ひとは
潮の途中に
なにを聴くというのだろう
聴くという言葉は
はなはだ都合がよくて
かげかたちが整えば
それは素敵な
嘘になる
耳を聴く耳は
どこにあるだろうか
問う ....
ちくしょう
あんなヘマは
二度としない
彼女は
実は男だったなんて
でも
案外、都合よかったりして
ちくしょう
あんなヘマは
二度としない
だました ....
知ってるさ
私は誰よりも君に愛されてて
誰より君に大切にされてた
知ってるよ
私も誰よりも君を愛してて
誰より君を守りたいって思ってた
か弱く鮮明なキミドリ色の光は ....
朝の4時に『目を覚ました』
「もう一度」夢の中に出て行くのかもしれない
「果て」には何も無いであろう
私の外を『見つめている』
『私』は眠っていた
「何となく」壁の中に
駆けていく ....
自分の髪が煩わしくなるとき
夏の訪れを感じる
いっそ丸坊主にでもしてしまおうか
と思っては、躊躇う
長袖に隠れていた腕が
恥じらいながら顔を出し
外気に近づいた脇が
風の気配にスー ....
泡がうまれ
浮かんでいって
はじけて消える
泡が泡として存在した
一瞬のいのちが
空中へ放たれてゆく
窓のそと
にゅうどうぐも
夕立がくる
ひとり
またひとりと
....
ふいにかなしい
つねに、ゆくえをなくす
ここへ、はずしたばかり
なまえ、しらないくだり
いつまでもしにたがりやまないときはいつ どうしてかなしいとはりさけるの みずがめからのぞくかおに ....
満ちたり欠けたりする月のように
人と人の間に打ち寄せるさざ波
指と指をからませ確かめる温度に
永遠という名の嘘が漂う
舟に揺られ夜の海で星を眺めながら
それぞれの孤独が空の上で出会う
....
真黒い煙草をひとつ
口に咥える
黒無地のTシャツ
叩きつけた腕の痣は
白色の地肌を
世界に剥きだしにして
夜
になれば
ケロイドの上
やさしさを詰め込んで
眠りつく容器の ....
夢の中で
君の腰骨のラインを 指先でなぞる
なめらかな稜線で
硬質なものに触れそうで 触れない
表層を
すべる すべる すべる
光源の分からない 薄明かりの中
....
100612
晴れたので
トロンボーンを吹く
トランペットだと
昨日の人が泣くのだ
夏が来たと騒ぎだし
夜の石を捜し出す
晴れたので
....
何か書こうとしても何を書いたら良いのか分からなくて、ましてや短歌を投稿するのもしんどい。っていうか短歌を投稿する方がしんどい。だって詩より更に研ぎ澄まして凝縮しなきゃ、なんだから。そんな訳で散文の方を ....
子供の頃に見た
昼間の夜空を覚えている
小さな光の点を
本当の星だと思っていた
プラネタリウム
その言葉の響きの良さも
好きだった
そして
今でもときどき思うんだ
....
呼吸が
浅くなる
内側に
水が流れている
部屋の
真ん中を流れている
水には
氷が浮かんでいる
部屋の向こうに
誰かの気配がしている
が
そこには
壁があり
向こ ....
慣行されたライト
並列感覚には糸目もつけず
デジャビュ
デジャブ
トレビュート
トリュビュート
三角に死角
山門に叩き押し込められ
無垢
るる
流
粒流龍
願いは叶ったか
願 ....
たどりつけない旅の途中に
虹が死んでいた
ゆれつづけるブランコのそばで
風が橋を切り落とし
だれも乗らなくなった三輪車や 首の短いキリンが
空に溺れていった
空は血を吐いていた
....
好きって何味?
働くってどんな味?
やりがいは?生きがいは?
ある人はこう答える。
好きは、いちごの味。
その他は、汗の味、と。
楽しいってどんな味?
幸福は何味?
悲しみは? ....
いちまいの毛布から抜け出した朝は
月が赤い雲に照らされていた
宛はないのだけれど
ただただ澱む空気から
わたしをひとりにする風を感じたくて歩いた
夜明けの部屋ではひとり
きみが ....
男か女か わからない人が
男か女か わからない人と
つき添いゆく
善とか悪とか スキモノなので
ここぞとばかり 彼達を悪としたのだが
男らしい男であるはずの この身には
男も女も ....
目を瞑ると
葱畑が見える
むかし
実家の裏にあった
あの葱畑だ
あの頃のように
目を瞑ったまま
人差し指を立ててみる
赤トンボが止まっている
目をあけると
それ ....
元気良く
12、12、123
今日も元気良く
行ってみよう
人に頼ってみよう
世界が広くなるから
人に寄り添ってみよう
世の中が楽しくなるから
愛を与えてみよう
笑顔が出るか ....
白線の内側に下がってお待ちください。
白線は自分で引いてください。
内側と外側は自分で決めてください。
白線の外側を
一匹のシオカラトンボが横切っていく
軟らかくて
....
一般的な人生を
テンサイ的に捉えたら
きっと興味を引くだろう
一般的な人生を
一般的に捉えても
テンサイ的に表せば
きっと興味を引くだろう
僕はそれすら出来な ....
百三十七億光年彼方の
兜率の天のマリンスノウ
シュレ猫とヒッグスのピッグス
いくつもの眼差しが
宙に浮かんでいます
それぞれの波長に見開いた目をもって
あれらは祈りの小函
見届け ....
もう帰らない
いらない感情も
重荷の浅い頃も
ひろっとけ
触っておけ
汚がって忘れたいこと
全部忘れても楽になんてなれないさ
苦しかったな
寂しかったな
いつも誰かに憧れてた ....
なにもない場所で生まれる言葉は
なにもないと思える私の中の歴史
かじっただけのアイスみたいな安価な
浅い浅い川の底にある小石みたいな
それでも私には捨てられない石
生まれたときか ....
海の向こうから来た手紙
躊躇わない見慣れた文字が、
心に触れるのです
確かに
生きる意味があるように
昔を思い出す、力が湧いてくるような
元気でいらっしゃるのですね
少し怒りっぽい
....
どうして続けているのか?なんで辞めないのか?
もうやる意味があるのか?
みんなは自分にそう問い掛ける。
それはそうだ
もう、こんな体だし
年齢も年齢だった
....
木がひとつ燃え
(それは一時の風の音によって現され)
煤には種が
哄笑とともに運ばれて沈む、
森は親愛なる友として
暗黒がとぐろを巻く深い木々の先に
持つものも、持たざるものをも包みながら ....
誰とも話したくない
一人にしてくれないか
疲れている
ひどく物憂い
沈む夕陽を眺め
深い紫の空に思いを馳せたい
皆、何処かへ行ってくれないか
言 ....
3340 3341 3342 3343 3344 3345 3346 3347 3348 3349 3350 3351 3352 3353 3354 3355 3356 3357 3358 3359 3360 3361 3362 3363 3364 3365 3366 3367 3368 3369 3370 3371 3372 3373 3374 3375 3376 3377 3378 3379 3380
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