない。
君は「女の価値無いから」と言う。
それ以来
メールを打っても
電話をかけても出ない。
その時、愛は自殺し ....
ちょっとだけ
似てると言われるから
なれそうな気がして
試験受けてみようかな
(募集要項をペラペラめくる)
やっぱり無理か
みどりじゃないもん
そろそろ、車は宙に浮いているだろうか、と問いかけられたとしたら、
答えは、いいえ、だ。
かといって、その問いに答えてはならない。
答えは大抵のものを不純にしてしまう。
殺戮者のナイフ。約束 ....
ばいばーい
ばいばーい
ばいばーい
ばいばーい
重なり続ける子供たちの声
君たち
ほんとにばいばいする気があるのか
ものすごく元気いっぱいで
まだまだ元気いっぱいで
そんなに元気 ....
ローテイトする空気
ツンとした金属
それが君
つい触れてしまいたくなる
そびえる金属の塔
不可思議
早巻きでみる植物のように
私は蔓を伸ばし試みる
君への動脈
ツンとした金属
....
さみしい人は敏感だ
さみしい人は
さみしいということに一生懸命
あまりに一生懸命にさみしがるから
周りにいる人は触れられなくなってしまう
さみしがる人が
さみしいということにひたむ ....
うす青く空にひらいたドアの隙間から
輝く雲が覗いている
今も遠くはなれて君をおもう
見えない手のひらで
君をそっと抱き寄せる
(いつの日もよすがを探している)
(途方に暮れて)
あるいは ....
サラサラしてたり
もこもこしてたり
べたべたしてたりする形状をしている煙の種
色は違えど辿りつく場所は
筆をキーボードとマウスに持ち替えて
ひとり、鬱憤を叩きつける
モンタージュ写 ....
今こうやって、言いたいこと伝えたいことを
言葉として端的に述べることができないのも小人のおかげです。
何でも簡単に言葉で片付くのであれば
世の中はとても寒いでしょう。
言葉にならないから相 ....
言葉が私から去っていく。
波が行っては来たりを繰り返すように。
さっきまでいた言葉が、今はない。
認知症ではない。過去があやふやではないし、言葉が出ないことを自覚しているから。
言いた ....
まっくらだったのに
その男は普通に部屋に入ってきて
箱を置いていった
その大きさは幻聴に悩む私の音域ほどもあり
身震いする
いく日もほっておいたお風呂の水を
ざぶとかけられた気分
隣 ....
くつがえりたる
そのエッジは斬って、裂きます。
手の内で
私を温めた
手の内の ハデスを
ブランケットにくるまれた
彼の丸みごと
つんざいて、
また飄々とした ....
地球儀の回転が速すぎて
僕の目が裏返る
なんてこった
地球儀で遊びすぎて
僕の体が透明になってしまった
透明な体を元に戻したい
(材料)
宝くじ ....
鏡は嘘をつくようだ
お風呂に洗面所があったから
引っ越す前だ
団地の頃だから
たぶん小2とかそのくらいの頃
「なんでボクはボクの中にいて
アイツはアイツの中なんだろう」
....
ライムを搾ればそれだけでいっとうだわ そ
う云ってきみはライムソーダを眺めている
少しばかりゆがんだグラスの底から生まれた
泡が ゆるやかに浮かび上がっては ぱちり
と弾ける きみの瞳はい ....
一晩中僕らは「恋のゲーム」に酔いしれて
そうして僕の「疲れ果てた」 目は
グラスの中を 「探している」
僕だけが 「ひとり」 歌わされているのかもしれなかった
翌朝 甘いコーヒーで 「 ....
何でもない、俺は、
思いを出るだろう。世界に、
青い、川を見つめ、
自分自身として、見つめている。
プールの、中で、
昔は、追いかけっこをしていたこと。
小さかった私は、ラムネを開けた ....
ついに私は
私を演じきれなくて
舞台の幕を下ろしている
途中なのだった
ふと私は
我にかえり
路上で目覚めたのだ
役者のように
服を着て
それ以外に
何もなかっ ....
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