ノート(花)/木立 悟
 



雨と晴れをくりかえし
建物はまた高くなる
いつのまにか空は細く
うたは縦に縦に流れ
震えと響きははざまを覆い
異なる風の種が降る
いつか道の涙から
小さくひらくかたちが現われ
土に光をつぶやいたあと
そっと空の背中を呼ぶ








   グループ"ノート"
   Point(4)