ノート(49Y.5・20)/
木立 悟
迎えに来たのに誰もおらず
よそいきの顔は漂っていた
見知らぬ仲良したちが
通りすぎていった
じつは夜ではないのです
聞こえないざわめきに
種あかしをされても
どうすればいいのか
川であり また
川でないもの
わたしは二人 ふらつきながら
対岸の自身と見つめあっていた
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