【批評祭遅刻作品】殺し、やわらかい雨の中で(山茶花オクリ讃1)/渡邉建志
 
くなってきていました。
「しかしこれ飲んでるとアメリカに居るような気がしてくるんだもんなっ、これが
ホントのベイ・ブリッジってか?ウシシ」ムスカの横顔の陰翳にはハミルの悲しみ
が寄生しています。ハミルはそう思いました。
「さっき知ったばかりだ、闘牛士はね、こうやって牛を刺すんだ」ハミルはみたら
し団子の串を掴んでムスカの頚動脈を刺しました。
「え、なに?」刺されました、刺されました、刺されました、刺されました、刺さ
れました、刺されました。





初めて読んだ時心臓が止まるかと思いました。1回、それから6回刺す様子を、音ではなく、刺されました
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   グループ"フレージストのための音楽"
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