【批評祭遅刻作品】殺し、やわらかい雨の中で(山茶花オクリ讃1)/渡邉建志
 
ました。

スペインの駅かもしれない、というあなたはこのやく・みつるをどう考えるというのか。ただ、このやく・みつるのいかにもやく・みつる的出現を、この超越的な作品のなかでぼくはどう捉えればいいのか、ずっと分からないでいるのも事実なのです。

やっとごとでハミルのおかあは駅ホームに上り詰めました。電光掲示を見る限り
では行き先はどうやらハミルの家の方角ではないみたいです。ちょこんちょこん。
どこに行くんだろう。ハミルは謂います。どこに行くってのさ。ハミルのおかあは
ホーム端の白線で立ち止まろうとしました。案の定、こけたのです。どこ!ハミ
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   グループ"フレージストのための音楽"
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