[543]ハァモニィベル[2017 09/05 00:04]


『九月四日。まるっと』

    原作 渚鳥 / 訳詩 ハァモニィベル

   
(注)本作は、渚鳥語の原典をハァモニィベル語に訳すシリーズ
      幻の第三弾!です。




この机の足下に私の工作用の材料がほとんど入ったカゴが一個ある。

それは一人の人間の訪れをいまも待っている

季節が違うものは押し入れの中に積んである
それは灯をともされるのを待っているローソクみたいに

カゴは外側をコーンパイプの質感を持った肌で覆われているが、内側は地味な布張りで
〈木〉が沢山描かれたその模様をみるたび、大人になった今でもときどき思う

木立の中
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