帰りの電車で
ぼんやりしていると
飛びこんできた
ゴルフプラン
どうやら鉄道会社が
主催する旅行で
これまた鉄道会社が
運営するゴルフ場までの
往復の電車代と
プレー料金と
....
あさ起きて、いつものように眼鏡をかけた
しかし何も写らない
眼鏡が写らないと何も見えない、
それは識別不能の抽象画の世界
超印象派な日常
ベッドサイドで頭を抱えていたら
妻が起こしに部 ....
あなたの癖は
テレビのリモコンを
上から順に押し続けること
次から次に変わる画面を見ていても
きっとつまらないだろうに
それでもあなたは
押し続ける
あきらめたように
最後のスイッ ....
鉛の先が、机をすべる音
紙が擦り合わさったあとの
一瞬の沈黙
傾けた椅子の角度に
ほんの少し
斜めを気取った世界
眼鏡を掛け直す
誰かの、寝息
....
100705
明日のことは
明日に
昨日のことは
昨日で
今日のことは今日に
当たり前のことを言われてその気になった叔父さん
テレビが映らないのは ....
走る
誰もいない場所へ
逃げている
罪悪感から
そんな時
あなたを伐るだろう
あの樹のように
あなたを伐るだろう
あの樹みたいに
こっそりもいだ
そうまでしていきたいのかな ....
{引用=
旅群の影に腰掛けて
静かにナツメを噛んでいた
夜露に濡れた
クサカゲロウの卵塊が
孵化した途端
光に溶けて
満ち欠ける月が映る
瞳を抉り出し
過去を刻んだ証人として
....
幼女 蒼の空
幼女 金の流麗
幼女 白の飾布
幼女 漆黒の眼差し
幼女 我が故郷
ああ!お前の華奢な身体を抱きしめて!
お前の苦悩と悲しみを拭い去れれば!
あとは何も要らないよ!
....
誰にも迷惑かけないで
当たり障りのない方向で
車内の携帯電話は捨てて
社内の恋愛報道はスプレーで駆除
噂する奴等は
永遠に改心しないから
ガムテープで止めちゃって
ぐるぐる巻きに ....
ひらき ひらき
また変わる
ひらき ひらき
変わりゆく
鉄に降る虹
坂をゆく午後
水をすぎる影
花や光や 曇をかかげ持つ
脱げば脱ぐほど
次の次の ....
窓枠は白く
午後のものうさの
界面に浮かんで
俯く薄紫のアガパンサス
灰色の雨の空を
半透明の船が
ゆっくりとよぎる
丘は遠くに緑の横貌を見せて
そのさらに遠く
おそ ....
しゅーるってなんですか
おいしそうなしょーとけーき?
しゅーるってなんですか
まっかないちごのこと?
しゅーるってなんですか
ぎんいろふぉーくのさきっちょ?
しゅーるってなんですか
....
昔たってそんな昔じゃない昔
筑豊とかの炭鉱では女のひとも坑内で働いていたらしい
上半身裸で乳房丸出しの腰巻き一枚
薄暗く蒸し暑いヤマの奥底で
気の荒い男衆に混じり
掘り出したばかりの石炭 ....
乾いた舌を絡めあって
水分を奪い合い
お互い骨だけになって
風が吹くだけで
崩れてしまうような
何もない場所になって
辛うじてしがみついた
苔のように
それで誰も
足を滑らせたりはし ....
身長1メートル77センチ
体重76キログラム
日本人成年男子の
こころの大きさは
タテ7ミリ
ヨコ7ミリ
高さ7ミリ
角砂糖
一個サイズ
と判明しました
(ちな ....
石を投げても
光の輪が邪魔だった
それほどまでに
私の研ぎ澄まされた湖
凍りついた透明
そこに蹲っている、もしくは
うつぶせている、あるいは
待っている
私は
私の研ぎ澄まされた ....
飛べるわけでもないのに
いつの間にか
こんなに遠くになってしまった
遠ざかったのは彼らなのか
僕のほうなのか
教えてくれるはずのあなたは
昼寝をしてた椅子のように
そっけなく ....
【平和の裏側にいた少年のために】
僕たちには忘れてはいけないものがある。
太陽が朝を呼び
夜が月を迎えるように
ごく当たり前に平和の中で生活する僕ら ....
だいじなものが だんだんとふえていく
あふれそうなそれらを りょうてでだきかかえる
こぼれてしまわないように
おとしてしまわないように
だいじなものは すくなくていい
だいじなものは ま ....
まるでドラマで見るような
高い海岸で
私は
妻を殴り殺し
海に落としました
私は
なんてことのない商社マンです
菓子の開発に携わっています
そこは伝統制を持った
メーカーであり
....
希望に無理矢理引きずられて朝が来る
誰が希望と勝手につけたのか
朝は明るいから希望でしょうと押し付けがましくされる
泣いても笑っても朝が来るんだから
笑って迎えましょうだなんて
夜の過ご ....
しゃぼん玉が弾ける
思い出せない昔の夢だ
もう
差し延べられる手は白く塗装された
僕のために建てられた記念碑
絡め合うカラダ
メンソール味のキス
きみの口から漏れる
甘 ....
連れ去られてゆく私の腕は
細かく打ち震え
振動し
ひとところに落ち着かない
手を引っ張るのは誰?
月が欠けてゆくにつれ
私の不確かさが増してゆく
共鳴していたものが
隠されてしまったか ....
高所恐怖症が選んだ
新しい部屋は11階
青い空がみえる
飛行機がみえる
あなたを想う
あまのじゃく此処に有り
バルコニーにはフウセンカズラ
ハートが芽生える
マザー
僕の羽はもうこれ以上広げることが出来ない
マザー
君の笑顔を見ていると時折泣きたくなる
マザー
遠くに行きたい
いや近くで生きたい
マザー
しつこい ....
うだら
うだら
無人のコインランドリーの中
一台のうずまき式洗濯機が僅かばかりの汚れものを乗せて夜の住宅街アクセルを踏んだ
5分間
区間内の街角を回遊するツアーバスのような
....
私は体だけ育ち 甘えるのも体だけ
そんな私は殻だらけ。
殻にばかり閉じ籠っていて 本当の自分は見失いつつ有って
だから貴方の質問にも直ぐに答え切れない
頭で理解してても 納得は ....
空にあいた無数の穴をながめていると
はちの巣をかむった少年がやってきて
このせかいの嘘を教えてくれる
わたしは鏡のまえに立ち
うつったものを分割する
ハチ ハチ ニ 4 ? 六 キ ....
奇跡は遠くなる
この殺伐とした風景のなか
干からびたカエルは何を思うか
ヒロインを決める為に行われたバトルロワイヤルは
誰独りとして生き残ることができなかったそうだ
恋愛 ....
隣に人間が寝ていて、息が湿っている
肌は暖かく、やはり湿っている
いったいどんな物語が、僕たちを語るのだろう
ページをめくり、終わりの行を先読みしたい衝動に駆られる
それは終わりを予告している ....
3315 3316 3317 3318 3319 3320 3321 3322 3323 3324 3325 3326 3327 3328 3329 3330 3331 3332 3333 3334 3335 3336 3337 3338 3339 3340 3341 3342 3343 3344 3345 3346 3347 3348 3349 3350 3351 3352 3353 3354 3355
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
6.29sec.