遠くでノックするおとが聴こえるのをずっと待っている

ドアの向こうの、ドア

夜はさみしいのさ 正常を逆走しているから

その行為に由来するせいめいがうごめいて 無条件に肌色と平熱を待ち望 ....
こんなに悲しいのに
誰もぼくのこと理解していない
少年は海を前に呟いた
猫は鳴き声をあげた
少年には賛同していると理解したが
そうじゃなかった

猫は雌猫のところへ駆けて行き
じゃれあ ....
毎日同じ時間に
ぼくの家に電話する
伸びない手を補おうと
受話器の向こうで
懸命にストレッチするきみ


無様だね


会うたびに
一緒にいたい
なんて口にするのは
 ....
ぼくだよ、判るだろ?メール待ってんだってば。電話は込むからさ。去年みたく「あ、忘れてた」とかぶっ飛ばすかんな。マジ別れるし。有り得なくね?彼氏だぜ。仕事とか言って、あの男と会ってんじゃないの。ほら、メ .... {引用=それから僕らは目を閉じて
懐かしい記憶がまるで現実になるのを
ただ暗闇の中に見つめるしかなかった

夜は
真っ暗なだけじゃないと
遠い星々がささやいている
けれど確かにその暗さは ....
 
 
街を横断する途中 
戦場とお花畑が混在していた 
血を流して歩く兵士も 
花輪を編んで笑う少女も 
同じ街に生きていた 
そのどちらにも属さずに 
風は吹いていく 
この街に ....
雨の日はお弔いをする
恋のような後悔のような
小さなもののお弔いをする
言いたいことがあった。

聞きたいことがあった。

あとで、にしたら、

ぐるぐるまわって、

やっぱり黙るしかなくなった。
かぜのつよい日に
まどを開け放して
ねそべっている

ちいさな
こどもたちは
光の輪を抱いて
右から左から
上へ下へと
舞い上がっている

雨は
そのうち降るだろう
月が ....
ぞろぞろぞろぞろぞろぞろ。
客足多くして。

ぞろぞろぞろぞろぞろぞろ。
動物博覧会に。

ぞろぞろぞろぞろぞろぞろ。
回腸を満足させ。

ぞろぞろぞろぞろぞろぞろ。
蝸牛の機嫌を ....
雨音から始まって
月の影に夢を見た
風の音がやむ夜に
咲いた色は薄紅で
狂気の朝に狂喜を

最も美しいものは
死後の世界の花束
拒絶の嘘を知って

別離への指切りと
晴れ晴れとし ....
風に散った花が夜空に沈み
雪となって降ってきたその日も
月は アルバムの中で
にこやかに輝いている

黄色い水門のあるあの夜の場所で
木々はそのままの緑して はだかの雪を抱き
川はそのま ....
金色のマヨネーズが冷蔵庫のドアの間から
にゅるにゅると出ており、
まるで××の○○みたいに
にゅるにゅると出続ける
あたしはスリッパの先で食い止めようとしたけれど
マヨネーズはヘビみたいにす ....
少女は見ている
座って見ている
木のベンチに座って見ている
公園の木のベンチに座って見ている
鳩が降り立つのを
鳩が飛び立つのを
豆が飛び散る
乳母車が通るから

――赤ん坊の目
 ....
仕事の後の達成感
全てから開放され
自由の身になる。
スイーツ三昧する

全身の疲労感と
充実感
会議の場を作る。
先生と呼ばれる。

自分に95点をつけたい
冷たいビール片手に ....
後悔だけは忘れないって
そんなの悲しすぎるから
全部忘れてください

僕があなたに言ったこと
全部忘れてください

嘘を言ったんじゃないんです
ほんとうだから悪いんです
あなたは知ら ....
人の愛し方を丁重に教わったせいで
愛されなかったときの対処ができなくなっていた
仕方が無いので そのまま愛すことになった

という物語を教材にした
講義を受けてはいたが
教授があまりにも不 ....
荒地のなかでみつけた言葉
言葉はかれのなかで炎となって燃える
その輝きに
闇はかれの足もとから一瞬遠のく
かれは炎をみつめ
ひとときあたたかい心をとりもどす

やがて炎は消える
しだい ....
モラトリアムの
透明な壁伝いに歩いていたら
いつの間にか
歪な円運動を繰り返していた

足を上げると
そこに階段が出来上がり
振り返れば
過去が螺旋状に積み重なっていた

同じ ....
ワキを剃った私に
エライ別人やなぁと
あなたは妙に粘着質の
視線を投げ掛け
「少しだけ
 剃り残しが
 あるのがいいんだよねえ・・げへへ」と
変態コメントを発する
そういえば
あなた ....
ほんっと、飾られた言葉で言われても
なんにも入って来ない

今二人が歩いているこの道に
赤い花が咲いているけど
僕たちはその花の名を知らない、から何?

