[563]ハァモニィベル[2017 09/30 04:01]
森に歌う小鳥もなし。
待よかし、やがて/なれもまた憩わん。
(高橋健二訳 「ゲーテ詩集」より)

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この詩は、雄大ながらもなかなか哀しい詩なのですが、
最終行の哀感は読み取れたでしょうか。

この、ゲーテの「旅人の夜の歌」を

哲学者の西田幾多郎は、こんな具合に
解りやすくコンパクトに訳しています↓。


  見はるかす山ゝの頂
  梢には風も動かず鳥も鳴かず
  まてしばし やがて 汝も休らはん


風景の息を止めたような静寂が伝わってくる名訳だと(私は)思います。この訳詩は、九鬼周造の墓に、西田の揮毫で刻まれています。



ゲーテが
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