[543]ハァモニィベル[2017 09/05 00:04]
の中には何か別の物が内包されているような気がする、と

床の敷物と、色もデザインも合わないせいで、大きめのナイロンのバッグで私はカゴを下からまるっと覆った

後ろ髪をひかれながら一本道をいちもくさんに奔ったときのような気持ち

バッグの模様は未だ美しい

荒んだ冬木立の、ありきたりで、埃っぽい街並みは
黒地に撒いたような灰色の木の葉が、ぜんぶ上を向いてプリントされている

冬木立の中には何があるのだろうか

木の葉は木全体の縮図だと、いつだったか、誰かに、習った気がする

灰色の木の葉がなんだか物分かり良いようにも見えたりした

離れ離れに寄り添う様な密度でみんな
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