知れというの?
それとも短い命 ....
傲慢を隠し持って

80センチメートルの高さから引力に引き寄せられ転落して

右の額と頬骨は優しさを誇示し脳をまもって

真っ暗な無痛の感覚から小さな円が拡大して

モノト ....
さよなら、雨粒にうつる横顔。

さよなら、にやっと笑う風。

さよなら、やさしい雪の匂い。


さよなら、夕暮れの涙。

さよなら、やわらかな猫。

さよなら、終わる夜。

 ....
ゆるんだ包帯
心臓のおと
遠く遠くゆめになる
つなぐてのひら

もしもし、あのね、

つないだまま
きっと忘れたりしないって
むらさきいろの眸が
しずかにわらった
無駄にやたらに生まれてきたのだから
無駄にやたらに死んでいくのはしかたがないこと
この際自殺は承認しましょう
死にたい方はまず家族にきちんと説明をして納得してもらってください
 ....
お空を 雲が流れてゆく
わたくしは
けむりのとったんにとどまる
丸い果実にもやされた
乳房の曲線を
つめたく伝う

円柱の墓標は長く
石のままなのね
黒光りのかたさに 無表情の
ま ....
だんだん眠くなってきた。
お薬のおかげだ。
まばたきがゆっくりになり、呼吸とシンクロしてる。

私はこの世界より、寝ている間の世界の方が好き。
ファンタジーあり、スリルあり。もしかしたらこれ ....
道の歪みのそこここに
溜まって出来る水たまり
昔の雨にはつきもので
道行く人の迷惑で

車が通れば泥をはね
人が踏めば靴汚し
道の歪みの性格を
そのまま見せる水たまり

そのうち道 ....
タイから帰ってるはずのカワバタから連絡がなかった
カワバタを想うと滝の音と満月が濃くなった
さいきん心癖のように思うことがある
カワバタが独身だったらあたしはユキオと別れているのだろうか

 ....
ここから見えるのは緩やかな勾配と
奥行きのある青い空
越えられぬ丘と誰かが呼んだ
そういうものがあるのだと
そういうこともあるのだと

例えばパレードを追い掛けていく子供が
その浅いふも ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
どうせ腐れビッチだけどなわだち彩子010/6/16 10:42
猫と少年冬野 凪310/6/16 9:33
言い訳寒雪110/6/16 8:11
7/18 キ・キ・チ・ガ・イver.森本隼110/6/16 5:00
ベンジャミン1*10/6/16 2:55
風は吹いていく小川 葉210/6/16 2:51
はるな110/6/16 2:36
あとで、小鳥310/6/16 1:15
はるな310/6/16 0:47
動物博覧会にいったよR.F.1*10/6/16 0:01
亡骸を雄太010/6/15 23:43
風花雪月草野大悟1*10/6/15 23:00
黄金の夜salco3*10/6/15 22:57
公園4*10/6/15 22:33
充実感ペポパンプ6*10/6/15 22:21
僕を忘れて朧月110/6/15 21:53
センセイに質問です110/6/15 21:36
詩人が言葉をさがしている寅午110/6/15 20:16
螺旋階段nonya5*10/6/15 20:14
夏の扉の向こう側[group]花形新次2*10/6/15 19:59
Bad Taste酸素の枷010/6/15 19:18
20cmのはみ出しベルヤ310/6/15 19:12
さよなら、まぼろし。らふぃん・ど...010/6/15 18:04
叙情010/6/15 17:24
バンビを増やし続けたのは誰だ?ホロウ・シカ...4*10/6/15 16:56
火葬こしごえ4*10/6/15 15:32
睡眠izumi210/6/15 13:50
水たまり2……とある蛙14*10/6/15 12:32
ギフト吉岡ペペロ610/6/15 10:41
越えられぬ丘テシノ3*10/6/15 10:24

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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