雨の日にタマネギを食べる
茶色のかさかさした所をむくと
白い皮が つるり つやつや
曇る空模様に薄暗くなった台所で
食べられる月のように まな板にうかぶ
半分に切って ざくざくと刻むと
....
眠い&寝ちゃいけない
眠くない&寝なきゃいけない
寝たいvs.寝ちゃいけない
起きていたいvs.寝なきゃいけない
寝ると寝ないの間で
俺たちは窮屈にギクシャクと生きている
....
雀が鳴いたら笑って
鴉が泣いたら怒って
潮が満ちれば苦しんで
夕日が沈めば黙って
君は遠くを見つめ
裸足で海を渡ろうとする
嗚呼 何も持たなくていい
嗚呼 生まれたままでいい
....
みんなが巣へ帰るのを
なんとなく眺める烏
木の枝が
夜露に濡れて
涙の雫をたらしてる
闇に溶けた烏
朝までここに
朝日が烏を
見つけてくれるまで
こうしてこのまま
....
遠くまで逃げたら
僕は救われるのかな
いや
逃げきれない
逃げる道なんてない
世俗の破片が体に刺さる
どこまで行っても降り注ぐ
そんな僕を見て
君は泣いている
涙を流して ....
暑いだけの部屋を
抜け出すから
動かないで待っていて
雨は降っていない、
ここから 辿り着くまで
傘は持たないまじない
最後に受け取ったのは
声ではなく文字
表情もなく過ぎ ....
01
私の世界は
私自身の 過去として
私の言葉は
私自身の 映像として
02
木の葉は
それ自体の 皮として
白の色は
それ自体の 一日として
....
自分は歪んでいる
自分が思うよりも遙かに
自分は腐っている
自分が臭うよりも確実に
自分は劣っている
自分が感じるよりも他人に
認識せよ!
彼女に「もらい泣き」良いよねと言うと
彼女は「ふざけんじゃねー!」と言われた
このせんべい「賞味期限だ!」と言うと
「ふざけんなよ、何が賞味期限だ!」と怒る。
「お前本当に泣いているの ....
両の腕に
とまれよ 今朝の光りたち
昨日のため息と俯いた顔は
洗った顔の水に捨てたよ
澄んだ空気に
ひらかないペエジに
はじまれよ 今日の
私の時間
かかれたスケジュウルの ....
四つ角に生まれた風が
光になって踊っていました
六月の紺碧 空の下
オークの木のどの枝たちも みな夏に呼応して
新緑に色づく
私は、これが最後だと思うのに
あなたは、いつも明日を口にす ....
大勢の声と、笑いと、熱やそういったものたちが、
フッ と とぎれて、
気が付けば
取り残された私を覆う
いつもの駅の案内の音声と
....
ちちとははに
はじめてあった
なんおくこうねんのかなたに
わたしはひとりいた
たしかにわたしは
ひとりだった
(Aメロ)
雨漏りの梅雨空に君が空に吸い込まれてしまった
僕の頭は今日のお天気みたいにジメジメしてるよ
(Bメロ)
君の目玉はいつもくすんでいて
見つめあって遊んだ時は
死んだ魚とにら ....
二個だけ彼女が残した爆発を持っている
二日酔いが僕と水平に生きている
頭を掻きむしる僕は誰にも見えない幻影なんだ
君の足跡をなめる正当なバグなんだ
苦しいのは知ってる
電信柱をいくつも通 ....
独りきりの部屋でも燃えるような魂があるよ
ベッドの上で吐き出すように詩にするよ
指先に炎が宿れば
打ち出されるオトとコトバは、音符と休符さ
世の中には君の知らないメロディーや
孤独が ....
一寸先は闇なので明るい未来に想像ですら辿り着きません
あんたが舵をとるのならいっそ二人でカヌーを漕ごう
へどろの海を漕ぎ出そう
カラスの時間
東京メトロ有楽町線に辿り着いた時
戸惑う ....
紙の上の御伽の国に
一人の少女が住んでいた
…
幼女という思い出の名を持ち…
幼女の想いはただ一つ
愛し愛されることだった…
彼女は子供で
俺も子供
紙の上のこの王国で
愛よ ....
溺れ死んだ、青
ゆらめく光が
かすかにぬめる皮膜を
捉える
窒息
沈黙
弔いの、波動
闇の中で膨張していく
朝は
海藻に慰められた
腐敗した、輪郭
沈澱していく言葉
....
梅雨の晴れ間に猫がひなたぼっこ
じめっとした空気の中で
さらっとした表情で
陽だまりの
あたたかい記憶を抱いて
梅雨の晴れ間に猫がひなたぼっこ
小さく動く前あしで
水のない空 ....
些細なことなのですが
気に病んでしまうのです。
SNSで申請を弾かれ
呟きを拾うことを拒絶され
作品を否定され
ブラウザも言うことを聞かず
よくあることです。
些細なことなの ....
シュガーコートされた沈黙が、幾重にも重なる
通りはまだ
騒ぎ出すことを知らない
カーテンが染めた光
部屋はまだ埃っぽく
朝が染み渡っていない
寝床は生暖かく
体は必ず汗ばんで
意識 ....
ハートが牙を剥いて
奴隷直伝のシャッフルで鼓舞をする
魂をついばみに来た鳩に僕は
パンの耳と本当に削除しても良いフォルダを投げる
....
6月3日
6896頭の殺処分。
間も無く、えびの市、清浄化。
6月4日
昨日までの殺処分完了は135028頭。
6月5日
昨日の殺処分は5498頭。
昨日、牛に蹴られ、目に重 ....
かのじょがほしいといったら
どういうのをしょうかいしたらいいのかと
きかれたので
だれでもいい
といったら
けいべつされた
ただし
だれでもいいというのは
だれでも いい
であっ ....
誰かのための
湿った窓がある
三本の線を反復できずに歩いて渡る
蟹たち
をわたしは避けて
自分の指の形がいつもより気になったので
どこかに忘れてきた雨傘の代わりに
古道具屋で ....
変わらないと誓ったはずの想いは
どんどん変わっていき
ずっとずっと愛しているよ
そう誓ったはずなのに
今聞けば忘れた、と
そしらぬ顔で。
嘘つきは泥棒のはじまりと
よ ....
日も月もない白い空と
ただ静かな灰色の地
その地平を 巡礼のように
椅子たちが列をなし 何処かへと進んでゆく
*うおのめ
この目は
多年草に分類されるらしいので
潰すたびに
痛みを訴えたりする
だいぶ前からの付き合いなので
最近では
勝手に声を上げたり
膨らんだりするこ ....
引き篭りがちの臆病ウサギ
外には狼がたくさんいるんだ
臆病者は孤立するって
錯覚が頭を支配するんだ
網膜に張り付いた鮮明な記憶
高性能レンズで切り取られた恐怖心の断片
いつから私は ....
3333 3334 3335 3336 3337 3338 3339 3340 3341 3342 3343 3344 3345 3346 3347 3348 3349 3350 3351 3352 3353 3354 3355 3356 3357 3358 3359 3360 3361 3362 3363 3364 3365 3366 3367 3368 3369 3370 3371 3372 3373
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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