二人の喉をアメリカン・コーラの流れる音が、しました。 「やっぱアメリカンは最高だぜ、なあハミル」ムスカがハミルの肩を叩きました。 「イエス。でも糖分が多すぎるのが玉に瑕だな」ハミルは缶を振って答えます。 「え、なに?」 パシヴィテ。
「お母さん、まだまだ元気そうだ」ハミルは誰に話しかけるでもなく謂いました。 「ああ」同様にムスカも。 ハミルがCDを止めました。雨は激しくな [次のページ] 前 次 グループ"フレージストのための音楽" 編 削 Point(5)